精霊界侵攻計画へようこそ!
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その頃、大魔王帝国の前哨基地へ戻っていた、アイオンはヴァロッサムに作戦の詳細を報告していた。
「アイオン、よく無事戻りました」
ヴァロッサムは穏やかな口調で言った。
「はい、ヴァロッサム様!」
「して、結果の方はどうだったのかな?」
ヴァロッサムは期待を込めて尋ねた。
「はい、上々です!」
「それは、何より!」
ヴァロッサムは上機嫌だった。
「時の能力を持つ少女を無力化することに成功しました!」
「それは、素晴らしいですね!」
「さらに、精霊界の各国の実情も調べて参りました!」
「ぜひ、聞かせてください!」
「はい、まずは私が潜入した光の国【ルミナラ】ですが、攻めるのであればここを最優先で攻めるべきだと考えます!」
「なぜです?」
「【ルミナラ】は精霊界全体の医療を一手に担っています。つまり、ここさえ叩けば、他国の復興に多大な影響を与えることができるでしょう!」
「なるほど」
「あとは、ダリアン様たちが襲撃した【ムーンヘブン】という国も先に落とすべきでしょう!」
「そこはどんな国何ですか?」
「軍事国家です。兵器の開発や軍隊も所持しているようです」
「続けて下さい!」
「はい、次に狙うのは【ノクターニア】でしょうか?」
「なぜです?」
「そこには、ギルドと巨大な修練場がありました。おそらく、ここで兵士を育てているのでしょう!」
「分かりました!」
「他の国もそれぞれ、電気や水道、工業やリゾート施設などを担っているようです」
「そうですか•••」
「強いていえば、インフラを先に潰すのもありかもしれませんね!」
「よくそこまで調べました。ご苦労様です」
ヴァロッサムはさらにご機嫌で話を聞いていた。
「ヴァロッサム様、いよいよ進軍ですか?」
ハヴォックが急かすように言った。
「まあ、待ってください!今はかなりこちらが有利です!ゆっくり作戦を練って確実にいきましょう!」
ヴァロッサムはいろんな作戦を考えながらニヤニヤしていた。
「はい•••」
ハヴォックは早く進軍したくて堪らない様子だった。
それを影で盗み聞きしていた、ダリアンとニキサーがにニヒヒと笑うと、どこかへすっ飛んでいってしまった。
ダリアンとニキサーが去った後、ヴァロッサムは部下たちにさらなる指示を出し始めた。
「まずは、【ルミナラ】の医療施設を徹底的に叩きます。我々の攻撃が精霊界全体に波及するように準備を進めましょう」
彼は冷酷な笑みを浮かべながら命令を下した。
アイオンは一歩前に出て、報告を続けた。
「精霊界の各国の脆弱な部分は把握済みです。次の一手は間違いなく効果的でしょう」
「よくやった、アイオン。君の情報があれば、精霊界を完全に支配するのも時間の問題です」
ヴァロッサムは満足そうに頷いた。
その頃、前哨基地の兵士たちは急ピッチで攻撃の準備を進めていた。
ハヴォックは兵士たちに檄を飛ばしながら、自らも準備に取り掛かっていた。
「俺たちの力を見せてやろう!全力でいくぞ!」
彼は声を張り上げ、兵士たちの士気を高めた。
一方で、ヴァロッサムは作戦会議室に戻り、次なる一手について思案していた。
「【ムーンヘブン】は軍事国家だが、それでも我々の戦力には及ばない。だが、油断は禁物です」
アイオンがその横で地図を広げながら意見を述べた。
「確かに、【ムーンヘブン】の兵器開発は進んでいますが、我々の魔力と戦術を駆使すれば、攻略は可能です」
「そうですね。我々は全力で挑み、彼らの軍事力を打ち砕き、精霊界全体を掌握するのです」
ヴァロッサムは力強く言い放った。
次に、ヴァロッサムは指揮官たちを集め、具体的な戦術を説明し始めた。
「我々の最初のターゲットは【ルミナラ】の医療施設だ。それを落とした後、【ムーンヘブン】に進軍する。そして最後に、【ノクターニア】の修練場を制圧する!」
指揮官たちは彼の言葉に一斉に頷き、各々の役割を確認した。
「了解しました。我々の勝利は間違いない」
彼らは自信に満ちた表情で応じた。
ヴァロッサムは満足そうに微笑み、会議を締めくくった。
「では、全軍、準備を整えて下さい。我々の進軍はすぐに始まりますよ!」
魔王軍は精霊界への大規模な攻撃を開始する準備を進め、戦いは新たな局面を迎えようとしていた。
「おい!ニキサー、聞いたか?」
「ウチ、断然殺る気が出てきた!」
二人は興奮気味に話していた。
「最初は【ルミナラ】とか言ってたな!」
「ああ、ウチらで先にぶっ潰してやろうよ!」
「オッケー!」
「楽しみーー!」
また、イタズラをしようと考えて、二人はとても上機嫌だった。
次回 悪夢の再来へようこそ!
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