聖剣と影刃の世界へようこそ!
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レオンは、【ヴォイドコーラー】を振りかざし、ハーベルの懐へ切り込もうとした。
ハーベルは、一瞬の隙も見せることなく華麗に身をかわしてみせた。
ハーベルが両手を広げると、全身から眩い光が迸った。
「レメディア•ゴールデン•オブリビオン!」
太陽が昇ったかのような眩い光が周囲を包み込み、レオンを忘却の彼方へと誘った。
不意を突かれて、レオンは隙を晒した。
すかさず、ハーベルの【Ethereal Ember SR99】が火を噴いていた。
弾丸は、レオンの右手に命中し、【ヴォイドコーラー】を弾き飛ばした。
カラン、カラン、カララーーン•••
レオンは右手を押さえながら、
「なかなかやるじゃないか、ハーベル!」
と少し嬉しそうに笑った。
「レストレーション!」
レオンは素早く右手を回復すると、拾い上げた【ヴォイドコーラー】を振り上げ、ハーベルに斬りかかった。
ハーベルはヒラリと身をかわすが、レオンは攻撃は容赦なく手を緩めることはなかった。
「ヴォイド•スラッシュ!」
レオンが、【ヴォイドコーラー】を振り抜くと、虚空を切り裂き黒い閃光がハーベルの髪を焦がすように掠めた。
「危ない!」
ゲイルが思わず叫んだ!
一方、カリードは複雑な表情で二人を見つめていた。
「う、早い!」
ハーベルは息を飲んだ。
レオンはさらに連発してくる。
ハーベルは間一髪のところで回避しているが、身体中から血が吹き出て止まらなかった。
「はあ、はあ、はあ•••」
「レメディア•レストレーション!」
ハーベルは自分自身を回復すると、
「レオン、鬼だな!」
ハーベルは嬉しそうに言った。
「ハーベル!その銃は飾りか?」
レオンも嬉しそうに挑発してくる。
ハーベルが6発の弾丸を放つと、空中に大きな六芒星の魔方陣が描き出された。
魔方陣がそのまま地面まで降りてくると、眩い光の中から黄金のたてがみをなびかせた聖獅子が姿を現した。
「おお、ハーベル様!」
聖獅子は懐かしそうに言った。
「聖獅子、力を貸してくれ!」
「御意!」
「今度は召喚勝負ね!」
マリネールが呟いた。
「ああ、いい勝負だな!」
テラシスが合いの手をいれた。
「ハーベル、僕だって召喚は覚えたんだ!」
レオンが、【ヴォイドコーラー】で空に大きく円を描くと魔方陣が現れ、漆黒の竜巻と共に影狼が召喚された。
レオンは影狼の背中を撫でながら、笑みを浮かべた。
「天啓の光!」
聖獅子は、煌めく身体で跳び跳ねると、影狼の周りに光の柱が6本降ってきて、六芒星に雷鳴が轟いた。
影狼はそのまま捕らえられてしまい、痺れているかのように見えたが、スーッと消えてしまった。
「闇遁!」
影狼は、聖獅子の直ぐ後ろに姿を現して、死神の鎌のように鋭い爪で襲いかかった。
「聖なる盾!」
聖獅子も素早く対応して攻撃を跳ね返した。
「お主もやるのお•••」
無口な影狼が思わず口を開いた。
「お前もな、光の審判!」
聖獅子の目の前に巨大な光の剣が現れ影狼もろとも地面を一刀両断にしてしまった。
「さすがに、光属性には敵わないか•••」
レオンが残念そうに呟いた。
「ありがとう、聖獅子!」
「御武運を!」
聖獅子は頭を下げながら消えていった。
次回 覚醒の刻へようこそ!
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