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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン8 【試練の塔編】

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運命の瞬間へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


静寂が辺りを包み込む。


マリネールは海龍の頭の上からその光景を満足そうに眺めていた。


「シャドウ•シフト!」

レオンが一瞬でマリネールの背後へ移動すると、ナイフの柄で首の根元を叩いて気絶させた。


「ご苦労さん!」


だが、マリネールはそのまま氷となって砕け散った。


「ちっ、フェイクか•••」

レオンが呟くと、


「甘い!ご苦労様、レオン!」

マリネールがレオンを背中からスタッフで突き刺していた。


そのレオンもスーッと消えてしまった。

「分身?」

マリネールが呟くと、


「うぉーーー!」

テラシスが氷をぶち破って、砂の巨人の腕で周りを凪払った。


再び、3人が闘技場の中央で対峙すると、仕切り直しとなった。


「二人ともなかなかやるじゃないか!」

レオンが拍手しながら言った。


「これでお仕舞いにするわ!」

マリネールが距離をとった。


「僕もこれで決めるよ!」

レオンもゆっくり宙へ浮いた。


「極大魔法の打ち合いと行きますか!」

テラシスが拳をバシバシと叩きつけて言った。


マリネールの目は、燃え上がる炎のように輝いていた。

「スカーレット•マグマドラゴン!」


凄まじい勢いで地面が裂けると、マグマと共に真っ赤な龍が勢いよく姿を現した。


マグマドラゴンが咆哮すると、灼熱の炎が闘技場を照らし、地面が溶け始めた。


「炎も使えるのか?」

レオンが感心しながら呟いた。


「うぉーーー!」

テラシスが雄叫びを上げながら、

「オーラム•デューンタイタン!」


周りが黄金に輝き始めて、砂嵐と共に金色に輝く砂の巨人が姿を現した。


レオンは、

「シャドウ•メテオ•ストライク!」

そう詠唱すると、無数の真っ黒な隕石が二人目掛けて降り注いだ。


「あの距離ならマグマドラゴンの咆哮で燃え尽くしてやる!」

マリネールがそう言った瞬間、


「シャドウ•ヴォイドコーラー!」

レオンがナイフを天に掲げて叫ぶと、虚空を切り裂いた。


無数の隕石が一瞬で二人の目の前に移動してきた。


「あっ!死んだ•••」

マリネールは覚悟した。

彼女のこれまでの人生が走馬灯のように駆け巡った。


ドシャーーン、ドガン、ドゴーン!


テラシスも何とか砂の巨人で防ごうとあがくが、あまりの数に耐えきれなかった。


その光景をレオンは宙に浮いたまま眺めていた。


「勝者、レオン!」

シリエルが宣言した。


レオンが荒れ果てた闘技場へゆっくり降りてくると、


「ヴォイド•シフト!」

ハーベルが瞬間移動してきた。


「レオン!」

ハーベルが声をかけて何かをレオンへ投げてよこした。


「フェニックス•ポーション?」

レオンはすぐに察して、テラシスに駆け寄り飲ませてあげた。


「くっは•••はあ、はあ、はあ、死ぬかと思った•••」

テラシスは何とか一命を取り留めた。


ハーベルは、もっとひどい状態のマリネールの元へ向かった。


「これはひどい!」

そう呟くと、


「レメディア•フェニックス•レストレーション!」

極大回復魔法をかけた。


マリネールはみるみる復元して、綺麗な状態に回復していった。


「ここは、天国?」

パタパタと天使が飛んでいた。


マリネールが起き上がると、

「僕は、カプリエルだよ!」

「ああ、完全に死んだと思ったけど•••」


「ハーベルが回復してくれたんだよ」

レオンが駆けつけて、マリネールの手を取って起こしてあげた。


「レオン!おめでとう!」

ハーベルは拳をつき出すと、肘をぶつけ合って拳を合わせた。

次回 最後の審判へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!


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