三つ巴の世界へようこそ!
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「では、始め!」
シリエルが合図をした。
レオンが一瞬早く、
「ミーシア!影縫い!」
「任せて!」
ミーシアが素早く他の挑戦者の動きを止めた。
「よし!」
レオンがすかさず詠唱した。
「シャドウ•ブリザード•スピアーズ!」
漆黒に輝く氷の槍が空中に無数に現れると、嵐が吹き荒れるようにマリネールとテラシスを飲み込んだ。
レオン ♂ 【闇のアサシン】
霊獣:レイブンシャドウ(ミーシア)
リバースサーフェス
光と闇(自然)
(Luminous / Shadow)
「ルミナス•シャドウ」
魔法属性は、全属性
元の職業は、アサシン
「碧水の障壁!」
マリネールは自分の前に素早く水のベールを張るとすべての槍を吸収してしまった。
マリネール ♀ 【水の魔導師】
霊獣:ペンギン(ペルマー)
リバースサーフェス
赤と青緑(存在)
(Scarlet/Emerald)
「スカーレット•エメラルド」
魔法属性は、全属性
元の職業は、海賊キャプテン
「ウリャ、ウリャ、ウリャ••••」
テラシスの前には、アースベアのバスティアがガードに入って、全ての槍を叩き落としていた。
「サンキュー、バスティア!」
テラシス ♀ 【土の傀儡師】
霊獣:アースベア(バスティア)
リバースサーフェス
黄金と白銀(存在)
(Aurum/Argent)
「オーラム•アージェント」
魔法属性は、全属性
元の職業は、部族長
「さすがに、こんな攻撃じゃ効かないか!」
レオンがさらに詠唱を続けた。
「ルミナス•シャドウ!」
「シャドウ•ミラージュ!」
無数の影がレオンの周囲に現れ、まるで闇の軍団が誕生したかのように、マリネールとテラシスを取り囲んだ。
「オーラム•アージェント!」
「オーラムベア•アージェントウルフ!」
テラシスは落ち着いた様子で詠唱すると、
黄金に輝く熊と白銀に輝く狼の大群が、地響きを立ててテラシスの周りを駆け巡り、まるで金と銀の嵐が吹き荒れているようだった。
「スカーレット•エメラルド!」
マリネールは手にしている大きな杖を振りかざすと、
「エメラルド•シーサーペント!」
マリネールを中心に、まるでエメラルドの泉が突如として吹き出したかのように、水が勢いよく空へ舞い上がり、その中心から巨大な海龍が姿を現した。
マリネールはその海龍の頭に飛び乗るとそのまま上空から見下ろしていた。
「なかなかやるじゃないか!」
レオンがそう言って、詠唱し始めた。
「シャドウ•アビサル•タイタン!」
レオンの無数の分身が消えると真っ黒の一つ目の巨人が現れ、手のひらにレオンを乗せて立ち上がった。
「数より大きさか!」
「マージャー•パペッターズ!」
さらにテラシスが詠唱して巨大な金色の熊と銀色の狼に合体していった。
狼の上にはテラシスが乗っていた。
まさに、三つ巴の局面だった。
「よし、これで決める!」
レオンは笑みを浮かべると、闇の魔力を最大限に解放した。
レオンは、闇の力を込めた伝説のナイフ【ヴォイドコーラー】を握りしめていた。
【ヴォイドコーラー】UR
伝説の闇のナイフで虚空を切り裂くことができる。
マリネールは、冷静さを保ったまま手にした伝説の杖を空へ掲げた。
【ドラコニス】UR
伝説のスタッフであらゆるドラゴンを呼び出すことができる。
海龍は口から白い息を吐いた。
その息は、たちまち周り一面を氷で覆い尽くして、レオンの巨人や、テラシスの熊や狼の動きも封じてしまった。
さらに、闘技場の中央の空中には巨大な氷柱がゆっくり周りながら浮いていた。
テラシスは伝説の小手である、【デューンウィーバー】
を構えると天高く突き上げて雄叫びを挙げた。
「うぉーーー!」
一面氷の地面を突き破って、砂の巨大な腕が延びてきた。
【デューンウィーバー】UR
伝説の小手で砂の巨人を呼び出すことができる。
レオンの巨人の目が光ったかと思うと、漆黒の光線が氷柱をぶち抜いた。
氷柱は砕け散り、ダイヤモンドダストのように辺り一面を覆い尽くすと、
「絶対零度!」
マリネールがドラコニスを振り上げ呟いた。
周りのすべての時間が停止したように、一瞬で凍りついてしまった。
静寂が辺りを包み込んだ。
マリネールは海龍の頭の上からその光景を満足そうに眺めていた。
次回 運命の瞬間へようこそ!
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