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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン8 【試練の塔編】

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エレメンタル•サンクタムへようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


その頃、レオンはすでに100階へと到達していた。


実際の試練は、99階が最後で100階へ登って来ると、現実へと戻ってきた。


「あれから、2ヶ月くらいかかっちまったな•••」

「今まで誰も100階に到達していないんだから凄いわよ!」

とミーシアが言った。


「ありがとう、ミーシア!」


「おい!おい!誰も到達してないってか?」

聞きなれない男の声で話しかけてきた。


「誰だ!」

レオンは警戒体制をとった。


「おい!俺は悪もんじゃない!お前さんと同じ挑戦者だ!」

その男は自慢げに言った。


「挑戦者?僕とハーベル以外にもここまで来れる奴がいるなんて•••」

「お前、何様のつもりだよ!」

少しバカにするような口調でまた別の男の声が聞こえた。


「まだいるのか?」

「ああ、お前さんが来る前にすでにオレを入れて4人来てるぜ!」

「マジか•••ハーベルは?」


「ハーベル?今のところそんな名前の奴は来てないな?」

その男は周りをキョロキョロ見回した。


ここはエレメンタル•スパイアの頂上100階で、天空に突き出た真っ白な庭園のような場所だった。


中央の噴水の周りにイスが6つ置かれていて、そこに4人の男女が座っていた。


「女性までいるのか•••」

「まあ、失礼ね!」

「バカにしてるのか?」


「ああ、いや•••」

レオンはばつが悪そうにイスに腰かけた。


「僕の名前は、レオンだ!名前を教えてもらってもいいかな?」


「オレの名前は、カリードだ!」

カリードは、真っ赤なドラゴンの霊獣をつれていた。


「こいつの名前は、イグナスだ!ドラゴンフレアという霊獣だ!」

ドラゴンの頭を撫でながら言った。


「俺はゲイル!霊獣はジャガーで名前はアラッシュだぜ!次はお前さんの番だよ、お嬢さん!」

ゲイルは、青い髪の長い女性に回した。


「わたくしは、マリネールと申しますわ、ペンギンのペルマーですわ!」


「ボクは、テラシスって言うんだ!相棒はアースベアのバスティアだよ!」

テラシスは熊の膝に座りながら言った。


「僕の霊獣はレイブンシャドウのミーシアだ!よろしく!」


「お前さん、さっきハーベルとか言ってなかったか?」

「ああ、もう一人ハーベルっていう、僕の親友が来るはずさ!」

レオンはきっぱりと言った。


「そいつ本当に来るのか?」

カリードが疑っているようだった。


「ああ、間違いない!」

レオンが不機嫌そうにいうと、


「やあ、やあ、みなさん!初めまして!僕は見ての通り天使のカプリエルだよ!」

パタパタと羽ばたきながら近付いてきた。


「5人もいるんだね!すごいね!何人生きて帰れるかね!死ななきゃいいけどね!」

そう言いながら周りを飛び回っている。


「カプリエルさん、もう一人来る予定何です!」

「へえ、そうなんだ!でも、僕は知らないよ!天使長のアウリエル様に面会に行かないといけないから、急いで準備してね!」

カプリエルはそう言ってみんなをかした。


庭園を抜けると大きな白い宮殿が見えてきた。


「あそこだよ!」

カプリエルが指をさした。


すると、宮殿の前に一人立っている人影が見えた。


「やあ、レオン!」


「ハーベル!遅かったじゃないか!」

「ごめん、ちょっと手こずっちゃって!」

ハーベルが拳をつき出すと、肘をぶつけ合って拳を合わせた。


「あいつがハーベルか!」

「そうみたいですわね!」

「まあ、誰が来ても同じ!」

「オレの敵じゃなさそうだな!」


6人が宮殿の中へ入っていくと、

沢山の天使たちが両端にずらっと並んでいる奥に、一際大きくて美しい翼の天使が立派な椅子に腰かけていた。


「よくここまで参られた!私は、副天使長のシリエルと申します。先代の精霊王が亡くなってから、これまでこのエレメンタル•サンクタムへ辿り着くことのできる人間はいませんでした。ここへ来て、6人もの挑戦者が現れるとは夢にも思っていませんでした」

シリエルは息継ぎをした。


「本来であれば一人の王を決めれば済むのですが、6人もの候補者の中から選ぶのは困難です。異例ではありますが、最後の一人になるまで決闘で決めたいと思います。天使長よろしいでしょうか?」

シリエルが天使長の方を向いた。


アウリエルは軽くうなずいた。


「それでは、早速ですが対戦相手を決めたいと思います。まずは、3人で闘って頂きます。その勝者同士の闘いに勝利したものが、精霊王になる権利を得ることができます!」


「ちょっと質問いいでしょうか?」

カリードが手を挙げた。


「ええ、許しましょう!」

シリエルが少し偉そうに言った。


「権利とはどういうことでしょうか?最後に勝った者が王になるのではないのでしょうか?」

カリードが少し心配そうに言った。


「それはだな•••」

シリエルが口ごもると、


「それはだな、最終的には王の器かどうかは、私が決めるからだ!」

アウリエルが立ち上がって言った。


「天使長!」

シリエルがたじろいで言った。


「実は、今までにもここまできた人間はいたのだ、しかし、どいつもこいつも腑抜けばかり!」

「そうです。天使長のお眼鏡にかなう者はいませんでした!」


「結局、勝っても天使長に選ばれなければ意味がないってことか?」

「それじゃ、闘う意味がないだろう!」

ゲイルが叫んだ!


「そうです、それなら6人の中から天使長様に選んで頂ければいいのではないでしょうか?」

マリネールが提案した。


「言葉を慎め!」

シリエルが激昂げっこうした。


「まあ、いいでしょう•••6人の中から私が選んで、残りの方はそれで納得いくのですか?」

「それは•••」

マリネールは塞ぎ込んだ。


「まあこんなこと話しててもしょうがないだろう、さっさと試合しよう!」

レオンが少しキレ気味で言った。


「そうしようよ!」

ハーベルも同意した。


「分かったよ•••」

ゲイルたちも同意した。


「では、このツボの中に入っている珠を一つずつ取って下さい。赤と青で分かれてもらいます!」

シリエルがそう言ってツボを差し出した。


レオンから順番に珠を引いていくと、最後にハーベルが引いて組が決まった。


「では、炎、風、光と水、土、闇の組み合わせで闘ってもらいます!」

シリエルがそう言うと、闘技場への扉が開かれた。


「まずは、水、土、闇のマリネール、テラシス、そしてレオンで闘ってもらう!」

「ああ、よかった!ハーベルがこの組だったら、多分自分から負けに行っていただろう!女に甘いからな!僕はその点、手加減も容赦もしないからね!」


「あら、わたくしを舐めないで頂きたいわ!」

「ボクだってそうだよ!」


「では、始め!」

シリエルが合図をした。

次回 三つ巴の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

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頑張って続きを書いちゃいます!

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