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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン8 【試練の塔編】

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生命の試練へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


「では、【命の泉】をご用意ください!」

綺麗な受付嬢のようなドワーフが急に現れた。


「うわ、ビックリした!」

ブリッツが驚いて声をあげた。


「これか?」

ハーベルが【命の泉】を用意すると、



そこはひたすら真っ直ぐな道が一直線に続いているだけだった。


「ここから、100km先にゴールがあります!ひたすら、そこを目指してください!」

「それだけ?」

ハーベルが不思議そうに聞くと、


プシュ!


「あ、あれ••••••」

ブリッツが自分のお腹を見ると、どこからともなく飛んできた矢が刺さっていた。


「ブリッツ!」

ハーベルが叫びならブリッツに駆け寄ると、


「レストレーション!」

呪文を唱えながら、ゆっくり矢を抜いた。


「あれ、回復しない!」

「ああ、言い忘れておりましたが、この階層は光属性禁止です!」

「はあ?いい加減にしろ!」

ハーベルは焦ってドキドキしてきた。


「その【命の泉】を使って見てください!」

「これ?」

ハーベルはすぐにブリッツの口に流し込んだ。


「ううっはー、はあ、はあ•••助かった•••死ぬかと思った•••」

ブリッツが息を吹き替えした。


「ああ、よかった•••」

ハーベルは泣きながらブリッツを抱きしめた。


「ハーベル!もう大丈夫だ•••よ•••だよ•••」

ブリッツは言葉が終わる前にまた倒れた。


「おい!」


「ああ、またまた言い忘れておりましたが、1分ごとに死んでしまう呪いがかけられている矢でした!」


「おい!ふざける!」

ドワーフにつかみかかろうとすると、

「そんなことをしていてよろしいのですか?1分で本当に死んでしまいますよ?」

「なに!先に言え!」


ハーベルはすぐさま【命の泉】を飲ませた。


「ううっは、はあ、はあ、なんだよこれ、俺はどうなってるんだ!」

ブリッツは苦しそうだった。


「お願いだやめてくれ!」

ハーベルはドワーフのお姉さんにつかみかかった。


「残念ですが、100km先のゴールにある【復活の書】に触れない限り何度でも死にます!」

「チェッ!ふざけやがって!何が試練だ!こんな馬鹿げたことしやがって!」


「ハーベル!俺なら大丈夫だ!なるべく急いでゴールへ••••」

ブリッツがぐったりと倒れた。


ハーベルは【命の泉】を飲ませた。


「うう、はあはあ、うう•••」

ブリッツがかわいそうになって、ハーベルは考えられなくなっていた。


「ああ、100kmか•••時速100km/hで行っても1時間もかかる•••その間に一体何回殺させるんだ•••ブリッツは•••」

ハーベルは頭を抱えて、ドキドキして考えがまとまらない。


「こうしている間も•••何か、乗り物に乗れば•••スカイバイクもないし、ホウキもないし•••ああ、どうしよう•••」

ドキドキが止まらない。


「ハーベル!うう•••」

ブリッツが息絶えた。


「くそーーー!」

ハーベルは【命の泉】で生き返らせると、ブリッツを優しく撫でた。


「なにか•••何かないか•••」

ハーベルは焦っていた。


「ハーベル、はあ、はあ、ハーベル!あれだ!」

「あれ?」

「杖!」

ブリッツはまた倒れた。


「杖?ああ、分かった•••はあ、はあ」

ブリッツを回復させながら、無限アイテム袋から、【マーキュリアルスタッフ】を取り出すと、【設定】スキルで素早く乗れるようにした。


ハーベルはブリッツをだき抱えて、【マーキュリアルスタッフ】にまたがると、凄まじい勢いで飛びさって行った。


「行ってらっしゃいませ!」

ドワーフのお姉さんは丁寧にお辞儀をした。


「くそーーー!すぐにゴールまで行ってやるからな!ブリッツ!ごめんな!」

ブリッツがぐったりするたびに【命の泉】で回復させながら、ひたすら先を急いだ。


一体何km/h出ているか、分からないくらい物凄いスピードで飛び去っていく。


「ああ、早く!ゴールはまだか!」

ハーベルはブリッツを抱えながら、頭がおかしくなりそうなほどドキドキしていた。


「ハーベル•••ごめん•••」

「謝るのはこっちだよ!ごめんな!」

ハーベルの涙が凄まじい勢いで後ろへ流れていった。


一体何分くらい経ったか分からない、一体何回ブリッツを死なせてしまったか分からない••••


「ああーーーーー!」

ハーベルは大声で叫びながら急いだ。


すると、先の方が明るく見えてきた。


「あそこがゴールか!」

ハーベルがゴールをくぐってブリッツを見た。

ブリッツはぐったりして動かなかった。


「ブリーーーーーーッツ!」

ハーベルはすぐさまゴールにある、【復活の書】に触れた。


「ううううっは•••はあ、はあ、はあ、はあ、は•••あ、ああ•••」

ブリッツが生き返った。


「ああ、ごめんよ•••ブリッツ!」

ハーベルは顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。


「ああ、ハーベル!お前、本当にいいヤツだな•••」

ブリッツはハーベルに抱きついた。


ハーベルはブリッツを抱いたまましばらく動けなかった。


••••••••



何分経ったか分からないが、ハーベルが立ち上がると、急に怒りが込み上げてきた。


「くそーーーーーーーー!」

ハーベルは大声で叫ぶと、いつまでも声が響いていた。


次回 エクストラステージへようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!


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