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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン8 【試練の塔編】

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真の試練へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


レオンはその勢いのまま、すでに89階まで到達していた。


「千年迷宮に比べたら大したことないな!」

そう言いながら最後の敵を倒すと、


「ミーシア、本当にあと10階でクリアなのか?」

「さあ、まだクリアした人はいないから、分からないわ•••」

「そうか•••」

レオンは何か、喉に引っ掛かっている感じがして気になっていた。


ただ、レオンでさえここまで来るのには1ヶ月かかっていた。


レオン ♂ Lv.90 

魔力:819000

トライアルトークン:1689000

霊獣:レイブンシャドウ(名前:ミーシア)

魔力:229000

武器:エーテルウィスパー

魔法属性は、全属性

スキルは、

「解析」「分解」「破壊」

「精製」「合成」「構築」

魔法属性

光:83 闇:90 炎:75

水:78 風:82 土:68

ジョブ属性

魔:90 剣:72 拳:80

召:82 シ:85 狩:66 

武器属性

杖:90 剣:72 ナ:78

書:80 短:79 弓:62


「レオン、さすがに90階で一度休みましょう!」

「そうだな•••一時休憩だ!」

レオンは手近な宿をとってベッドに横になっていた。


「お客さん食事の準備ができたよ!」

ドワーフの女の子が呼びに来た。


「ああ•••」

気のない返事をした。


「お兄さん、挑戦者でしょ?」

「ああ•••」

「凄いね!ここまで来るなんて!」

「そうか?」


「だって、みんな60階層くらいで何度も降りて、心が折れちゃうらしいよ!食事早く来てね!!」

そう言って急いで階段を降りていってしまった。


「何度も?」

レオンは考え込んでいた。


レオンが食事に行くと、

「おい!兄ちゃん!」

ドワーフの店主が声をかけてきた。


「アーティファクトはいくつ見つかったんだ?」

「アーティファクト?」

「なんだ、知らないのか?」

「ああ•••」


「ここまで来て、まさかアーティファクト0種類ってことはないよな?」

「まさか!」

さっきの女の子がお皿を洗いながら話に入ってきた。


「だって、30階でも60階でもいくらでも情報は転がってるんだからね!」

「ああ、そうだな!それで、兄ちゃん、いくつ見つけたんだ?」

「0だけど?」

レオンはきっぱり答えた。


「うっ!まさか!」

「父ちゃん、まさか!」

二人は顔を見合わせた。


「兄ちゃん!ご苦労さん•••」

店主が優しくレオンの肩を叩いた。

「ああ、ありがとう•••」


「ありがとうじゃ、ありませんよ!」

いきなり女の子がキレた。

「ええ•••」


「あなた、この事態がまだ把握できてないんですか?はあ、はあ」

女の子はまくし立ててきた。


「ああ•••と」

レオンは呆気にとられている。


「あなたは試練が受けられないんですよ!」

「はあ?試練なら今受けてるだろ?」

不思議そうに聞くと、


「はあ?何ですって?」

女の子はさらにキレた。


「兄ちゃん!真の試練は91階からだろ!」

「••••」


レオンはやっと気がついた。自分がやらかしてしまっていたことを•••


「まさか、そのアーティファクトって言うのがないと、試練が受けられないのか?」

「当たり前だろ!」


「これまでの町で何を聞いてたんですか?」

「いや、町に寄ってないし•••」


「はあ•••」

女の子は大きなため息をついた。


「あなた、1階からやり直しです!」

女の子が机をバシッと叩いた。


「マジか•••」

「マジです!」

女の子は腕組みをして言った。


「どうやって1階に戻るんだ?」

「簡単!各階の入り口のドワーフに1階に戻りたいって言うだけ!」

女の子が腕組みをしながら教えてくれた。


「ありがとう•••」

レオンは簡単に食事を済ませると、とりあえず部屋へと戻った。


「ミーシア•••やっちまった•••」

「レオンとしたことが•••残念ね•••」


「私もそんな仕組みとは知らなかったわ!」

「そうか•••」


「でもさっきの店主の話では、レベルやトークンはそのままらしいから、レオンならすぐに戻ってこられるよ!」

ミーシアが慰めるように言った。


「ありがとう、ミーシア•••」

レオンはミーシアの頭を撫でてやった。


••••••••


その頃ハーベルはというと、まだ60階層にいた。


「ここまでのアーティファクトは8種類か!」

「あと、2つだな!」

ブリッツがそう言って、ハーベルの肩に乗った。


「ええっと、【真実の花】、【エコーストーン】【虹色の瞳】か•••相変わらず何のアイテムかは分からないな•••」

「でも重要なアイテムだぜ、きっと!」

「ああ、おそらくな!」

ハーベルがブリッツの顎を触りながら言った。

ブリッツはグルグルいいながら喜んでいるようだった。


ハーベル ♂ Lv.60 

魔力:569000

トライアルトークン:956000

霊獣:カーバンクル(名前:ブリッツ)

魔力:113000

武器:ヴァルキリーエッジ

魔法属性は、無属性

スキルは、「設定」

魔法属性

光:60 闇:55 炎:52

水:56 風:53 土:43

ジョブ属性

魔:55 剣:32 拳:56

召:58 シ:60 狩:50 

武器属性

杖:35 剣:36 ナ:55

書:58 短:60 弓:43

アーティファクト:

【呪われた杖】

【時の砂時計】

【命の泉】

【霧の指輪】

【光のアミュレット】

【真実の花】

【エコーストーン】

【虹色の瞳】


「ブリッツ!ちょっと武器屋を見に行きたいんだけど!」

「ああ、いいんじゃないか!なんか欲しい武器でもあるのか?」


「いや、銃を探してるんだけど•••」

「銃はないぜ!」


「うん、今のところそれらしき物はなさそうだね•••今は構築スキルも使えないから自分で作ることもできないしな•••」

「じゃあ、行ってみようぜ!」

そう言ってブリッツがハーベルの肩に飛び乗った。


••••••••


ハーベルが町をブラついていると、一軒の鍛冶屋の前で一人のドワーフが他のドワーフにボコボコにされていた。


「おい、おい!」

思わずハーベルは止めに入ってしまった。


「なんだ、お前!」

「無関係なやつが口出しするな!」

ドワーフたちが口々にハーベルに突っかかって来た。


「一人を大勢で叩くのはカッコ悪いぞ!」

「うるせえ!」

「こいつもやっちまえ!」

一人のドワーフがハーベルに殴りかかってきた。


ハーベルは軽く交わすと、ドワーフは壁に激突した。


「やったなー!」

他のドワーフたちもハーベルを取り囲んで襲いかかってきた。


「はあ•••」

ハーベルは大きなため息をつくと、空高く飛び上がった。空中で一回転すると、ドミノ倒しになっているドワーフたちを、おもいっきり踏みつけた。


「ウギャーーー!」

「悪かった•••」

「俺たちの敗けだ•••」

そう言ってどこかへ逃げていってしまった。


「大丈夫か?」

「ええ•••」


そのドワーフは女性で、顔に傷を負っていた。


「レストレーション!」

ハーベルが優しく傷に手を当てると、スーッと傷がなくなってしまった。


「あ、ありがとう、助けてくれて!」

ドワーフの女性は少し頬を赤くして笑った。


「どうして、絡まれてたの?」

「うう•••」

あまり言いたくなさそうに見える。


「じゃあ、俺たちはこれで行くよ!」

「あっ•••」

ドワーフは何か言いたげだった。


「ああ、そうだ!俺たち、武器屋を探してるんだけど、知らない?」

ハーベルが気を利かせて、気軽な感じで誘ってみた。


「うん知ってる•••」

「案内お願いできるかな?」

「いいけど•••」

ドワーフも満更ではなさそうだ。


「俺は、ハーベル!君の名前は?」

「私は、ドリッシュ!」

「へえ、可愛い名前だね!」

ドリッシュは少し恥ずかしそうにしている。


「ここだよ!」

「へえ•••」

その武器屋は、お世辞にもよさそうな店とは言いがたかった。


見た目はボロ小屋のようで、中も物がごちゃごちゃしていて、売り物なのか何なのか分からない感じだった。


「おい!ハーベル!ダメだろここは!」

ブリッツがハーベルの耳元で小声で言った。


ハーベルは気にせず中へ入って行った。


「お邪魔しま~す!」

ハーベルが店内を見回していると、変わった形のスタッフを見つけた。


「ねえ、このスタッフって?」

ハーベルがスタッフを取り上げて、ドリッシュに見せた。


「ああ、どう?私の自信作!」

「ええ、君が作ったの?」

「当然!私の店だもん!」

「あちゃーーー」

ブリッツが思わず声に出してしまった。


ドリッシュは自慢そうにしている。


「うん、素晴らしい武器だ!」

「本当?」

「ああ、斬新なフォルムがたまらないね!」

「おお、ハーベル、分かってる!」

ドリッシュは喜んでいるようだった。


「どこかだよ•••」

ブリッツは気にくわないようだった。


「ところで、俺用に武器って作れるかな?」

「注文ってこと?」

「ああ、でも少し特殊なんだ!」

「なになに!」

ドリッシュは興味津々のようだった。


「そのスタッフのの部分って金属だよね?」

「そうだよ!」

「そこの作りがいいんだよね!」

「でしょ!」

ドリッシュは説明したくて仕方がなさそうだった。


次回 新武器の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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