全王会議へようこそ!
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Whisperwood: (ウィスパーウッド)
木々が秘密を囁き、風が古の物語を運ぶ森。
ソーサリーエレメント:土属性
王様は、エリス
リバースサーフェス
風と土(自然)
(Zephyr / Gaia)
「ゼファー•ガイア」
魔法属性は、光、風、土属性
元の職業は、セレブ
全王会議は、エリスの呼び掛けによりこの【ウィスパーウッド】で行われることになった。
山々に囲まれた湖畔の近くに建てられた、可愛らしい別荘に設けられた円卓にすべての国の王様が一堂に会していた。
「まずは•••」
エリスが始まりの挨拶をしようとすると、
「あ、その前に!」
メルキドが突然立ち上がって制止した。
エリスが黙って座ると、
「話を遮ってしまい大変申し訳ありません•••」
メルキドはまずエリスに謝罪した。
エリスは無言でうなずくと、
「先にお礼と謝罪をしておきたいのです•••私は思い上がり、とんでもないことをしてしまった」
「いえ、メルキドさんのせいではありませんよ?」
ハーベルが優しく言った。
「いいえ、ハーベル君やレオン君には大変申し訳ないことをしてしまった。心より謝罪する」
そう言って二人に深々とお辞儀をした。
二人とも少し気まずそうだった。
「それと、皆様にも謝罪したい」
メルキドはもう一度頭を下げた。
「あと、【ムーンヘブン】を救ってくれて、みなさんに感謝しています。特にハーベル君とレオン君には感謝してもしきれない•••本当に、ありがとう」
そう言って、また頭を下げた。
「メルキド博士!その辺で本題に入りましょう!」
エリスが話を進めた。
「では、全王会議を始めます!」
全員が無言でお辞儀をした。
「今回の議題は、もちろんエレメンタル•スパイア攻略と、魔導王についてです」
「エリスさん!魔王軍に打ち勝つには魔導王になることしか方法はないのですか?」
ハーベルが話を切り出した。
「あの【ムーンヘブン】の惨状を見た限りでは、今の兵力では雑魚はともかく幹部クラスの悪魔には、到底太刀打ちできそうにないからね•••」
「確かに、たった二人であれじゃ•••」
アクシアが呟いた。
「そこで、みなさんに問いたいのは、魔導王を目指す意志があるかどうかです!」
エリスが核心をついた。
「私はその意思はない•••」
メルキドが元気のない声で言った。
「私もだ!」
サリエルも手を挙げた。
「もちろん、私たちもその気はないわ!」
エリスとアクシアも手を挙げた。
「あとは、二人だけど?」
エリスが尋ねると、
「俺は以前からいってますが、魔導王を目指します!」
ハーベルがきっぱりというと、
「僕も目指すよ!別にハーベルと事を構える気は毛頭ないけど、いざ闘うことになったら、手加減はしないつもりだ!」
「もちろんだ!」
ハーベルが拳をつき出すと、二人は肘をぶつけて拳を合わせた。
「決まりですね!」
全員が一斉に拍手をした。
「では、エレメンタル•スパイアまでの順序を確認しておくわね!」
「はい!」
6人はそれぞれの属性に対応する
【宝玉】と【神器】を自分の目の前に並べた。
「すべて揃っているわね!」
みんながうなずいた。
「フェアリークイーンによれば、それぞれのソーサリーエレメントに【宝玉】と【神器】を捧げれば、神獣が現れる。その神獣に乗ればエレメンタル•スパイアへの道が開かれるらしいわ」
エリスが説明してくれた。
「分かりました!」
「了解!」
「オッケー!」
「いいわ!」
「任せてください!」
「では、明日の正午、同時に結構するわよ!」
みんなはうなずいた。
••••••••
「ハーベル!気をつけてね!」
「うん、寂しいけど行ってくるよ!」
ネルを抱き寄せると、優しく頬にキスをした。
「もうそろそろ時間だね!」
ハーベルはそう言うと、
聖獅子の宝玉と天光の鎧をソーサリーエレメントに捧げた。
すると、虹色に輝くポータルのようなものが開き、中から聖獅子がゆっくりと、威風堂々と歩いてきた。
「カッコいい!」
ハーベルが呟くと、
「ハーベル!私は聖獅子だ!君の活躍は見ていた。素晴らしい人物だ!」
「いや、そんなことないよ!」
ハーベルは聖獅子の背中を撫でながら言った。
「聖獅子!送ってもらえるかな?」
「もちろんだ!」
聖獅子が姿勢を低くしてハーベルが乗りやすいようにしてくれた。
「さあ、捕まって!」
聖獅子がそう言って、空を蹴りながら昇っていった。
「空も飛べるんだ!」
ハーベルが風を受けて気持ち良さそうに言った。
「ハーベル!ぜひ、魔導王になるのだ!」
「うん、がんばるよ!」
聖獅子の首もとを優しく撫でながら言った。
「さあ、着いたぞ!」
ハーベルがエレメンタル•スパイアへ到着すると、残りの5人がすでに待っていた。
「さあ、これで全員ね!」
エリスが神妙な面持ちで言った。
「さっき見てきたら、入り口にドワーフみたいなおじさんが立ってました!」
アクシアがそう言うと、
「そうみたいですね!」
メルキドが同調するように言った。
それぞれの属性の入り口へと向かうと、ドワーフが話しかけてきた。
「おい!そこの人間!」
「俺は、ハーベル!おじさんはドワーフなのか?」
ハーベルが興味本位で聞くと、
「ああ、このエレメンタル•スパイアは俺たちドワーフが管理を任されてるんだ!」
誇らしげに言った。
「さあ、ルミナス•クエストに挑戦するか?しないか?どっちだ?」
ドワーフは両手を前に出して言った。
「挑戦しないなら【宝玉】と【神器】は俺が預かる!」
ドワーフが前に出した手をゆらゆらと揺らした。
「俺は、魔導王になるために、試練をうけるよ!」
「分かった!じゃあ、この二つの条件を飲めれば、入り口を開けてやろう!」
「二つの条件•••」
次回 シーズン8 【試練の塔編】
ルミナス•クエストへようこそ!
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頑張って続きを書いちゃいます!




