再戦!マリフィス VS レオンの世界へようこそ!
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「ハハハ、エルフの郷から盗んだこのお宝があれば、お前なんか眼じゃない!」
マリフィスは高笑いしながら言った。
「相変わらず、クズだな•••」
レオンは哀れな者を見る冷たい眼差しで睨んでいた。
レオン ♂ 【闇の王様】
リバースサーフェス
光と闇(自然)
(Luminous / Shadow)
「ルミナス•シャドウ」
魔法属性は、全属性
元の職業は、アサシン
「何を言っている!魔力は無限に!闇の力は強化され、永遠の若さまで付いてくるんだ!負けるわけないだろ!」
マリフィスはまだ笑っている。
マリフィス ♂
リバースサーフェス
現実と非現実(現象)
(Factual / Illusion)
「ファクチャル•イリュージョン」
魔法属性は、光、闇、炎、土属性
元の職業は、精神科医
アイテム:【星月の指輪】
【悠久のエメラルド】
【霧の宝冠】
「ああ、もういい!」
レオンはおもむろに!
「ルミナス•シャドウ!」
能力をゆっくり解放した。
「バカめ!身の程を知れ!」
マリフィスが、
「ファクチャ••••••あっ••••」
能力を解放しようとした瞬間、
レオンの顔に何かが飛び散った。
「ええ•••」
目の前に血まみれでゴミクズのように捨て置かれたマリフィスが横たわっていた。
「ああ、ごめんなさい!ゴミがいたからちょっと払ったらそんなことに!」
そこには少女が立っていて悪びれた様子もなくそう言った。
「誰!」
レオンは一瞬何が起こったのか理解できなかった。
「お前は?」
「女の子にお前とは失礼ね!」
その少女は少しイラついている様子だった。
「失礼!僕は、レオン、君の名は?」
レオンは頬の血しぶきをハンカチで拭うと、紳士的に聞き直した。
「ウチは、ニキサー!」
少女は腕組みをして見下す感じで言った。
「レオン!」
「どうした?ガク!」
臥竜が出てきて身体を怒りに震わせながら言った。
「こいつ、魔神龍だよ!俺の父上の仇だ!」
「何!」
レオンは震えるガクを優しく抱き寄せた。
「ああ、お前はあのクズの息子か!」
ニキサーがバカにしたように言った。
「クズ•••」
ガクは目が点になって、怒りが頂点に達した。
「父上は、神龍だ!お前なんかに••••おまえ•••」
ガクは悔し涙が止まらなかった。
「いや、神龍とか言ってるけど、クズはクズでしょ?ウチに負けてるじゃん!」
さらにバカにした口調で挑発してくる。
「お前!いい加減にしろよ!」
レオンがガクの頭を優しく撫でながら、ニキサーに睨みをきかせた。
その瞳は怒りの炎が燃え盛るような真っ赤な色に見えた。
そこへ大きな黒い羽を羽ばたかせて紳士っポイ服装の男が舞い降りてきた。
「ニキサー!ゴミと話してはいけませんよ!」
「ああ、ヴァロッサム!」
ニキサーが喜んで走り出した。
「ヴァロッサム?あいつ悪魔か?」
レオンは小声で独り言を言うと、
「レオン!あいつ•••あいつは、最上級悪魔だよ!」
ガクの足が震えていた。
「ガク!」
レオンはガクを後ろへ下がらせて、なにやらイヤーカフスに触れた。
「私は、あのゴミクズが大嫌いなのです。ニキサー!ゴミはさっさと片付けなさい!」
「ヴァロッサム、分かった!」
「お前ら、目障りだから、消えて!」
そう言って、ニキサーが右手で軽くパンチをする仕草をした。
すると、レオンたちの目の前に幻影のとてつもない大きさのドラゴンの手が現れて、レオンをぶん殴ろうとしてきた。
レオンは、あまりに一瞬で自分を防御するのがやっとだった。
その時、光が迸った。
「遅れてゴメン!」
ハーベルが、ガクに当たりそうになっている、ヴァロッサムの羽の攻撃を間一髪で防いでいた。
ガクがそのまま恐ろしさのあまり腰を抜かして座り込んでしまった。
「何です!あの粗大ゴミは!」
ヴァロッサムが腹立たしいと言わんばかりの顔で言った。
「ハーベル!助かった!」
レオンはハーベルと肘をぶつけて拳を合わせた。
「大丈夫か?ガク?」
ハーベルが腰を抜かしたガクを優しく起こして上げた。
「お兄ちゃん!」
メイがガクに駆け寄って抱き合った。
「お兄ちゃん、アイツって!」
「ああ、父上の仇だ!」
「ウチの攻撃を防ぐって!あんた何者?」
「僕は、闇の国の王様のレオンだ!」
「ハハハ、王だって!」
ニキサーはまたバカにしたように笑った。
「なぜ?あんなのがこんなところにいるんだ?」
ハーベルがフィエッタに尋ねた。
「たぶん、ハーベルが光のソーサリーエレメントと契約して、精霊界へ近付いたのが原因かも!」
「そう言うことか!」
レオンが納得したように手を叩いた。
「つまり、この世界の光の力が強まって、怖くなってゾロゾロ出てきたのがアイツらって訳だな!」
レオンがガクとメイを守りながら言った。
「粗大ゴミが!」
ヴァロッサムが真っ黒な瘴気を垂れ流しながら、翼を大きく開いて空中に浮き上がった。
「ハーベル!アイツはヤバいな!」
「ああ、今は人が多すぎる!」
「みんなを守りながらは厳しいか!」
レオンの額に汗が流れた。
その時、ヴァロッサムの動きが止まり、惜しそうな顔をして首をかしげた。
「ニキサー!帰りますよ!」
「ええ、今からがゴミ掃除で楽しそうなのに!」
「ニキサー!魔王、ネザロス様のご命令です!急ぎなさい!」
「はーい!」
ニキサーは残念そうに空中に浮いた。
「ゴミクズの皆さん、ごきげんよう!」
「命拾いしたな!ゴミども!」
捨てゼリフを言うと、一瞬で飛び去ってしまった。
「はあ••••助かった•••」
ハーベルが汗を拭った。
「なんだ、あの化物どもは?」
レオンも大きく唾を飲み込んだ。
ガクとメイはその場で座り込んでしまった。
そこへ、戦いを終えたガルシアたちが駆け寄ってきた。
「王様!ご無事ですか?」
ガルシアがレオンに片ひざをついた。
「ああ、ヤバいのがまだいるんだな!」
「はい、私たちでは一歩も動けませんでした!」
さすがのガルシアも恐怖を覚えたようだった。
「ネザロスとか言ってたな!」
「ああ、魔王とか言ってたね!」
ハーベルが少し考え込んだ。
「とりあえず、帰ってから他の国とも相談しよう!」
ハーベルが提案すると、
「了解!」
レオンがそう言うと、
ハーベルがチャンバー•アルチザンを設置してくれた。
「ありがとう!」
「結局、マリフィスは?」
ハーベルがレオンに尋ねると、
「ああ、さっきのニキサーとか言う、魔神龍に瞬殺されてた!」
「そうか、レオンの気持ちも複雑だな!」
「いや、そうでもないよ!」
「そうなの?」
「ああ、アイツと闘うのももう飽きてたから、かえって手間が省けたよ!」
「飽きたって•••」
みんなは、それぞれの国へと一旦戻っていった。
EE2の他のメンバーは、みんな【ノクターニア】へ連れていかれた。
次回 作戦会議へようこそ!
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頑張って続きを書いちゃいます!




