表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン7 【エレメンタル•スパイア編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/172

タオ VS グリスの世界へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


「ハハハ、子供が相手とはなめられたもんね!」

タオが鼻で笑った。


タオ ♀

リバースサーフェス

黄と青紫(存在)

(Amber /Amethyst)

「アンバー•アメジスト」

魔法属性は、土、水、闇属性

元の職業は、農家


「お姉さん、なめてると痛い目に会うよ!」

グリスが魔導書でタオを指し示した。


グリス ♂ 【ネクロマンサー】

生者と死者(存在)

(Vitalis/Mortis)

「ヴァイタリス•モーティス」

魔法属性は、闇、水、土属性

元の職業は、神父


「アンバー•アメジスト!」

「ヴァイタリス•モーティス!」


お互いに能力を解放した。


「じゃあ、お先に!」

タオがそう言うと、何やら琥珀色の欠片を放り投げた。


「アンバー•リバイバル•T-Rex!」

タオが先に大きな声で詠唱した。


「T-Rex?」

グリスは呆気にとられて見ていた。


琥珀が弾けると、たくさんの大きな骨が現れ、あっという間に恐竜の形に組上がっていくと、骨格にみるみる筋肉や脂肪が現れて、最後に皮が張り付くと、ドでかいティラノサウルスが姿を現した。


「なんと!」

グリスはただただ見ていた。


「グワオーーーー!」

T-Rexはヨダレを撒き散らしながら、グリスの目の前で咆哮した。


「なるほど、お姉さんも召喚系なんだ!まあ、召喚と言うよりは復元って感じみたいだけどね、生きてるねそいつ!」

「うん?」


「じゃあ、僕の番ね!」

すかさずグリスが魔導書をペラペラめくると、


「アライズ•ファウルブレスドラゴン•モーティス!」

グリスが詠唱すると、光る魔方陣が現れて、ドラゴンが競り上がってきた。


ファウルブレスドラゴンは、身体中に竜の死骸や骨の鎧を付けて、身体のあちこちから酸性の体液を撒き散らしていた。


「そのティラノサウルスってただの恐竜だよね?」

グリスが半笑いで言うと、


「そんなわけないでしょ!」

タオは続け様に、


「アメジスト•ヴェンジェンス!」

タオが唱えると、T-Rexの身体にアメジストでできた鎧と牙や爪が装備された。


「ほえーーー!お姉さん凄いね!」

グリスが感心している。


ファウルブレスドラゴンが先に動いた。


T-Rexに向かって、どす紫色の毒の息を吐き散らかした。


紫色の霧が周りを覆うと、T-Rexが見えなくなった。


「はい!おしまいでしょ!」

グリスがタオに勝利宣言をした。


「何が?」

タオは表情ひとつ変えずにいる。


霧が晴れてくると、T-Rexが凄まじい勢いで飛び出してきて、ファウルブレスドラゴンを頭からパクりと食らいついて、引きちぎってしまった。


「嘘!何で毒が効かないの?」

「ハハハ!なめすぎ!」

タオは勝ち誇ったように言った。


「アライズ•フェンリル•モーティス!」

ならコイツならどうだ!


「ワオーーーーン!」

漆黒に輝くフェンリルが現れると、T-Rexが鋭い爪で襲いかかってきた。


フェンリルは素早く避けると、

「ワオン、ワオーーーーン!」


暗闇を作り出し、T-Rexを包むと、闇に紛れて後ろから噛みついた。


T-Rexはものともせずそのまま振り払って、尾でフェンリルを凪払った。


「キュイーーン」

フェンリルに直撃して消えてしまった。


「ええ、何でこっちの攻撃が効かないの?」

グリスは疑問に思いながらも、


「アライズ•ネクロ•リージャン!」


そこらじゅうから、ゾンビや骸骨戦士が無数に現れて、T-Rexに襲いかかって、身体中に取り憑いて攻撃を仕掛けた。


T-Rexは身体をブルブル震えさせて、ゾンビたちを振り払うと、巨大な足で踏み潰して粉々にしてしまった。


「グワオーーーー!」

また、勝ち誇るように咆哮した。


「ハハハ!なめてると痛い目に会うよ!」

タオが当て付けのように言った。


「ちぇっ、あんまりこの技使いたくなかったけど、お姉さんが強いのは分かったよ!敬意を表して使ってあげるよ!」


グリスが魔導書をバシッと閉じて、表紙をT-Rexへと向けた。


「ヴァイタリス•グリム•レクイエム!」


グリスの詠唱に合わせて、T-Rexの真下に魔方陣が現れると、そのまま沼に沈むように消えてしまった。


「アライズ•T-Rex•ヴァイタリス!」

そのまま魔導書をペラペラめくって召喚した。


すると、グリスの前にT-Rexが召喚されて、


「グワオーーーー!」

タオに向かってT-Rexが咆哮した。


「はあ?何それ•••チートでしょ!」

「だから、使うの嫌なんだよね!」


タオは両手を上げて降参のポーズをとっていた。


「あんた、それってまさか生き物なら何でも使えるんじゃない?」

「うん、そうだよ!」


「ハハハ•••」

「まあ、まだ人間には試したことないけどね、さすがに•••」


「ああ、完全に私の負けね!降参よ」

タオはおとなしくグリスの方へ向かって歩いてきた。


「お姉さんの能力も強いね!」

「圧勝したあんたに言われても嬉しくないけど•••」


「でも、どうして僕の召喚獣の攻撃が効かなかったんだろ?」

「ああ、教えてあげるわ!色調系のリバースサーフェスは、その色と認識できるものならかなり広い範囲で自由にできるのよ!」


「なるほど、黒や紫色のものは効果が出ないようにできるのか•••」

「そう言うことよ•••」


「あれが、赤や緑系の召喚獣ならちょっと不味かったかもね!」

「そうなのか•••」


「僕は、グリスって言うんだけど、お姉さんの名前は?」

「タオよ?」


「タオさん、僕と友達になってもらえませんか?」

「はあ?あんた敵に何言ってるの?」


「いや、もう戦ってないから敵ではないでしょ?」

「はあ••••」

タオは大きなため息を付いた。


「ああ、負けたは、ガルシアにたぶん殺されると思うけど、それまでなら友達になってあげてもいいわよ!」

「やった!タオさん、ありがとう!」


タオは少し気が楽になって、完全に戦意は喪失していた。


グリスの勝利!


タオ リタイア!戦意喪失!


次回 フウマ VS カスラの世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ