表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン7 【エレメンタル•スパイア編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

106/172

幽暗の世界へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


「ライラ、どこから来たか覚えてる?」

ネルが優しく頭を撫でながら質問すると、


「う~ん、分からない•••」

少し悲しそうな顔で答えた。


「そっか、やっぱり場所は分からないみたいだね•••」

「でも、エルフの郷でお散歩してたら、井戸の近くで急に何かに引っ張り込まれて、気がついたら真っ暗な洞窟の中だった•••」

「怖かったね•••」

ネルが優しく手をそっと握った。


「なんとか外まででたら、森みたいになっててそこでアイツに捕まって檻に入れられたの•••グスン•••」

「ああ、大丈夫だよ!」

ネルが甘えさせてあげた。


「そう言うことか、ってことはあのオークの洞窟の近くにある洞窟かダンジョンが怪しいね!」

「そうね、どうするの?」


「とりあえず、俺がひとりで偵察に行ってみるよ!」

「え、ひとりで?」

ネルが心配そうに言うと、


「まあ、今はいろいろ仲間もいるからたぶん大丈夫だよ、ヤバかったらすぐ転移で逃げれるし!」

ハーベルはイヤーカフスを指差した。


「ネザースピリットも呼び出せるから大丈夫だとは思うけど、魔力切れには注意してね!」

「ありがとう、ネル」

ハーベルは優しくおでこにキスをした。


ライラも羨ましそうに見ている。

ハーベルは頭を優しく撫でてあげた。


「問題は、後でライラを連れて行かないと行けないことかな•••」

「そうね、さすがにひとりで連れて行くのは厳しいかもね•••」

二人が悩んでいると、


「大丈夫だよ!」

と、ライラが気丈に振る舞った。


「ありがとうね」

二人はそう言ってライラの手を握った。


「とりあえず、行ってくるよ!」

「気をつけてね!」

「ああ」


ハーベルは、虹色のイヤーカフスを触ると一瞬で消えてしまった。


••••••


「とりあえず、転移所まで来たけど」

ハーベルはスマホでポイントを確認しながら歩き始めた。


「あの洞窟の近くだと、このダンジョンかこの洞窟くらいかな?」

「そうね!」

「ああ、ビックリした!」

フィエッタが急に覗き込んで来たので驚いてしまった。


「フィエッタ!急に出てくるなって言ってるだろ!」

ハーベルが頭をコツいた。


「痛い!」

フィエッタが怒って頭を擦っていた。


「で、どっちから行くの?」

「そうだな、ライラの話だとダンジョンというよりは洞窟ぽかったから、洞窟の方から見てみるか!」

「分かったわ!」


「あと、琥珀と影とメイを呼び出してっと」

「エマージスピリット No.1、9、42、99!」

ハーベルが叫ぶと、


「ブヲーー!」

「ワオン!ワオン!」


【No.1 ブラッディーベア】 SR(15/30) Ra.10 Lv.92

名前 琥珀こはくKohaku

HP.52000/52000

SP.5800/5800

武器  ジオフィスト

スキル 豪拳 黒炎拳 雷神拳


【No.9 シャドウファング】 SR(18/30) Ra.10 Lv.85

名前 かげKage

HP.37000/37000

SP.3000/3000

武器  アビサルシャード

スキル 「闇刃あんじん


「私もですか、ありがとうございます!」

デスサイズが現れた。


【No.42 デスサイズ】 SSR

(4/10) Ra.10 Lv.42

名前 不明

HP.17000/17000

SP.4900/4900

武器  デスサイズ

スキル リーパーサイス 

    ソウルリーヴァ


「ハーベル!会いたかった!」

メイが抱きついてきた。


「デスサイズも?」

「うん、メイがいちいちドラゴンになっていたら大変だろ?」

「なるほど」


「メイ!このデスサイズを使って戦えそうか?」

「うん、相性も良さそう!」

メイが大きな死神の鎌を担いでポーズを決めた!


「メチャクチャ強そうだな!」

「いや、実際にメチャクチャ強いでしょ•••」

フィエッタが少し呆れ顔で見ている。


琥珀たちも手を叩いて喜んでいた。


「デスサイズに名前をつけてあげて、メイ!」

「えーと、デスちゃんで!」

「それでいいのか•••」

「うん」


「じゃあ、デスちゃん!よろしく!」

「ありがとうございます!良い名前をいただきました!」

死神の姿で現れて頭を下げて丁寧にお礼を言った。


死神がスーッと消えて、メイが鎌をクルクルっとカッコよく回して地面に叩きつけた。


【No.99 オブリビオンドラゴンズ】 UR

(1/1) Ra.10 Lv.99

名前 冥竜めいりゅうMay

HP.999999/999999

SP.9999/9999

武器  デスサイズ

(名前 デスちゃん Dearh)

スキル リーパーサイス 

    ソウルリーヴァ


「じゃあ、メイは影に乗せてもらってね!」

「はーい!」

メイが影の頭を撫でている。

「クイン、クイン!」


ハーベルがスカイバイクを取り出すと、フィエッタを後ろに乗せて走り出した。


琥珀とメイを乗せた影が一生懸命ついてきていた。


•••••••


「ここみたいね!」

フィエッタが指を指して言った。


ハーベルは颯爽とバイクをしまうと、

「とりあえず、魔物が出たら片っ端からやっつけていいからな!」


「ブオン!」

「ワオーーーン!」

「了解よ!」


「回復や防御系のバフは俺が順次かけていくから、どんどん殺っちゃって!」

「殺っちゃってって•••」

フィエッタが苦笑いをしていた。


「フィエッタは、特にすることないから見てて!」

「ええ、そんな言い方って•••」

寂しそうな顔をしてうつむいた。


ハーベルたちが洞窟の奥へと進んでいくと、

「なんか生臭いな•••」

「魚?」


「いや、トカゲだ!」

「ドレイカーだね!」

ハーベルが鼻をつまみながら言った。


「ドレイカーは、武器も使えるから気をつけて!」

フィエッタがみんなにアドバイスしてくれた。


「サンキュー!フィエッタ!」


ドレイカーの群が現れた。

メイが手足のように自由自在に鎌を振りまわしながら、華麗にドレイカーたちをどんどん倒していった。


「凄い!」

フィエッタたちがパチパチと拍手をしている。


そして、ドレイカーたちの魂は、どんどんデスサイズに吸いとられていった。


「デスサイズがどんどん強化されていくな!」

ハーベルが嬉しそうに呟いた。


「ドレイカースケイルタイラント?」

「あれが親玉か!」


そこには、ドでかいトカゲ男がいて、皮膚が金属のように黒光りして、鎧をまとっているように見えた。


「でか!」

「って、まだいるみたいだけど!」


そのあとから、どんどん現れて5匹のドレイカースケイルタイラントが取り囲んできた。


「一人一匹ずつかな?」

ハーベルがそう言うと、


「え、ハーベルでしょ、メイでしょ、琥珀でしょ、影でしょ、私も?」

「当然でしょ?」

ハーベルがフィエッタの肩を叩いた。


「嘘ーーん•••」

フィエッタが半泣きになっていると、


「フィエッタ!デスちゃん貸してあげる!」

メイがそう言って、デスサイズを手渡すと、


「ガルーー!」

冥竜へと変身した。


「フィエッタさん、私を持っているだけで大丈夫ですよ!」

デスサイズがそう言って、急に親玉に襲いかかった。


琥珀と影も次々と襲いかかると、ドレイカースケイルタイラントが、真っ赤に変色して鱗が金色に輝き出して硬度が上がったように見える。


「くそ、硬いな!」

「メイは余裕かな?」


「フィエッタもデスサイズが誘導してくれてるからいけそうか!」


「琥珀と影が少し不利か?」

ハーベルがそう言うと、

「レメディア•フレッシュストライク!」


琥珀と影のスピードと攻撃力を数十倍に跳ねあげた。


「グヲーーーー!」

「ウワオーーーン!」


二人が目にもとまらない早さで動き回ると、二匹のドレイカースケイルタイラントは、目を回してもつれあって凄い音を立てて倒れ込んだ。


ドシャーーーン!


「いまだ!琥珀、影!」

琥珀は、体の前で腕を交差させると型を決めて、雷神拳を放った。


ドレイカースケイルタイラントが、雷で痺れて動けないところを、影が闇刃スキルで、一瞬何かが光ったかと思うと、2匹のドレイカースケイルタイラントは次の瞬間、バラバラに切り刻まれていた。


もう一匹のドレイカースケイルタイラントが、ハーベルに襲いかかろうとしていると、


「おしまい!」

と言って、そちらに振り向くことさえせずに、右手の人差し指を1本立てて指差すと、ドレイカースケイルタイラントは一瞬で弾け飛んだ。


「う、なにしたの?」

フィエッタが不思議そうに尋ねると、


「指に光の魔力を集中させただけだよ!」

「あー、そうですか•••」

フィエッタは呆れていた。


「メイ!魔石も拾っておいて!」

ハーベルがそう言って、メイにアイテム袋を手渡した。

「はい!」


そのまま奥へと進んでいくと、

「井戸?」


ついハーベルが覗き込んでしまうと、

幽暗な井戸のそこから無数の白い手が延びてきて、身体ごと引きずり込まれてしまった。


「ハーベル!」

メイが大声で叫ぶが、そこには不気味な黒い水面しか見えなかった。



次回 イリュージョンの世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ