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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン7 【エレメンタル•スパイア編】

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初依頼へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


「このままでは、また犠牲者が出るかも知れないから、【ルミナラ】周辺を探索する必要があるね!」

ハーベルは少し困り顔でネルに相談した。


「こんな時こそ、冒険者ギルドに依頼を出せばいいんじゃない?」

「その手があったか!」


早速、ハーベルはポストでレオンのもとへ依頼を送ってみた。


「何かしら?」

クラリッサがポストから手紙を取り出すと、


「レオン!初依頼だよ!」

「ハーベルか!」


クラリッサがレオンに依頼内容を読んで聞かせた。


「なるほど、国周辺の探索か!」

「今は、人手がいないから、ガルシアに相談して対処してもらおう!」

「はい!」


「了解しました、王様ソブリン!」

ガルシアは早速、マスターたちに集まってもらった。


「今は、まだ人手が少ないから、マスター自ら動いてもらう!」

「了解しました!」


「今回は、アレクシアたち4人で向かってくれ!」

「お任せください!」


「これが上手く行ったら、他の国周辺の探索もこちらから営業してみたら?」

「うん、確かにいいかも!」


「それにしても、エルフなんているんだね!」

クラリッサが不思議そうに言った。


「おそらく、ハーベルが光の契約者になって、精霊界へ近付きつつあるのかもしれない!」

「なるほど」

レオンたちは、そんな話をしていた。


今回のパーティーはこちら、


アレクシア ♂ 【魔法剣士】

リバースサーフェス

上昇と下降(法則)

(Zenith /Nadir)

「ゼニス•ネイディア」

魔法属性は、炎、風、光属性

元の職業は、剣道師範


アーリ ♀ 【魔法使い】

リバースサーフェス

美貌と醜悪(感情)

(Graceful /Grotesque)

「グレイスフル•グロテスク」

魔法属性は、炎、風、水、土属性

元の職業は、女子高生


カスラ ♂ 【シーフ】

昼間と夜間(自然)

リバースサーフェス

(Horizon/ Nocturne)

「ホライゾン•ノクターン」

魔法属性は、闇、炎、風、水、土属性

元の職業は、ボディーガード


グリス ♂ 【ネクロマンサー】

生者と死者(存在)

(Vitalis/Mortis)

「ヴァイタリス•モーティス」

魔法属性は、闇、水、土属性

元の職業は、神父


「回復魔法が使えるのがアレクシアしかいないから、カスラとグリスが前衛で、アレクシアは中衛を、攻撃できるときは前へ、私は後衛で攻撃魔性に専念するわ!」

予想外にアーリが指示を出した。


「アーリもなかなかいい指示が出せるようのなったな!」

アレクシアが感心している。


「あれ、アレクシア、喋り方変わった?」

グリスが突っ込むと、


「ああ、あれは演技だったのよ!」

あっさりアーリがばらしてしまった。


「俺は気がついてたけどな!」

カスラは当然のように言った。


「まずは、【ルミナラ】周辺か!」


ソーサリーエレメントの安全圏はかなり広範囲で、100km圏内は魔物などが入ってこれないようになっている。


しかし、六角形の中心に位置するエレメンタル•スパイアの周辺はソーサリーエレメントの力が全く及んでいないため、手付かずのダンジョンや大型の魔物なども跋扈ばっこしている。


「周辺って言ってもかなり広いけど、どの辺りまでを捜索範囲にする?」

アーリがみんなに尋ねた。


「それぞれの国が約100km圏内として、中央部分も同じくらいの範囲があるから、国境から10~20kmくらいでいいんじゃないかな?」

アレクシアが答えた。


「じゃあ、とりあえずそのくらいの範囲をそれぞれスカイバイクで探索し、何かを見つけたら報告、集合してから探索しましょう!」

アーリがまとめてくれた。


「まとめ役がいると助かるね!」

グリスがアーリにグッと親指を立てた。


半日ほど走り回って地図にダンジョンや魔物の巣などをマッピングしていった。


「データはスマホに送ったから!」

「オッケー!」


「結構たくさんあるね•••」


「これを俺たちだけで対応するのは無理があるから、一度持ち帰ってガルシアさんに相談しよう!」

「分かったわ」


「とりあえず、魔物の巣のひとつでも偵察に行くか?」

「了解!」


「【ルミナラ】に一番近いのはこれかな!」

グリスがスマホの地図で示した。


「じゃあ、そこへ行ってみよう!」

「オッケー!」

「了解!」

「はい!」


スカイバイクに乗り込むと目的地の近くまでやって来た。


「あれか?」

アレクシアが遠くから魔物の集団を見つけた。


「何かしら?狼?」

アーリが目を細める。


「ああ、あれはフェンリアだ!」

カスラが言うと、


「狼男みたいなもんか?」

グリスが簡単そうに言った。


「集団でいるからあまり甘くみない方がいいぞ!」

アレクシアが小声で言った。


「集団には、集団だね!」

グリスがそう言うと、


「アライズ•ネクロ•リージャン!」

グリスが魔道書をペラペラめくりながら唱えた。


そこらの土の中から、ゾンビや骸骨がのそのそと這い出てきた。


「うう、不死の軍団か•••」

アーリが口を押さえた。


グリスが軍団に指示を与えると、フェンリアの集団へ攻撃させた。


「グリス!あいつらって巻き添えにしてもいいのか?」

「ああ、使い捨てだからいいよ!」

グリスはさっぱりしたもんだった。


ゾンビや骸骨に強襲されたフェンリアたちは、対応が遅れて劣性に回っていた。


そこへ、カスラとアーリの炎魔法で援護しながら、討ち漏らした分はアレクシアが処理していった。


「これで最後か?」

アレクシアが最後のフェンリアに止めを刺した。


「こんなところか!」

「一度ギルド長へ報告しましょ!」

アーリがそう言うと、


「ワオーーーーーン!」

大きな遠吠えが聞こえた。


「まさか!」

グリスが少し喜んでいるように見えた。


闇夜に巨大な素晴らしい毛並みのフェンリルが佇んでこちらを見ていた。


「あれが、親玉か?」

「そうみたいね!」


「ここは一度引いて出直そう!」

「分かったわ」

アーリがそう言うと、4人は素早くその場を離れようとしたが、


「う、なんだ•••」

「くそ、結界だ!」


「あのフェンリル逃がさないつもりのようだな!」

カスラが身構えた。


「まあ、フェンリルをゲットするチャンスってことで!」

グリスはニッコリ笑って言った。


「まあいい、倒していいんだよな?」

「うん、倒れた瞬間にこの魔道書をかざせば奴の魔方陣をゲットできるからね!」

楽しそうに言った。


「オッケー!」


4人は、

「ゼニス•ネイディア」

「グレイスフル•グロテスク」

「ホライゾン•ノクターン」

「ヴァイタリス•モーティス」

リバースサーフェスを解放した。


先に動いたのはカスラだった。

「ホライゾン•デイブレイク•サージ!」

カスラが唱えると、

周りが一瞬で明るくなって昼間のようになってしまった。


フェンリルは太陽の光を嫌がっているように見えた。


「ナイス!フェンリルは暗闇から力を得ていると聞くからな!」

アレクシアがそう言って、

「ゼニス•グロリアル•エッジ!」


アレクシアがジャンプすると、不自然に上昇していき、剣が神々しく煌めいて巨大な光の剣が現れた。


「ネイディア•フィニッシュ!」

そのまま恐ろしい勢いで下降し一気にフェンリルめがけて振り下ろした。


「ワヲーーン、ワヲーーン!」

フェンリル2度が度吠えると、

凄まじい闇のオーラが周りを覆い尽くし、アレクシアの剣の光はすべて飛び散ってしまった。


「あれを防ぐのか?」

「面白くなってきたわね!」

アーリはワクワクしていた。


「グレイスフル•グラマー•ウェーブ!」

フェンリルの目の前に漆黒の毛並みの巨大な雌の狼が現れた。


「あれは、幻影?」

「フェンリルを魅了する魔法よ!」


「うふん•••」

「キューキュー•••」


フェンリルが尻尾を振ってまんまと魅了にかかり一瞬隙ができた。


「今よ!グリス!」

「任せて!」


「リーパーズ•コール•モーティス!」

グリスの詠唱により、

フェンリルの後ろに巨大な鎌をもった死神が現れ首を落とした。


ズバッ!


「よっしゃ!フェンリル、ゲット!」

グリスははしゃいでいる。


「国の近くでもこんな魔物がいるのか•••」

「みんなに知らせておかないと!」

「まずは、戻ろう!」


「戻るなら、【ルミナラ】の転移所を使わせてもらった方が早いんじゃないか!」

アレクシアが提案した。


「じゃあ、【ルミナラ】へ向かおう!」

「オッケー!」


••••••


「やあ、アレクシアさん!」

ハーベルが出迎えてくれた。


「久しぶり!」


「アーリ、カスラ、グリスまで、久しぶりだね!」

「ああ、久しぶり!」

「お久しぶりです」

「元気?」


「ノクターニアへ帰るのに転移所を使わせてもらおうと思って•••」

「もちろん、どうぞ!」

ネルが案内してくれた。


「ハーベル、【ルミナラ】って防壁とか作らないのか?」

アレクシアが不思議そうにいうと、


「確かに、これだと誰でも入ってこれるよね?」

アーリも首をかしげた。


「うん、病院なのに誰でも入って来れなかったら意味ないだろ?」

ハーベルが当たり前のようにいうと、


「まあ、そうだけど•••」

グリスは呆れていた。


「その分入ってほしくないエリアにはちゃんと結界が張ってあるから大丈夫だよ!」

ネルが付け加えた。


「そうか、安心した」

カスラが優しい顔で言った。


「今、【ルミナラ】周辺を見てきたんだけど、結構たくさんのポイントがあったよ!」

そう言ってアレクシアがスマホの地図を指し示した。


「本当だね、これだけあると大変そうだがら、順次ギルドに依頼をあげていくよ!」

「うん、そうしてもらえると助かります」

アーリが答えた。


そうして転移所へ着くと、

「ガルシアさんによろしく!」

「ああ、伝えておく!」


4人はノクターニアへと帰っていった。

次回 幽暗の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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