潜入調査へようこそ!
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Moonhaven: (ムーンヘブン)
銀色の風景に囲まれ、夜が支配し、星々が集まる場所。
ソーサリーエレメント:風属性
王様は、メルキド
リバースサーフェス
天と地(自然)
(Heavenlight / Abyssalix)
「ヘブンライト•アビサリクス」
魔法属性は、光、闇、炎属性
元の職業は、科学者
メルキドは、野心家で自分の領土を増やすためならどんなことでもする王であった。
そのため、ムーンヘブンに属しているデュアルは、粗暴な者や極悪非道な輩が多かった。
ただ、メルキドの「ヘブンライト•アビサリクス」で天国と地獄を見せられた者は、例外なくすべて言いなりになるしか道はなかった。
「くそ!マリフィス奴勝手に死にやがって!」
メルキド博士が悔しそうに机を叩いた。
「メルキド様、新しい国の情報を手に入れました」
「ご苦労様!」
側近のマルスが報告をあげた。
マルス ♂
リバースサーフェス
勝利と敗北(現象)
(Victorae/Defeatus)
「ヴィクトラエ•ディヒュータス」
魔法属性は、闇、風、土属性
元の職業は、兵士
マルスはメルキド博士の部下のなかではかなりまともな方だったが、キレると手はつけられなくなるのだけが玉に瑕だった。
報告書では、光の国【ルミナラ】と闇の国【ノクターニア】の現状が事細かにまとめられていた。
「なるほど、どちらも魅力的な国になりそうですね!」
「はい、もう少し発展を見届けてからでも奪うのは遅くないと思われます」
「そうですね!」
メルキドはカタカタとパソコンのキーボードを叩きながら話を聞いていた。
「【ノクターニア】は、あのガルシアがついているので後回しにしましょう!」
「承知しました!では、【ルミナラ】をさらに詳細に調べておきます」
「頼みましたよ!マルスさん!」
「お任せください!」
「リナ!【ルミナラ】への潜入は上手く行きそうか?」
リナ ♀
リバースサーフェス
歓喜と憤怒(感情)
(Euphorion/Wrathion)
「ユーフォリオン•レイシオン」
魔法属性は、闇、水、炎属性
元の職業は、漫画家
「ええ、マルス!今度こそハーベルの弱点を探しだして見せるわ!」
リナは拳を握って力を込めた。
「具体的にはどうやって潜入するつもりだ?」
「今はレオンが居ないから、潜入自体はそれほど難しくないと思うわ!」
「そうなのか?」
「ええ、ハーベルの前で怪我をおって見せて【ルミナラ】へ運んでもらうって言うのはどう?」
「そんなので上手く行くのか?」
「まあ、私に任せておきなさい!」
リナは自信ありげに言った。
••••••
早速リナは、【ルミナラ】近郊の森へとやって来ていた。
「ここがルミナラか!すごくいいところね!」
リナか感心して見とれていた。
「ハーベル前で魔物に襲われて、死なないよい程度に傷つくなんてシチュエーション無理じゃない•••」
リナは相変わらず抜けていた。
そんな独り言をブツブツ呟いていると、
「ガウーーーー!」
【ナイトブリンガー•オーク】ZZZR
リナの背後から巨大なオークが現れた。
「ええ、何でこんなところに巨大なオークが•••」
リナは腰が抜けて動けなかった。
オークが手に持っていた巨大な肉切り包丁を振り上げた。
オークが包丁でリナを真っ二つにしようと振り下ろした。
リナはじたばたして身体をクルリと転がした瞬間、目の前に巨大な包丁が落ちてきた。
リナはあまりの恐怖に気絶してしまった。
オークは地面に突き刺さって抜けなくなった包丁を一生懸命抜こうと四苦八苦していた。
やっとの事で包丁を抜くと、リナが気絶していることに気がついた。
オークは笑いながら、リナを鷲掴みにして森の奥へと連れて行こうとした瞬間、
「ヴィクトラエ•ディヒュータス!」
マルスが大声で叫んだ。
それに気がついたオークが包丁で襲いかかって来た。
「シャドウバン•ディヒュータス!」
マルスが詠唱すると、
オークの全身に大きな影が覆い被さって、動きが止まった。
マルスのリバースサーフェスは、相手にこの上無い敗北感を味会わせて、戦意を喪失させる効果があった。
「ダークエスサルテーション•ヴィクトラエ!」
さらに、勝利の雄叫びをあげて自分の攻撃力を大幅に強化した。
マルスはうろたえているナイトブリンガー•オークの左手を大剣でぶった切った。
「キョエーーー!」
オークが血の吹き出した左腕を見て、奇声をあげながら暴れまわっている。
「今だ!」
マルスはリナを何とか連れ出し、
【ルミナラ】まで死に物狂いで逃げてきた。
マルスはなんか嫌な予感がして、リナの後をこっそりつけていたのだった。
「はあ、はあ•••何でこんな街の近くにあんな化け物が•••」
マルスはリナを抱えたまま倒れ込んでしまった。
「ねえ、大丈夫!」
「う、うう」
リナが目を覚ますとそこは病室のベッドだった。
「あれ、私オークに•••」
リナはブルブル震えだした。
「ねえ、リナ大丈夫?」
ネルが優しく看病してくれていた。
「ああ、ネルーー!」
リナは思わずネルにすがり付いて泣きわめいてしまった。
「リナ、落ち着いた?」
ネルがリナの頭を優しく撫でながら尋ねた。
そこへハーベルがやって来た。
「リナ!災難だったね!」
「ハーベル!」
リナがハーベルに抱きついてまた泣いてしまった。
「ネル、状態は?」
「うん安定してるよ!よっぽどショックなことがあったみたいね!」
「このまま少し安静にしてあげて」
「分かった」
ネルはリナを横にすると点滴で睡眠剤を投与した。
リナはそのままに眠ってしまった。
「何で、あんなところに一人で倒れてたんだろうね?」
「うーん、詳しくは落ち着いてから聞いてみるしかないね!」
実は、気を失ったマルスが気がつくと、リナのもとへ誰かが近付いてくるのに気がつき自分は物陰へ隠れてやり過ごしていたのだった。
「危ない危ない、私まで連れていかれては元も子もない•••」
かろうじてばれずにやり過ごしたマルスはそのまま本国へと戻っていた。
「リナ、もう話せるかな?」
「うん」
リナは小さくうなずいた。
「何があったの?」
「私がハーベルの会いにルミナラ付近まで来たら、急に大きな包丁を持ったオークに襲われて•••それからは、全く覚えてないなの•••」
またブルブル震えはじめた。
「そっか、怖かったね!」
「うん」
リナは大粒の涙を流しながらネルにしがみついていた。
「ハーベル、こういう事みたい!」
「分かった、ちょっと見てくるよ!」
ハーベルが現場に着くと、オークの左腕が血だらけになって落ちていた。
血の痕を追っていくと、
「この洞穴か!」
ハーベルは洞穴の奥へと入っていった。
次回 恐怖の洞穴にようこそ!
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頑張って続きを書いちゃいます!




