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「セノンさん、お久しぶりです」
ハーベルがルミナラに戻ってくると、セノンがハーベルに会いに来ていた。
「ルミナラの方はどう?」
「今のところ順調ですね!」
「後は、人員の確保が目下の課題です」
「そう言うと思ってたの」
セノンが待ってましたと言わんばかりだった。
「何かいい方法が?」
「ええ、もちろん!」
「ハーベルには悪いと思ったけど、実はルミナラのサーフェスレルムの地域をすべて買い占めて、PSWの本社を移設したのよ」
「ええ、なんてムチャするんですか?」
「それにしても何の意味があるんです?」
「実は、表の探偵業はそのままに、さらに、人材派遣の会社を立ち上げたのよ」
「人材派遣ですか?」
「ええ、これから医療関係の人材が必要でしょ?」
「そう言うことですか•••」
「だったら、セノンさん、医療関係だけではなくて、科学系や工業系の技術者も募集してください!」
「どうして?」
「医療機器や検査機器の開発が必須なんですよ!」
「なるほどね、今の遅れた医療を進歩させるための人材ね!」
「そうです」
「ハーベル、ここまでほとんどお金使ってないみたいだけど大丈夫なの?」
「ええ、これからはしばらく初期投資が必要となると思うのでよろしくお願いします」
「任せて!」
「これで人材の問題は解決したな!」
ハーベルは安堵した様子だった。
「千年迷宮もネルと相談して移動して、ルミナラへのルートも確保してもらったから、すぐに来れるよ!」
「それは、助かります!」
「ネル、千年迷宮の方は上手く運営できそうかな?」
「うん、セノンさんに協力してもらって、PSWのシステムをそのまま流用させてもらっているから、大丈夫だよ!」
「よかった!」
「サーフェスレルムのリフトの処理も大変だけど、レオンの冒険者ギルドの方への斡旋もお願いね!」
「うん、任せて!」
「今年のMD試験の受験者も粒ぞろいだから期待しておいて!」
「それは、楽しみだ!」
ハーベルはワクワクしていた。
「ハーベル!リバースレルムでの医療が発展したら、サーフェスレルムでも転用できそうかな?」
「それは、なかなか厳しいですね!」
「そうなの?」
「ええ、今の科学技術だけでは限界があるので魔法技術を応用しているところが多くあるため、サーフェスレルムで同じ技術を再現することは非常に困難です•••」
「そう言うことか•••」
「もっとサーフェスレルムでも魔法に寛容になってくれれば話は別なんですが•••」
「今の魔法の廃れた世界では難しいかもね•••」
「せっかくの技術だから生かしたかったんだけど•••」
「そうなんですよね•••」
ハーベルとセノンは頭を抱えてしまった。
「でも不思議ですよね!」
「何が?」
「これだけの人がリバースレルムへ流入しているのに、なぜサーフェスレルムで問題になってないんですかね?」「ああ、それね!」
「実は、私のお母さんのシオンが国の要人と太いパイプを持っていて、情報統制をしてもらっているのよ」
「シオンさん凄い人なんですね•••」
「だから、国としてリバースレルムのことも魔法使いのことも裏では容認しているのと変わらないのよ」
「結局、何事にも裏と表があるって言うことですか•••」
「まあ、そう言うことね•••」
「今って例の宝玉はどうなっているの?」
「ああ、もうすべての宝玉のありかは判明しています」
「ええ、凄い!」
【青龍】:レオン
【白虎】:レオン
【朱雀】:ハーベル
【玄武】:ハーベル
【影狼】:レオン
【聖獅子】:フェアリークイーン
「後は、神器のありかがすべて判明すれば、エレメンタル•スパイアへの道もそう遠くありません」
「凄いじゃない!」
【青龍】:蒼天の兜
不明
【白虎】:鋭牙の剣
不明
【朱雀】:火焔翼
ハーベル
【玄武】:堅盾
ハーベル
【影狼】:闇の脚甲
レオン
【聖獅子】:天光の鎧
フェアリークイーン
「じゃあ後は、【青龍】と【白虎】の神器さえ集めればいいのね!」
「そう言うことです」
「もうひとつ問題があります」
「なんです?」
「風の国、ムーンヘブンのメルキドの事です•••」
「そっか、今はマリフィスがいなくなっておとなしくしているけど、自国の資源不足は深刻だから、いつ他の国に進行してくるか分からないからね!」
「そうなんですよ!」
「俺が直接出向いて行ったら、不味いですかね?」
「うーん、あまりいい考えとは思えないけど•••」
「どうしてです?」
「だって、よく考えてみて、新しくできた国が医療中心の都市で、急激な発展を遂げて資源も人もお金もあると考えたら、軍事国家としてはどう思う?」
「奪いたくなりますか•••」
「でしょう?」
「さらに、自国が資源不足となればなおさらよ!」
「ですよね•••ダメか•••」
「私、ちょっとレオンの国を見に行きたいんだけど?」
「いいですよ、俺も行きましょうか?」
「うん、着いてきてもらえる?」
「分かりました」
ハーベルは、セノンの肩に優しく触れると、イヤーカフスの虹色の石を撫でた。
「うわ!」
セノンは驚いてしまった。
「なに今の?」
「テルミットの応用で、イヤーカフスに付与したんですよ!」
「ああ、なるほど•••」
「よーハーベル!」
レオンが出迎えてくれた。
「レオン!」
「セノンさん、お久しぶりです!」
レオンは手を差し出した。
「元気だった?」
セノンは手を握って尋ねた。
「はい!ギルドらしくなってきましたよ!」
「うん、いい感じだね!」
「レオン、結局、誰がマスターやることになったの?」
「ああ、こんな感じ!」
ギルド長 兼 拳闘士ギルドマスター:ガルシア
戦士ギルドマスター:アレクシア
魔法使いギルドマスター:アーリ
シーフギルドマスター:カスラ
召喚師ギルドマスター:グリス
ハンターギルドマスター:クラリッサ
「凄い!いい人材を揃えたね!」
「なかなかいいだろ!」
「うん、これならすぐに稼動できそうだね!」
「ああ」
こうして、光の国【ルミナラ】と闇の国【ノクターニア】は、着々と発展を遂げていった。
次回 シーズン7 【エレメンタル•スパイア編】
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