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リバースサーフェス ~この魔法の廃れた世界で 転生薬剤師さんが 魔導王(マグスロード)を目指します!~  作者: 吾妻 八雲
シーズン6 【ルミナラ創生編】

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伝染病の世界へようこそ!

感想やレビューもお待ちしています!

(例:「面白い!」だけなどでも結構です!)


その頃、ハーベルは炎の国ソーラーネルのサリエルのもとへと挨拶に来ていた。


Solarnelle: (ソーラーネル)


金色に輝き、永遠の光に温められた太陽を浴びた領域。


ソーサリーエレメント:炎属性


王様ソブリンは、サリエル

リバースサーフェス

太陽と月(自然)

(Solar / Lunar)

「ソーラー•ルーナ」

魔法属性は、光、闇、土属性

元の職業は、官僚


ソーラーネルは砂漠の地域にあるレジオンで、昼間は灼熱で夜間は極寒となる世界であった。


「サリエルさん、お初にお目にかかります」

「おお、君が噂のハーベル君か!」

サリエルが気さくな感じで握手を求めてきた。

ハーベルは握手をしながら、

「ご挨拶が遅くなって申し訳ありません!」

と頭を下げた。


「いや、気にしてないよ!」

「ありがとうございます」

ハーベルはまたお辞儀をした。


「まあ、そこに掛けてくれたまえ!」

「はい」


ハーベルは来賓用のソファーへ腰かけると、

「サリエルさん、こんな砂漠でリバースレルム全体の電力を賄っているなんて凄いですね!」

「ああ、ありがとう」

サリエルは少し誇らしげに見える。


「ハーベル君、何か困ったことがあればなんでも相談してくれたまえ!」

「ありがとうございます」


「そう言えば、エリス君から何やら転移できるものを設置したいという話があると聞いたのだが?」


「はい、これです!」

ハーベルは虹色のキューブを見せた。


「このキューブが?」

ハーベルは一通りチャンバー•アルチザンについて説明した。


「なるほど、この転移所とポストを設置すればいいんだね!」

「はい、お願いします」


「あと、これをプレゼントします」

「これは?」

ハーベルは、真っ赤なルビーをあしらったイヤーカフスを手渡した。


「おお、いい品物だね!」

サリエルは嬉しそうに耳につけてみた。


「サリエルさんだけ特別、そのイヤーカフスがあれば設定して好きな場所へ転移できます。さらに、思い浮かべたイヤーカフスの持ち主と会話もできます」

「ほほーなかなか便利そうだ!」


「とりあえず、その転移所に設定してあるのでそのルビーを触ると転移できます」

「ありがとう!」

サリエルは本当に嬉しそうに両手で握手をしてきた。


「ただし、チャンバー•アルチザンは私が死んでしまうと一緒に消えてしまうので、それだけは覚えておいてください!」

「了解した!」

サリエルはとても満足そうだった。


「ハーベル君の国、ルミナラだったかな?医療関係の国なんだろう?」

「そうです!」


「そこで、頼みごとというか調べて欲しいことがあるのだが?」

「ええ、私にできることでしたら!」


「それは助かる!実は最近、高熱や頭痛、吐き気、嘔吐、筋肉痛や眼の充血なんかの症状を発症するものが後を絶たないんだ」

「風邪のような症状ですが、少し違うようですね!分かりました。サンプルをいただければすぐに検査施設で調べますよ!」

「ありがとう、すぐにお願いするよ」


サリエルが秘書に指示するとサンプルを持ってきた。


「お預かりします」

「ちょっとポストをお借りしますね」

ハーベルは、サリエルからポストを受け取ると、

「オープン!」

チャンバー•アルチザンが一瞬で展開した。


「おお!」

サリエルは驚いて感心している。


「ここへ置いて、送りたい先のボタンを押します」

ハーベルはルミナラの研究施設へ直送で送った。


イヤーカフスが綺麗な虹色に光はじめた。

「ネル!今送ったサンプルをすぐにラボへ回して欲しいんだけど!」

「分かったわ、結果が出たら、また連絡するね!」

「よろしく!」


「手際がいいな!」

サリエルは興味津々でみていた。


「結果が来るまで、ソーラーネルを見学してもいいですか?」

「ああ、見ていってくれたまえ!」

サリエルは自慢げに言った。


「確かに体調が悪そうな方が多く見られますね?」

「そうなんだ•••」


「とりあえず、回復用の錠剤を多めに置いておくので試して見てください」


【ピロガード•キュアタブレット】N


「ええ、錠剤?」

「はい、まだ私しか製造できませんが、そのうち大量に生産できるようにするつもりです」


「ありがとう•••」

本当に嬉しそうだった。


「解熱剤と体力回復の効果のある錠剤でたいして高価でもないので、気軽に使ってください。一人10錠づつくらい渡して1日2回服用で様子を見てあげて下さい!」

「分かりました」


「ハーベル!」

「おっと、申し訳ありません。結果が出たようですのでお待ちください!」

「ああ」


「ハーベル!」

「ネル!どうだった?」


「サンプルの解析結果では、デング熱みたいね!」

「やっぱりそうかありがとう!」


「サリエルさん、結果ではデング熱という昆虫の蚊を媒介するウイルス性の風土病のようです」

「そうか•••」


「特に特効薬があるわけでもないのでさっきの錠剤を5日間ほど服用して良くならなければまた連絡を下さい!」

「分かりました」


「それよりは蚊をどうにかしないと予防にはなりません」

「蚊が相手ではどうしようもないだろ?」

「まあ、そうとも言いきれませんよ!」

「そうなのか?」

サリエルは期待していた。


「この空間はサリエルさんが作ったものを利用しているのですよね?」

「ああ、そうだ」


「でしたら、サリエルさんが作った魔道具とも捉えられますよね?」

「まあ、そうとも言えるな•••」

サリエルは少し考え込んだ。


「だったら、行けるかもしれません」

ハーベルはこの空間全体に何やらし始めた。


「これでいいでしょう!」

「何が?」

サリエルはポカンとしている。


「私の属性は無属性なんですが、無属性のスキルで「設定」と言うものがあります。それを使ってこの空間に蚊が入ってこれないように設定しました」

「そんなことが可能なのか?」


「ええ、可能です」

「それなら、蚊だけじゃなくて他の害虫なんかも入れなく出きるのか?」

「ええ、できますが、おすすめしません」

「なぜ?」


「蚊だけならそれほど問題ないと思いますが、害虫をどこまで定義するかにもよりますが、虫がいなければ鳥や小動物が困ります。小動物がいなければそれを食べる動物もと、食物連鎖を絶ちきってしまいかねないからです」

「なるほど」


「さらに、小さな死体など分解したり食べたりするものがいなくなればどうなりますか?」

「そう言うことか•••良く分かったよ」

サリエルは納得した様子だった。


「ハーベル君、本当にありがとう!」

両手でしっかり手を握り深々とお辞儀をした。


「では、私はこれで失礼します」

「何か困ったことがあったら、君に全面的に協力するから、なんでも言ってくれたまえ!」

「ありがとうございます」


ハーベルは一礼すると、イヤーカフスの虹色の石を触って一瞬で消えた。


次回 準備完了の世界へようこそ!


続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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