デュアルの世界へようこそ!
「おう、おう喜ぶのは早いぜ!」
「お前は誰だ!」
「え、リフト?」
そこに急に次元の裂け目が現れ目付きの悪い男がのそっと顔を出した。
「次元の裂け目だ!」
「は~い、ご苦労さん!ひよっこども、ここまでだ!」
何でデュアルがこんなところに!
コイツはヤバい!
逃げないと!
「一回だけ言うから、耳の穴かっぽじって良く聞けよ!」
その男は、椅子に腰かけながら言った。
「見ての通り俺はデュアルだ、すぐにあきらめて帰るなら一回だけ見逃してやる、ほら、逃げろ!子羊ども!」
「ハーベル、あいつはヤバい早く逃げるよ!」
「コイツは逃がすきなんてサラサラないよ、こんな奴は今まで腐るほど見てきた、逃すふりして後ろから襲うつもりだ!」
「ほほう、良く分かったな!お前、ケンカ屋か?」
「いいから、俺が合図したらスマホで師匠のところへ逃げて!」
「そんなことできないよ!」
「一緒に逃げて、ハーベル!」
「頼む今は言うことを聞いてくれ!」
ハーベルは、心のそこから叫んだ!
「お話は済んだか?死ぬ準備はできたかな?」
ハーベルは、さっきの麻酔薬のビンを男に投げつけた。
男は目の前に手をかざすとビンは一瞬で蒸発した。
「今だ!」
ハーベルが男に突進していった。
その隙に、ふたりはスマホですぐさまワープしていた。
「くそ、あいつらどこ行きやがった?」
「うるせー!相手は俺だ!」
「威勢だけはいいな、逃がしたあいつらの分も楽に死ねると思うなよ!」
くそ、こいつの力は一体なんなんだ?
「まあ、お前を殺ったらあいつらも絶対殺すけどな!」
「させねー!」
ハーベルは、氷の刃を何本も相手にぶつけた。
その男の周囲は異常な暑さで身体に届く前に瞬時に溶けてしまった。
「なんだそれは?ママごとか?」
「分かった降参だ、最後に一つ聞いてもいいか?」
「何だよ?」
「その能力は一体なんなんだ?死ぬ前に聞いておきたい」
「まあ、いいだろ」
そいつの話によると、
名前は、チャンクス
リバースサーフェス
灼熱と極寒(現象)
(Burst / Chill)
「バースト•チル」
というらしい。
「リバースサーフェスって一体なんなんだ?」
「お前はアホか?そんなことイチイチ教えるわけないだろ!死ねや!」
チャンクスは唱えた。
「バースト•ゲイルツイスター!」
すると、灼熱の竜巻がハーベルを襲った。
ハーベルは、水魔法のシールドを展開するがすぐに蒸発してしまった。
このままでは焼け死んでしまう•••
「どこ行きやがった?燃え尽きたか?」
ハーベルは、間一髪メガシャークの入っていた水槽へ潜り込んでいた。
「バカが!」
「チル•ゲイルツイスター!」
今度は極寒の竜巻で攻撃を繰り出す。
一瞬でメガシャークもろともカチンコチンに凍ってしまった。
くそ、逃げきれない!
アイツの力は本物だ!
今の俺じゃ足元にも及ばない•••
海なら熱は防げるかも•••凍らせるのも波があるから遅らせられるかも•••
一か八かかけるしかない!
ハーベルは、死に物狂いで走って堤防から海へ飛び込んだ。
「まだ生きてたか!しぶといな•••」
「海か!厄介なとこに逃げやがったな!なんてな!海なら凍らせれないとか思ったか?バカめ!」
「グレイシャル•ドリフト•チル!」
辺りが暗くなったかと思うと、どこからともなく巨大な流氷がいくつも現れ海を凍りつかせた。
「どうださすがにおッチンダか?」
ハーベルは、奴が詠唱する隙をついてスマホを使って師匠のところへなんとかワープで逃れていた。
「ハア、ハア、死ぬかと思った•••」
「ああ、ハーベル!」
「よかったわ、生きててくれて•••」
「アイツ、めちゃくちゃだ!」
「名前は、チャンクスって言ってた」
「バースト•チルのチャンクスね•••」
「厄介なのに目を付けられたわね•••」
「そんなに厄介なんですか?」
「ひよっこ潰しとか子羊狩りのチャンクスとか呼ばれているの!」
「あんなのからよく逃げて来られたわね•••よかった•••」
次回 魔道具の世界へようこそ!
続きの気になった方は、
ぜひともブックマークをお願いいたします。
最下部の⭐5もつけていただけると幸いです。
頑張って続きを書いちゃいます!




