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Between Act.4 and Act.5 『Nobody -The old tale-』

 今ではその物語は廃れ、語る人も少ない。

 その物語は約4400年前にでき、その後『地球』で長く語り継がれた。

 題名は、竹取物語。後の人は『かぐや姫』と呼んだ。

 その物語が生まれた国について語ろう。



 その国の正式名称は『日本国』、他国からは『Japan』と呼ばれていた。

 島国であったその国は、とても不思議な国だった。

 物語ができた頃は、未だ他国との関わりも少なく、その国独自の文化が栄えていた。

 余談ではあるが、日本は昔、海を挟んで隣接する大国『中華人民共和国』―――略して『中国』に対し、日本を『日いずる国』、中国を『日没する国』と称したそうな。日本で使われていた文字の多くは、中国の文字が基となっている。

 竹取物語とは、そのような国で最初に創られた文学である。

 書き出しは、こう。

『今は昔、竹取の翁と言ふ者ありけり』

 日本でも古い部類に入る言葉を用いたその物語は、『讃岐のみやつこ』と呼ばれるお爺さんが竹やぶの中で光る竹を見つけたところから始まる。

 お爺さんがその光る竹の節を切ってみると、中には3㎝ほどの女の子が入っていた。何故竹を真っ二つに切ったのに女の子は切れていないのか―――、昔の物語を読む上で考えてはならない事の一つである。

 お爺さんはその女の子を家に連れ帰り、お婆さんと共に世話をした。すると、女の子は見る見るうちに大きくなり、やがて美しい女性となった。



 竹取物語には、まだ続きがある。しかし全てを語るには、それ相応の資料が必要になる。

 今は昔。―――今となっては、もう昔のこと。

 全てを明るみに出すには、調査を続行するしかないだろう。


 今は昔。

 この物語は、かぐや姫が月へ帰ることで終わりを迎える。

 今は昔。


 ―――地球は、確かに青かったのだ。

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