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あなたは・・・ロボット

作者: 中町

「すみません、少し聞きたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

会社からの退勤中に声をかけられた男・・・斎藤蓮は足を止め、女性の方へ姿勢を変え返事をした。

「はい、いいですよ」

「私は未来から来たロボットなのですが・・・今は西暦何年でしょうか?」

・・・いったいこの女性は何をいっているんだろうか。自分が何を言っているのかわかっているのだろうか?

何かの悪ふざけだろうか。あるいは、誰かに強要されてこんな質問をぶつけてきたんだろうか。・・・それとも、ただ気が触れているのだろうか?

ほんの少し目の瞬きが速まった。連は返事を少しためらいながら

「ロボット・・・?自分が何を言っているのか分かっていますか。」

少し不躾な返事をした。

「はい、わかっています。本当に聞きたくて質問しました。」

しっかりとした目でこちらを見たまま話しかけてくる・・・が、今の所不審人物にしか思えない。しかし彼女はつづけて話しかけてくる。

「もし良ければ、私の右手を見てくれませんか。」

そういうと彼女は周囲を確認しつぶやいた。

「誰の視点も機械のセンサーも感じませんね。」

そして右手の甲の部分を左手で掴むと、皮膚をするりと引き離した。

「えっ!!」

連はおおきな声を出した。そこにはむき出しになった機械然とした右手が見えている。

「ロボットという事は信じてくれますか?」

「ええ、まあ・・・」

返事はしたが実のところまだ信じていない。・・・そう、右腕自体が義手で精巧な作り物ではないかという疑いを持っているのだ。

「もしよければ触ってみてはどうでしょうか?」

「・・・じゃあ少しだけ」

触ってみて驚いた。温かい。人肌の温もりを感じさせる温度をしている。


(展開思案中・・・)


「名前はどうする?」

「そうですね。苗字は日本で一番多い佐藤、名前は2021年の女の子の名前に人気の陽葵で佐藤陽葵を名乗ります。」

「いい感じだな。」







「製作者は誰なんだ?」

「未来のことを語ると世界線が変わってしまいかねません。だから、言えません」

「陽葵が今ここにいる事でもう変わってそうだけどな。」

「蓮のいう通りです。ただ、この世界では今の所私の事をロボットということを知っているのはあなただけです。今の所あなたにだけ影響している状況ですし、その点に関してはおそらく大丈夫でしょう。」

「曖昧な返事だな?」

「未来がどうなるのかはわかりかねます。そういった機能は持ち合わせていませんから」

「・・・一つ聞きたい事があるんだけど?」

「何でしょうか?」

「陽葵が今ここにいる事で未来でロボット・・・えー、つまり陽葵が作られて・・・、それが何らかの理由で過去にタイムスリップして、今ここに入るというわけだ。」

言いながら連は少し混乱した。自分はなにを言いたかったんだ、と。

「そうですね。その認識であっています。」


↑会話がイマイチかも






「俺以外の人間がいる時は立ち振る舞いも会話も完璧に人間としてふるまえるもんな。製作者はどういう意図でそんな性能にしたんだろうな。」

「製作者は私を作ったときから私から離れています。私は個として成立しています。生殖行為は出来ませんが、それ以外は人間といえば人間なんです。性能という言葉はあまり使ってほしくないです。」

「ちょっと聞いてみただけなんだ。これからは気を付けるよ。」

「ありがとうございます。」



「私の性格なんです」

その瞬間、彼女はこの世界において完全に人間となったことを感じた。

連が彼女がロボットであるという秘密を明かさないという条件の下ではあるのだが・・・。


↑会話に練りこみが要る!!




ベッドで向かい合って横になり、見つめ合う。

連が瞬きを一つする。

陽葵も瞬きを一つする。

「ロボットなんだよな。」

「ええ、そうです。」

「肩を触ってもいいか?」

「ええ。」

ふと連は陽葵の肩を触ってみる。

わかっているのだ。彼女はロボット。興奮することもなければ高揚することもない。

だが、その見た目は美しい。正直、かなり好みの見た目をしている。













夏のお祭りに来るのも久々だ。


お面屋の屋台で陽葵がふと機械のお面を手に取り、顔にかけて蓮の方に振り向いた。

「どうですか?似合ってますか?」

「良く似合ってるよ」

蓮の口から笑みがこぼれる。本当にいい性格をしているなぁ!


盆踊りを踊る蓮と陽葵。

わかっているのだ。彼女はロボット。人間の様なロボット。物と言えば物であり、それといえばそれと言っていい存在。だが、そのような存在とこうして踊っている・・・。

ロボットだからといって雑に扱うわけでもなく、冷淡に接するわけでもなく、恍惚を覚えるわけでもなく、悪趣味に使うわけでもなく、男女の垣根を超えた友情をもって共にいるわけでもない。

彼女とだけの不思議な距離感。そこに、価値を見出しているのだ。


夜に薄暗く点く提灯が艶やかにその場にいる人々を照らす。



ロボットが人間社会の中で特定の状況下で人間として成立する話

映像化した時には人間とロボットを隠れ蓑にした作品になるはずです

小説は難しい!!どなたか協力してくれませんか!!求む映像化!!

現在鋭意製作中 つぎたしつつ書き上げます

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