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クリスマス会の記憶が……

 授業も終わり放課後になると、いつもはあっという間にもぬけの殻になる教室がこの日だけは違っていた。


 そう、本日はこの後「クリスマス会」が行われるのだ。


 参加者があまりに多くなってしまったので会場は体育館。その為、会場内の雰囲気作りをするのがかなり大掛かりになってしまったのだが、今回は白鳥グループの全面的な支援を受けることができた。


 可愛いひとり娘のお願いを聞いてくれた形になったのだ。


 一般の生徒たちには教室で30分ほど待機してもらい、生徒会メンバーと白鳥グループの用意してくれた従業員は体育館で最終準備を行っている。


「うわ!なにこれ?あたり一面銀世界じゃん。ホワイトクリスマスまで演出してくれるとは……」


「ふふふ、メモリー様にそこまで喜んでいただけたら本望ですわ。本番はこれからですよ」


 本日は体育館を午後から貸し切り申請を出していたとはいえ、たった数時間でここまで巨大ジオラマのような世界を作ってしまうとは……


「室内なのにまるで外の世界みたいだね。まさか星空まで演出するとは思わなかったよ」


「記憶に残る告白……クリスマス会になりそうですわ」


 最後は顔を少し赤らめながら白鳥さんは千花達のもとへ走っていった。


 しかも今回は生徒会メンバーも楽しめるようにと、司会進行以外の部分を全て白鳥グループの社員さんが受けもってくれる。

 白鳥グループで本を出しているお礼と言われたけどここまでされると恐縮してしまうと同時に本当にありがたい。


 問題は……なぜ司会が()()()()()()()もいるんだよ。


 もちろん他は千花、小悪魔、白鳥さんの3人である。


 ううう…生徒会長になった今でも目立つことが苦手な僕が司会になってしまうとは。


「あらメモリー、こんなに美少女に囲まれているのに顔が青いなんて失礼じゃない。ひょっとして緊張しちゃってるの?」


「やばい。ほんとやばい。勉強とかならともかく今日はリア充の祭典みたいな雰囲気は僕には無理。もうダメ」


 緊張をほぐそうと声をかけてくれた千花の声に反応したものの、頭の中がグルグル回っている。


「先輩大丈夫ですか?甘い物でも食べれば少しはリラックスできますよ」


 小悪魔も心配そうな顔で僕の様子を伺いながら、高級そうなチョコレート一つくれた。


「あ、これはすごくうまいな。なんだかブランデーでもひゃいっているにょかな?」


「……せ、先輩?」


「あ、あかりちゃん!メモリーにお酒が少しでも入ってる食べ物はダメ!」


 なんだか千花が遠くで叫んでいるようだけど、すごく……気持ちがいい。


 さっきまでは目の前がゆらゆらしていたけど、今度はすごく気分が高揚してきた。いまならなんでも出来そうだ。


 ん?白鳥グループのスタッフさんがすでにみんなを会場入りさせ終わって開始の合図を送ってきたぞ。


「よし!みんな始めるぞ!」


「メ、メモリー大丈夫なの?」


「先輩大丈夫ですか?」


「メモリー様……」


「なに言ってんだよお嬢さんたち!可愛い顔が台無しだぜ!さあ全開ではじめるぞー!!」


「……ごめんみんな。こうなったらメモリー止まらないわ」


 心配そうな顔をしてるけど、僕はいま絶好調だ!!



 * * * *



「みんなー!この日を楽しみにしていたかー!」


 わー!わー!わー!


「大好きな人へ想いを伝えたいかー!」


 わー!わー!わー!


「じゃあまずは、音楽スタート!最初はノリノリでいこうぜー!」


 わー!わー!わー!



 ……ああ気持ちがいい。

 久しぶりに僕も歌ってしまおうかな?一応僕はプロのシンガーソングライターだし。


 

 クリスマス会が始まるとすぐになぜか僕は大量の水を飲まされ舞台袖で寝かされ抑えられてしまった。


「や、やめてくれ……みんな可愛くて嬉しいけど、こんなところで同時に3人に犯されてしまうなんて男として……」


 ポカ!


「ちょ、ちょっとあかりちゃん、メモリーの頭を小突かないでよ!」


「だって先輩がアホになってしまったのでつい……」


 小悪魔めー。こいつはドSプレイを望んでいるのか?そうなのか?

 あとで覚えていろよー。


「可哀想なメモリー様。わたしが添い寝をすればきっと正気に戻られるでしょう」


「ダ、ダメに決まってるでしょ!ちゃんとみんなで告白するって協定結んだじゃない!」


「「そ、そうでした(そうだった)」」


 紅白やら競艇やらなんだかよく分からない会話を3人はしているな。



 ……ん?なんだアイツは。


 嫌な感じの薄気味悪い笑い方をしているけど、あれはたしか……おおさ……


「あ、危ない!!」


 舞台上の照明施設がすべて落ちてきて4人を襲う!!


 ガッシャーン!ドスン!!


「きゃあ!」


「うわっ!」


「きゃー!」


「ぐぅあ!?」


 楽しいはずのクリスマス会が一変して大事故になってしまった……

 

読んでいただきありがとうございます。


次回から新展開です。


興味がある方はブックマークと評価☆をよろしくお願いします!


またもうひとつの作品「ガチでオタクな僕に、人気絶頂アイドルの妹が出来ちゃった件」もよければ読んでください。

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