表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野球部の俺がなんで異世界に行かなくちゃいけないんだよ!  作者: 綾小路 文麿
第一章 始まりの冒険
5/8

第5話 コルト村到着!

リリスと2人でしばらく歩いていると村が見えて来た。

「リリスの村の名前はなんて言うの?」

俺はリリスに訪ねてみた。


「私の村はコルト村て名前だよ。

ほら!あそこの家が私とお母さんのお家だよ!」


村の町並みは木造の小さな家が多く建っていて、生活感がありながらも綺麗に片付けられていて家の前には畑が広がっており村の人々が農作業に精を出していた。


「お母さんただいまー!」

リリスが元気に帰りの挨拶をしてドアを開けると中にはリリスに良く似た髪の色をしたリリスの母親が心配そうにして待っていた。

「リリス!何処に行っていたの?お母さん心配してたのよ…」

「あれ程村の外に一人で行ってはダメと言ったでしょ?」

とリリスの母親はリリスを優しく抱きしめながら叱っていた。


「お母さんごめんなさい!

あのね、森で薬草摘んできたんだよ!」

「これでお母さん元気になるでしょう?」

リリスはカゴに入った薬草を誇らしげに渡している。


「リリス…貴女は私の為に…」

「ありがとうリリス。これでお母さんの風邪も直ぐに良くなるわ!」

「でめもう一人で森の中に入ってはダメよ!ゴブリンやコボルトに襲われてしまったら……」

「所でリリスこちらの方は誰なの?」


「私がゴブリンに見つかった時に助けてくれたタクヤお兄ちゃんだよ!」

リリスが母親に事の経緯を説明してくれた。


「タクヤさんリリスを助けていただき本当にありがとうございます。」

「ご挨拶が遅れました、私はリリスの母でアイリスと申します。」

彼女は深々と頭を下げると俺に丁寧に謝辞を述べた。


「俺は偶々通りかかっただけでしたから気にしないで下さい。」

「あとは失礼します。これから旅の準備をして宿探しをしないといけないので」


「そんな何も御礼出来なくて……」

「そうだ!タクヤさん良かったら夕飯をご一緒いたしませんか?」

「もう少ししたら主人も帰ってきますので何なら今日は泊まっていらしても…」

彼女の申し出は、異世界初心者で初の宿探しの俺には有難いが流石にそこまでお世話になるのは忍びない。

俺はリリスに時間がある時また遊びに来ると伝えて宿屋に向かった。


先程の申し出を断ったのには理由がある。

ある程度自分のできる事やこの世界について知りたいし実験してみたい事があるのだ。

そして宿屋に着いた。

宿屋の名前は子豚亭というみたいだ。

宿の女将さんらしき人に話しかけてみた。

「今日は部屋空いてるかい?夜飯と朝飯も付けて欲しいんだが」


「空いてるよ!一泊飯付きだと銀貨2枚だよ。

こんな田舎村だからね冒険者もそんな来ないし、あんたは旅人かい?」

女将はそう尋ねてきた。


「まーそんなとこだよ、今手持ちに金貨しかないんだがそれでも大丈夫か?」

俺は良くこの世界の紙幣価値が分からないので聞いてみた。

「大丈夫だよ!ほれ、お釣りの銀貨だよ」

俺は確かに数えると銀貨は8枚ある。

成る程、銀貨が10枚で金貨1枚の計算か。

他には銅貨もあるみたいだ、おそらく10枚で銀貨1枚になるんだろう。

「部屋は二階の角の部屋だよ。裏に井戸あるから水浴びは其処でおやりよ」


「分かった、後で使わせてもらうよ」

俺は階段を上がり自分の部屋に行きベッドにうつ伏せに横になった。

やっと一息つけるな飯まで時間あるし少し休んだら雑貨屋や武器屋を覗いてみようかな。

俺は自分の部屋の鍵をかけ寝息をたてて昼寝してしまった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ