産まれてました。
完全に100%趣味で書いた見切り発車も良いところの駄文なので、文才の無さとか内容の矛盾はスルーして頂けたら嬉しいです!続けられるかも不明です!ごめんなさい!
目が醒めると知らない部屋にいただとか、知らない人に囲まれていたとかで始まる物語がよくある。
少なくとも私は結構読んできた。この設定もありきたりになったなと、上から目線で見つめていたこともある。
何様だよって話だけども。
でもだからって、
「ひふんにゃにゃうあんて‼︎(自分がなるなんて‼︎)」
「あらあら、エステル?どうしたの?」
はっ!突如目の前に絶世の美女が!
やめてー!その美しい笑みをやめてー!
目が潰れるー!
「さあ、お母様が抱っこしてあげましょうね。エステルは可愛いわねぇ、きっと将来美人になるんでしょうね。」
おおう、ママンでしたか。
あっ、まって抱っこしないで。
美しいお顔が目の前に!
前世インドアなオタ小娘にはその光り具合は辛いです。
ん?てか待って、エステルってどっかで聞いた。
いやいや、前世でプレイした乙女ゲームの悪役令嬢担当のエステル・オックスウッドじゃないよね。
うん、たぶん大丈夫。
そんなね、ゲームに転生トリップなんてそうそうあるわけが、
「貴方はオックスウッド家の誇りだわ。」
はい決定ー!止めキタァー!
ママン!やっぱそうなの⁉︎
ここはあれか、あの乙女ゲームの世界だと言うのかぁー!
私が前世でやっていた乙女ゲーム、[私は貴方を愛する]。
通称アイラブ。
名前がダサいと侮るなかれ、内容もありきたりに尽きるのだ。
王道も王道。簡単に説明するとヒロインやってきて美形落としまくりウハウハなゲームだ。
ごめん端折った。
違うの、よく覚えてないとかじゃないの。
ゲーム苦手なクセに調子こいて買っちゃっただけなの。
だって友達が進めるから…!
だからあんまりクリアしてないんだけど、エステルのことは知ってる。
オックスウッド公爵家の一人娘で、流れるプラチナの髪に翠緑の瞳のとても美しいご令嬢だ。
加えて第二王子殿下の婚約者でもある。
しかぁし!突如現れるヒロインに婚約者を横から掻っ攫われてしまうのだ!
しかも何もしてないのに最初から悪役扱いだった。
酷すぎる。
どんだけエステル悪役にしたいんだよって思ったもん。
王子バッドエンドしかクリアしてないけど。
何が酷いって、そのルートになるとありもしない汚名を着せられた挙句王家の暗部に暗殺されるという…。たしかそんな感じだった、たぶん。
中には幼少の頃の第二王子暗殺未遂とかあったな。
王子と同い年なのにどうやって暗殺考えんだよっていう。
私はまだ死にたくない!暗殺なんてするのもされるのもごめんだ!
しないけど!これは絶対回避せねば!
目標は殿下との婚約が成立する6歳!
必ず殿下に「こいつとは婚約しない」と言わせてみせる!
そんな女に私はなりたい!
できれば悪役にはならない方向で!
「貴方全然泣かないわねぇ、エステル。もう眠る時間なのかしら。」
だからママン!
お綺麗なお顔が近すぎるんですってば!
頰ずりやめて!
…とりあえず、成長しよう。
投稿ボタンがこんなに重いとは知りませんでした…。