1.クズとの約束 前編
初投稿です。
小説って難しいですね。
「ああもう…ほんと最悪…何よマジでしなきゃいけないのあんなこと…?」
朝起きたばかりの私ー新田梓が憂鬱にふけっているのは、学校に行きたくないとかではない、これからしなくてはいけない不快極まりない人間との約束を思い出したからである。
私はなぜあんな約束をしてしまったんだろうか…と後悔する前にその最低男との関係を話していきたい。
奴の名前は葛宮葛流。奴はその名の通りまさしくクズである。
下の名前もクズと呼べるので私はクズのことをクズと呼んでいる。
家が隣同士ということで小さい頃からよく顔を合わせていた所謂幼馴染ーーーこう言うと勘違いされる方もおいでだろうが決してヤツとは仲は良くない。決して。決してである。断言しておく。
その関係のせいで周囲からは「え?付き合ってるんでしょ?」「夫婦みたいだね」「本当に仲が良いわねぇ~」などという心無い言葉のナイフ。偏見。ヘイトスピーチを投げかけられることも多かったがその度に私は強く断固として抗議してきた。これまでの人生あの野郎が私の身近にいたせいで私は大いに苦しめられてきたのだーーーーーーーーーーーー
ーーーーと、いかにクズなのかも話したいところだが、長くなってしまうので一旦私が奴とした約束の話とそれまでの経緯に移りたい。それを知れば奴の卑劣さもすぐに理解していただけるだろう。
それは昨日…
「行ってきまーす!」
気持ちの良い朝だった。早起きはこんなに気持ちいいものだったのか。
いつもはまだ布団の中にいる時間。夜見たい番組を諦めて早く寝たかいがあったというものだ。
「お。今日は早いじゃないか梓」
しかしその幸せな時間は続かなかった。
私が家を出るとちょうど隣家からも何かが出てきたーーー同年代としては高め背に筋肉質だが引き締まった細さのある体、男らしさの出てきた整った顔に一見すると誠実さを感じるさわやかで柔和な表情ーーーーーー我が宿敵・葛宮葛流である。
「げっ!クズ!!」
結局嫌なものを見てしまった…。
私が今朝早く起きた理由ーーそれはこの男による睡眠妨害と辱めに最近毎朝あっていたためだったからだ。
なんとこの男、私が深夜番組を見だしてから朝起きるのが遅いからと難癖をつけ、朝我が城(自室)までずけずけと侵入する口実にしそれだけに飽き足らず、幸せに夢の世界を楽しむ私の安眠を妨げだしたのだ!まさにクズ!!
しかし両親もデリケートなお年でかつ繊細な女子の私の部屋への侵入を許すとは困ったものだ。
ともあれそんなわけで卑劣な侵入者の顔も見たくなかった私は早起きしたわけだが無駄に終わってしまったということである。
「なんだよ今日もかわいい寝顔を見に行ってやろうと思ったのに」
クズはニヤリと笑うと家族以外では私にしか見せないそのいやらしい本性をのぞかせた。
「なっ!?かわっ////………やっぱりいやらしいこと考えてたんじゃない////このクズ!!!」
あまりにも破廉恥なことを言い出すので顔を真っ赤にして怒る私に何を勘違いしたのかクズは満足気な表情を浮かべる。
「ちょっと!なんか勘違いしてるでしょあんた!かわいいなんて言われても全然うれしくないんだからね!!」
(ああもう…変なことを言われたせいで胸がバクバクする…)
「へぇ~うれしかったのかぁ~」
こいつニヤつきながらとんだ勘違い発言をしおる。
そしてヤツはおもむろに私に近づき耳元で囁いた
「俺もうれしいよ。だってーーーーーーーだからな」
「!!?/////////」
「も、もう知らない!!!!!」
話にならない。なんてことを言うのだ葛流の奴!
顔はトマトのように赤くなり、あまりにも恥ずかしい目の前の卑劣漢を直視するのも難しい。
もう時間の無駄である。急いで学校に向かう。
全力ダッシュである。
言葉の通じない低能とこれ以上話をしても時間の無駄だ。
「オイオイ待てよ」
お前から離れたいというのにクズも走って追いかけてくる。本当にやめろ。
「んあぁぁーー!!もうついてくんな!!!」
こうして朝から厄介な男に振り回され無駄に体力を消耗することになったーーーーが
人生最悪の一日はまだ始まったばかりである。
後編はまたそのうち




