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おー、ダンジョン?

「ねぇ夢音(ゆうね)……ちょっといい?」

「いいけど……」



僕の名前は伊勢崎 夢音(ゆうね)。性別は男。髪は銀色で腰まで伸びてる。目は葵色。光属性。し、身長は……言わなくていいよね? いいよな?



え、言った方がいいの?

……あ、Einhundertsiebzehn。

はっはっはっ! 知りたければドイツ語を学ぶんだな!


……え、翻訳機なんて聞いてないです……やめてください……。そんな事しないで正々堂々ドイツ語を学んでください……。



……ん? 当然のように光属性って言ってたけど何……って? まぁ、ゲームとかにあるような……えっと……そういうものだよ。

火、水、雷、氷、風、土、光、闇がある。



……じゃなくて、僕は幼馴染の女の子、白澤 架夜に話しかけられた。火属性。



「今日私の家来てくれない?」

「えっ何で……? まぁ、いいけど」

「やった!」



もう一度言うが、僕は男である。

女の子が男を家に連れ込まないでください。



……あ、僕は昔から架夜に女装をさせられている。最早いつから女装始めたか分からないくらいには、昔から。

そのせいか、僕の外見を見て男だと思う奴なんかいない。身長と元々の顔のせいもあるが。



さらに、僕の目つきはかなり鋭い。

ちょっとじーっと見るだけで睨まれてると勘違いもされる。小学校までは同級生に泣かれた事が何度かあったな……。



「……てか夢音ー、本当にその身長病気なんじゃないの? 一回診てもらったほうがいいと思うよ? 流石に高一で小一の平均身長くらいなのは……」

「あーうるさいうるさい!! 病院でも何で伸びないのか全く分かんないとか言われてるんだよ!!」



……あ、でもこの身長のメリットは、何でもかんでも子供料金になってしまうことかな?



え? デメリット? その辺にいる人達からの子供扱い、休日の昼間とかでもたまに補導されかける、高いところに手が届かない、重いものが持てない、着れる服が少ない……とかだけど?



「……ま、身長イジリは流石に泣かれる前にやめますか」

「泣かねーよ? というかそれも身長イジりだよね?」

「いや昨日泣いてたじゃん」

「……玉ねぎは敵だもん」



玉ねぎなんて嫌い。ちょっと料理しようとしただけで目が痛くなるもん!

……多分思い込み(逆プラシーボ効果)なんだろうけどね、それでも馬鹿みたいに目が痛くなるんだよ。本当にsch**ße。

……食べ物の話題で出してはいけない単語でした。失敬失敬。



「あはは、頑張って」

「クッソ、料理出来ないからって……!」





「……で、何のために呼んだのさ」

「……まずさ、ちょっとこれ見てよ」



架夜が取り出したのは、恐らくカメラらしきもの。しかも、とても高そうな……。


「……夢音、ダンジョン配信って興味ある?」

「だ、ダンジョン……」



説明しよう! ダンジョンとは……

え? 間に合ってる? いえいえ、聞いて。


この世界のそこら中に点在している遺跡のようなもの! 昔から人々が肝試しやら財宝の獲得やらで入られているらしい。


……かなり危険な場所なのに、何故か政府から禁止されていない。

その理由は、明治政府により一度禁止された際、全国で大規模デモや打ちこわしが頻発し、ついには大規模なテロまで起こったことで仕方なく禁止を解除したらしい。昔の人ってイカれてるよね。



……その後の|連合国軍最高司令官総司令部《GHQ》時代も、一度禁止されたが同じように大規模なデモが起こり、仕方なく禁止を解除されたらしい。その為今でも禁止されていないのだ。そのため禁止されていないのは主要国では日本だけらしい。その上国連加盟国でも日本含めて9カ国程度。まぁダンジョンなんて危険でいっぱいだからね。



……禁止されてないからか、ついには配信をしてしまう輩まで現れた。たった二十年前から始まり……近年の日本では、それが当たり前となってきている。



「んー……興味はあるんだよ? でも……」

「大丈夫大丈夫! 私が守るから!」

「じゃあ僕のいる意味ist何処……?」



……僕はいらない子ですね。わざわざ守られてるのに何も出来ないもん。



……だって、僕に能力というものはない。

あ、いや、頭は悪くないよ? 人間としての能力は充分あるよ?


ただ……ここでいう能力……特殊能力と呼ばれるモノを、僕は持っていない。



説明しよう! 特殊能力とは……

え? これも大丈夫? いやいや、聞けよ。



なんか……魔法みたいなものをいつでも発動できる、個人が一つまで持っている力。例えば催眠、例えば回復、例えば無敵。僕にはそんなものはない。



……あったとしても、基本ロクな能力ではないので、ロクでもない能力だろう。……酷いものでは、一歩歩く度にお経を唱える能力なんてものもあるらしいし……。



……そして、架夜の能力は支離滅裂。

敵に仲間割れを発生させたり、敵の肉体を滅茶苦茶にしたりできる。どゆこと。



あと、能力は大抵四字熟語で表される。

また、能力には危険度というものが設定される。架夜の能力は危険度A。凄く危険。



「まぁまぁ。夢音は能力あるって」

「……ないよ。……能力不明なんて、魔法が使える無能力者だった場合が大半なんだから」



一応言うが、僕は絶対に能力がない! とは言われたことがない。あるかもしれないし、無いのかもしれない……としか言われたことはない。……でも、そういうものの大半は測定された人が魔法が使えるせいでエラーが出て、あるかもしれないと言われているだけ。



……あ、僕はヒールと、ライトという魔法が使える。そのためエラーである可能性が高いのだ。



「でも何回測っても能力不明なんでしょ? なら本当に不明な能力ってだけじゃ……?」

「……仮にあったとしても発動したことないし無能力だよ。あったとしてもどうせ発動条件が面倒だから発動しないとかでしょ……それだったら持ってる意味ないし能力無いのと同じだよ」



……別に能力なんか無くても生活は出来るんだし。……いいもんね。



「……でもダンジョン配信したくないの?」

「……したい」



……ダンジョン配信したいです!

いろいろ言ってたけどしたいですよそりゃ!



「……じゃあ、ダンジョン行く?」

「行く!」



……僕はダンジョン配信をすることとなってしまった。





ダンジョンの前には、必ず喫茶店がある。

ここで仲間を揃えたり、ダンジョンの情報を得たりできる。



「……夢音ってさ、メスガキが似合うよね」

「えっ……??????」



急に何を言うんだこの幼馴染は……。

オスだぞ、オスガキだぞ。



「今の時代、メスガキが人気なの。だから、メスガキムーヴして」

「いやメスガキが人気ってのは知ってるよ。何でかは知らないけど……。でも、何で僕なの、架夜がすればいいじゃん」



男にざぁこざぁこ言われて何が良いんだろう? ……いやまぁ、元々のメスガキも意味わからんけども。



「夢音の顔、大体メスガキじゃん」

「どういうことなの……?」

「メスガキしなければダンジョン配信はなしだな〜、あー、どうしようかなー(棒)」

「……」



どう見ても棒読みなんだけど。

そんなのに釣られる僕ではないよ?



……そこまで僕のメスガキが見たいの?

しょ、しょうがないなぁ……?



「はーやればいいんでしょやれば……」

「勿論ずっとね? 学校ではやらなくていいけど」



……学校ではやりたくないよ? 絶対に。

架夜は僕の髪を触り、何かしている。

……すると、少し髪がスッキリしたような感覚。



「じゃあ……よし、これで」



架夜は僕をツインテールにしたようだ。

……あの、普通に恥ずかしいです。



「それじゃ、今からメスガキムーヴして」

「……はぁ」



「……今の僕はメスガキ、今の僕はメスガキ、今の僕はメスガキ、今のボクはメスガキ、今のボクはメスガキ、今のボクはメスガキ……」

「すっげぇ自己暗示してる」



多分すぐ剥がれる。

その証拠に僕の精神に何の変化もないもん。



「ボクっ娘なのは変わらないの?」

「うるしゃい、ボクだって一応男なんだぞ」



喫茶店に入り、仲間を募集すると、とある女の子に話しかけられた。



「およ? 架夜ちゃん? ダンジョン潜るんだ〜」

「す、鈴那……」



仮宮 鈴那。架夜の友達で、元気なことが取り柄。能力は毒物操作。危険度A。雷属性。



「えっと……かくかくしかじか」

「ふむふむ、パーティね? ……何で夢音くんを……メスガキ? にしたいのか分かんないけど……パーティ入っていい?」



鈴那さんが仲間に加わった!





ダンジョンに入り、配信ボタンを押す。



「はぁーいはじめまして。カヤと申します」

「スズだよ!」

「……ユウです」

:ユウちゃんかわいい

:ユウちゃん罵ってほしい

:高校生の中に紛れる小学生



名前は2文字の方が良いよねと言われたので全員二文字で統一した。



……でも早速メスガキではないような。

男にそんなことさせないで……。

あ、コメントの人ありがと。キモいけど。

あとちゃん付けやめてほしいけども。



「と、言う訳でダンジョンに潜るよ!」

「……どういう訳?」



思わずツッこんでしまう。

今のところ見た目以外メスガキ要素ゼロなんだけど?



「まー、はい。自己紹介とか面倒なので省いてやりましょうと」

「ダンジョン内でやればよくない?」

:じゃあユウちゃん自己紹介して



……しょ、紹介できるとこ……。



「……確かに面倒だよね」

:え





進んでいくと、液状の何かが現れた。



「魔物が現れたよ」

「ノーマルスライム。飛び跳ねることしか出来ない魔物だって!」

「……え、ざっこ」

:ユウちゃんざぁこざぁこって言ってほしい



そういえば、僕メスガキの演技するんだった。メスガキといえば……ざぁこざぁこだよね?



「……あはは……っす、スライムのざぁ〜こざぁ〜こ」

「……ちなみに怒ると突撃してくるよ?」

「へ?」



スライムは僕に向かって、体当たりしているつもりのように跳んできた。

それが腹に当たり、僕のお昼ご飯が出た。



「おぇっ……あっ……あっ……」

:わ か ら せ

:早すぎて草ァ!

:キラキラ出てるよ!?



初配信で嘔吐ってなんですかね……!?

伊勢崎 夢音 男 117cm 15歳

銀髪碧眼 属性:光

目付きが鋭い男の娘。身長を気にしている。

攻撃性能は低くないが、防御力はカス。

能力:Unknown ?

能力詳細:不明

魔法:ヒール、ライト



白澤 架夜 女 157cm C 16歳

橙髪黄眼 属性:火

性癖に正直な女の子。家事は苦手。

攻撃性能、防御力ともに高い。

能力:支離滅裂 A

能力詳細:対象の陣営又は肉体を滅茶苦茶にできる。

魔法:ファイア



仮宮 鈴那 女 151cm D 16歳

桃髪赤眼 属性:雷

元気なことだけが取り柄の女の子。

攻撃性能は低くなく、防御力は高い。

能力:毒物操作 A

能力詳細:ありとあらゆる毒物を生み出し、操れる。

魔法:ポイズン



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