39:出発前のあれやこれ。
エアリスくんの執務室に到着して、先ずは冒険者登録を行うことになった。
先ずは住む場所じゃ? って思ったけど、そんなにすぐに住む場所を用意は出来ないから、取り敢えずは騎士団舎内の来客用の部屋を拠点にして、住居探しなどしたほうがいいと言われた。
そりゃそうか。ってことで、先ずは冒険者だ。
「この書類に記入するんですが、私が代筆しますね」
「おねげぇしゃっす!」
ステータス開示して、必要項目を書き込んでもらった。
名前のところだけは、漢字で自筆。フリガナはエアリスくんが。ほんとありがとうございますです。
「冒険者ギルドに向かうついでに、預かっていた荷物の配達もしましょうね」
ちょっと忘れかけてたけど、そういや山脈の直ぐ側の村のおばちゃんから預かってたんだった。
「ぬあっ、ありがとう。助かりますっ」
その他、女性的に必要そうなものは、ゼファーさんの奥さんに明日頼むことに。
急にそんなこと頼んで大丈夫かなぁと思っていたら、そういうのがとても好きな奥様とのことで、ガッツリ甘えることにした。
「とりあえずは、軍資金の用意だよね」
ガサガサと荷物を漁って、お金になりそうなものはどれかな? とエアリスくんに聞いたら、滅茶苦茶怒られた。
理由は、売ったら元の世界との繋がりが消えることになるから。
「どんなに思い入れがないものでも、後々後悔した人をたくさん見てきました。どうしても譲りたい相手ができたとかではない限りは、手元に置いて置くことをおすすめします」
「そっか……うん。そうだね」
流石にペットボトルはゴミなだけだけど、マグボトルは貰い物だし、ビジネスバッグも結構愛用してた。元の世界にいても簡単には手放さないものではあった。
もうちょっとちゃんと大切にしよう。
「軍資金ですが、騎士団長が算出して無期限貸出をしてくれるそうなので、そのうちパンッティラが届けに来るかと思います」
「パンチラちゃん、来るんだ」
「あの感じではありますが、仕事は真面目ですので……」
困り顔のエアリスくんに、つい本音が漏れてしまったと謝ると、くすくすと笑われてしまった。
兎にも角にもお届けものをしてから、冒険者登録に向かうことになった。
「さて、先ずはお届けものからだぁ! ってことでお願いしますっ!」
「はい。では参りましょうか」
エアリスくんがなにやら書類数枚にサインをして、呼び出した騎士さんに渡していた。
なんだか急ぎらしいが、私についてきて本来の仕事は大丈夫なんだろうか?





