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194/206

194:やりたいこと。

 



 色々と試したいことをやっているうちに、そこそこいい時間になった。

 明日こそ一緒に朝ごはん食べようねと約束して、ユニットバスを収納。


 部屋に戻る際に、エアリスくんがそっと抱き寄せて来た。


「ルコ、今日は本当にすみませんでした」

「んー?」

「不安にさせましたよね。これからは絶対にしないと誓います」


 そうしてゆっくりと重ねられた唇は、とても甘く感じた。




 朝起きて、ササッと着替えて、ダイニングでエアリスくんと挨拶。

 おはようって、いい言葉だなぁと思う。


「ルコ、荷物の片付け等は?」

「終わったよ」


 今日はちょっと真面目にこの世界の言葉の勉強。休んで忘れ掛けてるとこでもう一度頭に入れて……と繰り返して行くうちに少しずつ覚えていけるとは思うんだよね。結局、言語とかって繰り返しの勉強法が一番な気がするし。


「また執務室に来ませんか?」

「んー、今日はちょっと真面目に勉強するよ」


 やりたいこともあるしね。

 

 お誘いを断られてしょんぼりしているエアリスくんに、夜は何時に帰ってくるか聞いた。

 別に何時でも帰って来る時間さえ知れたら良かったんだけど、今日こそはちゃんと定時に帰ってくると約束してくれた。そういうところが凄く良い子なんだよね。ありがとうと伝えると嬉しそうに微笑むところも可愛い。


 玄関でエアリスくんを見送って、部屋で真面目に勉強をした。お昼までは。

 普段使わない脳みそを使うと凄く疲れる。

 一時間ほどお昼寝をしてから、行動開始。

 侍女さんと執事さんには、今朝エアリスくんに内緒で話をつけておいた。


「おじゃましまーす」


 一階の奧にある、使用人スペースの一角の厨房にお邪魔する。

 そこには料理長さんと、キッチンメイドさんが二人いた。通常は三人で回しているらしい。

 住んでいた主人はエアリスくんだけだけど、使用人さんたちのごはんも用意しなきゃだから、三人って結構ギリギリだなぁと思ったら、そうでもないらしい。


「それぞれ休憩時間が異なりますから、そこまでバタバタはしないんですよ」


 ――――ほほう。


 それならば、キッチンの一角を借りてもそこまで邪魔にならなさそう。ちょっとホッとした。

 

「こちらが食材庫になっております。お好きに使われて構いませんよ」

「古い食材はどっち側?」

「へ……あ、手前側です」


 食材庫の中は綺麗に整理されていて、よくわからなかったので聞いたら、何故か驚かれた。普通に古いのから使いたくない?


 ――――さて、始めますか!




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


「お前を愛することはない」と言われたので「そうなの?私もよ」と言い返しておきました。 〜氷の貴公子様と紡ぐ溺愛結婚生活〜
書籍表紙


美麗すぎてヨダレものの表紙絵を描いてくださったのは、『シラノ』様っ!
脳内妄想だった氷たちが、こんなにも美しく再現されるとか、運使い果たしたかもしれない……

あ! この作品も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
おデートとか諸々ね。ラブなストーリーを主に。コミックシーモア様は限定SSもあるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

各種電子書籍サイトで販売されていますので、一例としてリンクボタンも置いておきます。


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