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179:夜着!?

 



 うまうま言いつつ食事を終わらせ、食後のお茶を飲みながら、ちょっとおしゃべり。

 私は明日もお部屋の片付けとかなんちゃらしようかなぁと思っている。エアリスくんは仕事に行くそうだ。


「ルコ、一人で心細いようでしたら――――」

「へ? 全然、大丈夫だよ?」

「……」


 エアリスくんがショボーンとした顔になってしまった。こういうときにスルッと言っちゃうのだめだよなぁと反省。


「えと……えっと……ここはエアリスくんの家で、今日から私の家になるから、心細いとかないよ?」

「っ、煽りが酷いです……」

「なんのよ?」


 エアリスくんの煽り耐性はやっぱりヘボいな。そもそも煽ってはない。


「もぉ、エアリスくんめんどいなぁ」

「うぐっ……」


 部屋に戻りながらしょんぼりエアリスくんをディスっていて、ふと気になった。


「そういや、明日は何時から出勤? ゼファーさんは社長出勤臭いけど」


 いつもなんだかノロノロぐだぐだ待ってから出てるし。


「社長出勤?」


 社長出勤とはなにか説明したら、元の世界の社長の株がめちゃくちゃ落ちた……なんでだ? 私の説明能力のせいかな? 全世界の社長さんすんません。

 



 侍女さんたちの手伝いを必死に躱しつつお風呂に入った。ソファに座って頭を拭いていたら、繋の扉がノックされた。


「はーい?」

「ル――――夜着っ!」

「ん? ブラはめてるから大丈夫!」


 薄ピンクのノースリーブワンピースが用意されてて、可愛いなぁって着ていた。念のためブラはめてて良かったよ。

 なぜか寝巻きなのに驚いてたから、大丈夫だよってサムズアップしたら勢いよく横に来て説教された。


「まず、夜着姿で人を招いてはいけません」

「いやワンピース……」

「腕や素脚が見えるものはっ」

「いやいや、用意されてたから着たのに」


 エアリスくんいわく、人が来たらガウンをきるのだそう。女性使用人はいいけど、家族でもそれがマナーなんだとか。


「旦那さんでも?」

「っ………………その……性的に誘っているときなどはありデス」

「……なるほど!」


 だからエアリスくんが焦っていたのか。あと、ちょっと挙動不審なのか。

 そして、侍女さんが何かを持ってソファに駆け寄って来ようとしていたのはそれか!


「現時点でそんなつもりはありませんでした! 異世界との認識の差です!」


 ここはキッパリと伝えねばと思って言ったのだけど、余計にしょんぼりさせてしまった。




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


「お前を愛することはない」と言われたので「そうなの?私もよ」と言い返しておきました。 〜氷の貴公子様と紡ぐ溺愛結婚生活〜
書籍表紙


美麗すぎてヨダレものの表紙絵を描いてくださったのは、『シラノ』様っ!
脳内妄想だった氷たちが、こんなにも美しく再現されるとか、運使い果たしたかもしれない……

あ! この作品も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
おデートとか諸々ね。ラブなストーリーを主に。コミックシーモア様は限定SSもあるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

各種電子書籍サイトで販売されていますので、一例としてリンクボタンも置いておきます。


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