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154/206

154:のんびり。

 



 エアリスパパン曰く、なるべく後ろ盾は付けておきたいとのこと。

 それで行くと、エアリスくんと婚約するのが一番早いらしい。


「ルコくん、エアリスのこと好き――――」

「思考をだだ漏らししてるかもですが、勝手に言われたくありません。怒りますよ?」

「うん、そうだね。すまなかったね」


 私の心の中の考えは、私だけのものだ。

 読まれるのは我慢するが、言われたくはない。特に、人への想いは。


「二人で話し合ってもいい案件ですか? それとも確定?」

「すまないが、確定しているんだ」

「ハァ……わかりました。それを踏まえて二人で話し合います」


 エアリスパパンはそれでいいと言いつつ、何やら書類を数枚渡してきた。

 読めないからそのままエアリスくんにパス。

 エアリスくんは終始困惑した表情だったけど、まぁいい。後でフォローしよう。


 住居はエアリスくんのところに移すよう言われた。直ぐではなくていいらしいので、ホッと一安心。

 ただ、冒険者としては崖っぷちに立たされている。なるべく希望は汲み取るが、ソロだけはダメとのこと。

 ボッチ冒険者なのに……。そして、パーティーメンバーには同性も必ずという条件がエアリスくんから足された。


「えー? 面倒だなぁ」

「お願いしますっ!」

「はいはい。もぉ、面倒だなぁ」

「二回っ…………」


 エアリスくんが更にしょんぼりしていたが、無視でいいだろう。

 しかし、本当に面倒なことになってきた。

 パンチラ親子が断罪されて平和になるとかいうストーリーじゃないのかこれ。

 

「氷山の一角だと思うよ。君の能力はそれ程なんだと…………あぁそうか、理解はしているんだよね。ただ本気で使う気がないだけで」

「面倒ですもん。のんびり平和に生きたいんですよ」


 彼氏とか出来ちゃったし? のんびりいちゃいちゃデートしたり、異世界系グルメに舌鼓打ったり、のんびり異世界堪能系の冒険したりしたい!

 いまのはやりはスローライフなんだぞ!? たぶん!


「激しく口から漏れ出てますよ。のんびり……いいですよね」


 次郎くんが呆れ顔だった。

 そいや次郎くんは、忙しめの異世界堪能系騎士になってるね。

 もしや、次郎くんものんびりしたかった派?




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


「お前を愛することはない」と言われたので「そうなの?私もよ」と言い返しておきました。 〜氷の貴公子様と紡ぐ溺愛結婚生活〜
書籍表紙


美麗すぎてヨダレものの表紙絵を描いてくださったのは、『シラノ』様っ!
脳内妄想だった氷たちが、こんなにも美しく再現されるとか、運使い果たしたかもしれない……

あ! この作品も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
おデートとか諸々ね。ラブなストーリーを主に。コミックシーモア様は限定SSもあるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

各種電子書籍サイトで販売されていますので、一例としてリンクボタンも置いておきます。


▷▶▷ コミックシーモア

▷▶▷ honto

▷▶▷ Amazon

▷▶▷ BOOK☆WALKER

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