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152/206

152:チート能力?

 



 出せるトイレが増えたことで、各所に設置しっぱなしとかしてみたいんだよね、って話をしたいのに、三人は別のことをずっと話している。


「――――で、本題だが、なぜ出せた?」

「お待ち下さい。もう少しで構築画面が出ますので」


 構築画面とはなんぞや? と聞きたいけれど、何もわからない。

 次郎くんに至っては、ステータス画面とそっくしのキーボードみたいなのを出していた。しかも、私のステータス画面と繋いでカタカタ打ち込みしてる。

 いやそれもうパソコンじゃん。え? そういうシステムだったの?


「出ました…………え……あぁ。確かに……いやしかし…………ブフッ……これは…………そういう意味だったのか」

「ジロー?」

「あ、申し訳ありません。説明します」


 ――――ん? いま笑った?


 次郎くん曰く、私の能力を構築しているプログラムみたいなのにアクセスが出来るそう。画面にタッチすれば簡単な情報や今後の展開などは見れるが、能力で出したキーボードで色々を色々すれば、色々出来るのだとか。


 言っていることが難しすぎて、宇宙語を聞いているようだった。


「端的に言えば、ルコさんは魔力を封じられても、一回だけ『トイレ』を出せます」

「なんだと!?」


 なぜ一回だけなのよ。てか、魔力封じられてるのにどうやって出すのよ。


「これに関しては、私のミスです」

「何の話よ?」

「ルコさんの『トイレ』には、いくつか名前がついているのですが、その一つに『乙女の尊厳』というものがありまして――――」


 待て待て待て待て! いくつか名前があるの!? 初耳なんだけど!?


 そして説明を受けた。『乙女の尊厳』は、魔法が使えない空間・状況のいずれでも、一度だけは必ずトイレを呼び出せるというものらしい。

 え、なにそれ。チートじゃん! 名前はそこはかとなくバカにされてる感があるけど。


「他のも確認しましたが、最大の問題は『乙女の尊厳』でした。他のものがあまりにも適当すぎたので、これもその類いかと思っていました。大変申し訳ございません」


 次郎くんが、エアリスパパンに臣下の礼をして謝罪していたけど、それどころじゃない。そんなのどうでもいい。

 問題は、他のものがあまりにも適当すぎたという言葉だ。他のってなんだ? あと次郎くんは私にケンカ売ってんの? ああぁぁん?




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


「お前を愛することはない」と言われたので「そうなの?私もよ」と言い返しておきました。 〜氷の貴公子様と紡ぐ溺愛結婚生活〜
書籍表紙


美麗すぎてヨダレものの表紙絵を描いてくださったのは、『シラノ』様っ!
脳内妄想だった氷たちが、こんなにも美しく再現されるとか、運使い果たしたかもしれない……

あ! この作品も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
おデートとか諸々ね。ラブなストーリーを主に。コミックシーモア様は限定SSもあるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

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