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144/206

144:断罪する場所?

 



 重厚な扉を開いた先にある謁見室内を見て、白目になりそうだった。

 この前見たときは、もっとラフな格好をしていたような気がする国王陛下。同じく王弟殿下。それぞれの隣には、威厳がモリモリにありそうなドレス姿の美しい淑女。

 そして、こちらを見てにこりと微笑むエアリスパパンがいた。


 それらの対面には、なんかボロボロ状態の私を襲った二人組が床に座らされていた。

 その後ろには、不機嫌そうな顔のパンチラちゃんと小丸いおじさん。


 ――――だれよ!?


 きょとんとしていたら、エアリスくんが小声でパンチラ親子だと教えてくれた。

 ギラギラ肉食乙女系のパンチラちゃんと、ギラギラ物理的装飾系の小丸いパンチラパパン。

 うん、そっくりだな!

 

「さて、役者が揃ったな」

「大変お待たせいたしました」


 エアリスくんが深々と謝罪をすると、陛下がペペッと手を横に振った。


「ひどい怪我だったのだろう? 治癒は?」

「終えています」

「うむ。では、続けようか」


 陛下がスッと真顔になり、パンチラ親子に視線を向けた。


「パンッティラ、お前たち親子の非人道的な行いは、ただの嫉妬と保身によるものとしか考えられないとは思わないか?」

「陛下! 発言をお許しください」


 陛下が顎で続きを促した……らしい。ただ単に顎をしゃくったようにしか見えなかった。なんかごめんなさい。

 あれだよ、インドの人とかさ、頭の振り方でイエス・ノーがあるじゃん? でも、どっちも横に振ってるんだよね。あれとか陛下の顎シャクリとかさ、どうやって見分けるのさ?


「私は、その者がこの世界を滅ぼす危険性があると、ずっと訴えてきました! ですが皆、目先の欲に囚われてな何も見えていないのです」


 ――――ほほう?


 パンチラパパンにビシィッと指を差されたけども、そもそも会ったことあったっけ?

 どうもはじめまして、という気分で会釈しておいた。

 横でゼファーさんが、ブフッと吹き出した。うるさいよ。


「何も見えてないとな?」

「はい、その女は保護された時、エアリス殿を身体を使って籠絡したと聞いている」


 ――――ほむん?


 籠絡し……ている気がするが。勝手に籠絡した………………籠絡って何? 辞書くれ辞書。簡単に言うと『オトした』ってことでオーケー? だれか教えてください。

 つか、保護された時? テントで枕にしてたな。え? あれでオチたのエアリスくん? え、どうやって? 大丈夫?




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◇◆◇ 書籍化情報 ◇◆◇


「お前を愛することはない」と言われたので「そうなの?私もよ」と言い返しておきました。 〜氷の貴公子様と紡ぐ溺愛結婚生活〜
書籍表紙


美麗すぎてヨダレものの表紙絵を描いてくださったのは、『シラノ』様っ!
脳内妄想だった氷たちが、こんなにも美しく再現されるとか、運使い果たしたかもしれない……

あ! この作品も、もりもりに加筆しています。(笛路比)
おデートとか諸々ね。ラブなストーリーを主に。コミックシーモア様は限定SSもあるよ☆
ぜひぜひ、お手元に迎えていただけると幸いです。

各種電子書籍サイトで販売されていますので、一例としてリンクボタンも置いておきます。


▷▶▷ コミックシーモア

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