表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/27

運命の人は聖女でした【END】

かくして私たちは決意新たに魔女の館を目指し、五か月の旅を経て辿り着いた。


再会した最果ての魔女は相変わらずクネクネしていて、私のことをちゃんと覚えており、隣に立つフィルと私を交互に見て、黄色い声を上げた。


「いやぁーん、本当に出会っちゃったのねぇ。運命の赤い糸で結ばれた王子様に。ロマンチックぅ~! 前に来たときは随分殺伐としてて鬼が来たのかと思ったけど、今日のあなた、幸せオーラ出てて良い感じよぉ。今日のラッキーカラーは赤ね。良かったわねぇ、運命の王子様に出会えて。まるで私たちみたいねぇ、ねぇマイダーリン♡」


そういって魔女はくるりと辺りを見渡し、あっと小さく声を上げた。


「そういえばマイダーリン、四日前くらいから姿が見えないのぉ。また最果ての森で迷子になってるのかしらねぇ。あなたたち、ちょっと行って、捜して来てくれなぁい? ダーリンと引き換えに願い事を叶えてあげるから。それが条件よ。いいわよねぇ?」


マジか。またかよ、あの人形王子。学習能力ないのか?


「マイダーリンって?」と耳打ちするフィルの腕をぐいと取って、踵を返した。


「喋るし動く、縫いぐるみの王子様。頑張って捜そう」


魔女の館を出て、来た道を引き返しまた森へ戻った。

大丈夫。フィルとなら何だってやり遂げられる。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ