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第1章〜彼の正体は〜

パチパチという音と焦げ臭い匂いがする.....気がつくとそこは地獄のようだった。


「え?お父さん?お母さん?」

そこにはただ一人。少年が立っていた。


「ねぇ!誰かいないの?」

少年はこのとき察した。ここには誰もいない。そしてこの様な地獄にしたのは『誰か』なのかを。

少年はそのときに感じたのは憎しみや怒り、悲しみなどではなかった。


「ははっ.......こんな....こんな感じで全部.....全部壊れて、崩れていくんだ....」


少年が感じたこと。それはこの世界の【決まり】だった。


「......」

『力がほしいか?』


突然どこからか声が聞こえた

「え?誰?」


『.......』


「幻聴だったのかな?」


『誰か.....とは言えぬな。だが、人族はこう呼んでいる《神》と。』


「.....力は別にいらない。この世界の決まりは嫌い、いらない。」


『そう言うな少年。わしと契約してみないか?』


「.......神と?」


『まぁ賭けじゃな』


「メリット......メリットは?」


『ふむ。君はこんなになった故郷をどうしたい?』


「.......?」


『.....質問を変えよう。君は何をしたい?』


「.......この世界に復讐を.....」


そう少年は世界の決まりに気づいたときから『復讐』を望んでいたのだ。


『ふむ。世界に復讐か。しかし復讐するにも力はいるぞい』


「......そう。じゃあ契約する代わりに常識と人族、他の種族のこと.....教えて。」


『うむ。分かった。力は魔力、魔法適正。剣術を習得させるぞ。』


「.....うん。」

少年は空から来た光を受け取った瞬間気を失った....


『.....また会える日まで少年よ。』





✡✡✡

「んー!」

「おはようございます!エドさん!」

「......びっくりしたなぁって」

「勝手じゃないぞ!ふふんエドには了承をもらっている♪」

「.....ちなみにどうやって?」

「.....えーっとだなぁ」

「すいませんエドくん勝手に入ってしまって」

シリアが手を前に合わせて謝る。こう謝れたら俺は弱いのだ。

「いや、びっくりしてな。怒ってるつもりはないんだ。ところで何だ?」

「いや過去の話をシリアとしててだな。エドはどんな過去を持っているのかなぁっと思ってな。」

「そ、そうです!」

ミーアは面白がっているように見えるが、シリアは真剣に聞きたいみたいだな。

「何も面白くないぞ。ミーア。」

「な、なんで私限定なんだよ!」

「構いません!」

なんでそんなに聞きたいか分からねぇけど......ん?妙に引っかかるな。

‘’まだ思い出すときではない‘’

「うっ」

「エド!?」

「エドさん!?」

うう頭が割れるように痛い。俺はそれから気絶した。



✡✡✡

エドがいきなり倒れた。理由は不明。シリアは隣で泣いている。当たり前だ。エドはシリアにとって最初の友達なのだ。

.....だけどエドが何者なのか。それは聞きたかった。上級ポーションや中級ポーションを見分けるのは難しいと昨日先生が言ってたんだ。間違いない。

「なぁシリア。こんなときに何だけどさ。」


「どうしたのミーア?」

シリアは泣くのを止めてこちらを見てくる。涙目で見られながらこれを言うのは言いにくい.....

「.........」

「ミーア?」

「エドってさ。」

「エドさん?」

「エドって何者なんだろうな。」

「.........エドくんが何者でもいいです。私は。それに干渉したら何かエドくんがエドくんじゃなくなるような気がするんです。」

「どういうことだ!?」

「悪魔は人の記憶が読み取れます。」

「.....え?」

「人間は悪魔を憎みます。エドくんはそれがなかった。だから気になったのです。申し訳ないと思ったけど記憶を盗み見たんです。」

「........どうだったんだ?」

「......エドくんには幼少期の記憶‘’のみ‘’ありません。」

「は?なんで?」

「こればかりはわかりません。私も気になっているんです。」

「.......」

「ミーア。明日聖堂へ行きませんか?」

「そんなことしたら!」

「はい。私はいけません。ですが貴方なら!神というものが本当にいるならば!なにか知っているかもしれません。」

「.......私..神の声聞こえないんだ....他のやつは聞こえるけど私だけ。」

「!!.....それはごめんなさい....」

『話せるぞい?』

「「誰!?」」

『君達が話している神様じゃよ!』

「なんで。私話せないはずじゃ.....」

『君以外の子はまだ契約前じゃったからのぉ』

「....?....契約前?」

「そんなことよりもエドさんのことは知っていますか?」

『百聞は一見にしかず。見ると良い。アヤツの過去を。.....一つ忠告しよう。。気を確かにもて。』

「どうことだよ!」

「エドさんの過去?どういうことです!」

しかし彼女たちの叫びは泡のように消え、気を失った。

次話〜彼女達が見るものとは〜


ど〜も!作者の桜吹雪です!2週間に一本目指してます。

誤字などありましたら報告してくれると幸いです。

これからもどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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