表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/36

痴話喧嘩

あっさりと追いつくケン。腕を掴み話をする。


「別にお前が嫌ならしない。まずは話を聞け!お願いだ!

ケンはアリサの境遇を話した。身売りされたが移動中モンスターに襲われ、囮にされて怪我をして買い手がつかなければもうすぐ死ぬ運命だったこと。


そしてその理不尽な人生は無理矢理転移させられた自分と重ね、放っておけないと思ったことを話した。アンジェはなんとなくだ。理由はあったけど思い出せない。


「それじゃあ2人はケンの相手はしないのね?」


「いや、アンジェとはする。元々ナホとしないとき用に奴隷が欲しかったから。受付嬢がいなかったのがそもそも悪い」


「私の何が不満なのよ!それにアリサって子なんか私を敵視してるし!」


別に不満はないさ。ただ、ちょっとぶつけ方が違うというか。まぁ、自分でもよくわかんない。


どうにかナホを宥めて宿屋に戻るとアリサは寝ていた。


「全く。呑気なものね。アンタのせいでこうなったのに」


「勝手にナホが騒いだせいだろ。コイツ何歳に見える?」


「7歳から9歳くらい?」


「16歳だ。俺と同い年には見えないだろ?栄養失調とかあるだろうしまともな教育もされてない、つまりそれだけ大変な人生だったんだ。多めに見てくれ」


「御主人様。この方はお話になられたナホ様ですね?」


「そうだ。ナホへは別に様はいらないぞ」


「付けてよ!じゃないと私まで奴隷みたいじゃない」


「ナホは首輪してないし、静かにしろ。アリサが起きるだろ。依頼は成功したんだろ?新しい部屋とって寝るぞ」


まあ、ケンのおかげで助かったかと思い首を縦に振る。そして、


「スライムありがとね」


「ん」


次の日皆が起きて鍛冶屋へ行くことになった。


「すまないけどこの2人の装備も頼むよ。素材またいるなら行くし」


随分綺麗どこ揃えたな!なんて言われたけど誰が好き好んで男や好みじゃないのを近くに置くか!


採寸も終わり、次は服屋で買い物だ。ケンも含めて誰も替えの服を持っていない。今まではナホの魔法で綺麗にしていた2人。


「ねぇ。これからどうするの?」


「ちょっとな、ここで暫く稼いで満喫したらセドンに向かう。探し人もいないようだしな。その途中で気が向いたら話してやるよ」


買い物も一通り終わり宿へ向かう。相変わらず2部屋だ。それの意味をすることは1つ。ただ今回は、


「やだっ!どうしてこのひとと!」


「私だって本当は嫌よ。でもケンのお願いなら仕方ないのよ。ていうかなんで奴隷が主人に逆らってるのよ!罰則は?」


そんなのアリサに付けるわけないだろ。オールフリーだ。

アリサに睡眠魔法をかけてアンジェと部屋にさっさと入るケン。ナホはどこかアンジェに違和感を覚えるが答えが出ない。


そして次の日。アリサとアンジェの冒険者登録だけ済ませ、装備が出来るまでは宿屋で待機のアリサとアンジェ。それから数日間モンスターを狩りつつお金を稼ぐも失禁受付嬢は1度も見ない。


ギルドマスターに聞いても役に立たない答えしか返ってこないので、3年後に薄らハゲになる呪い(全魔法にあった)をかけてやった。


モンスターもいっぱい狩り、周りに誰もいないことを確認して話すケン。


「そういえばナホから最近お願いのこと言わなくなったな。どんな作戦だ?」


「別に。五月蝿く言ってお願いをいっぱいするケンじゃないでしょ。ただの長期戦よ、ずーーっと言わないで千年位したら最後の願い叶えてました!ってなるまでずっと待っててやるんだから」


言った後にしまったと思うナホ。そんな言ったら対策を打たれるし機嫌を損ねるかもしれない。

最近何かで機嫌が悪くなるとアンジェを選ぶのがなんとなくわかってきた。


(別にケンとしたいとかじゃなくて、あの女達に負けたくないのよ!そうよ!)


けどケンの対応は想像とは違った物だった。


「そっか。うん。ありがと」


正面から抱きしめられ首元に頭を預けられた。

1分ほど経っただろうか。首に何か冷たい物が。


「よし!今日は早めに切り上げてアリサ達とご飯にしたら寝るか♪」


今までに無いくらい上機嫌で明るいケン。でも無理してる気がするのは何故だろう?


食事中でも仲が悪いナホとアリサ。それを宥めるケンと微笑んでるアンジェ。そんな空間が心地良いとすら感じる悪魔ナホ。


これじゃダメだ。私は悪魔でケンはターゲット。そのことは忘れないでいないと。ケンは悪魔みたいな奴でそういう手口なのかもしれない。


いざ寝る時になって服を脱ごうとするとケンに止められた。

今日は違うらしい。後ろから抱きしめられ、甘えるように寝るケンにさっきの思いは消える。


(ま、いっか。別に楽しんで仕事したって)


装備の完成日だ。今日から4人で仕事をすることに。

ケンが作った馬車に乗りイアンの外へと向かう。

実はこの拙い文で2作品目です。

話が気になった方はブックマークやレビュー、感想等を貰えると励みになります。

誤字脱字多いので指摘して貰えると助かります。

処女作、常識チートは非常識も良ければ閲覧お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ