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隠し通路

「しっかし、よくこんな場所見つけれたな」


「うん。何ていうかそういうの得意なんだ」


「これがケンが言ってたジュウかい。電気式のもいいけど火薬式のがイカスねぃ」


「でも火薬って作るの大変なのよ」


「心配はいらねぃ。俺のアイテム生成は特別なのさ。俺お手製のマジックバックも合わせりゃ簡単に出来上がる。ケンから聞いた発酵とかもお手のもんさ」


「うそ?!それじゃ醤油や味噌作れるじゃない!」


「ナホが食いつくのそこなんだ」


和気あいあいと隠し通路を歩いているが浮かない顔をしている者がいる。マオだ。


「私皆の前で宣言したけど、死ぬの怖いの」


「何言ってんだよ。そんなことにさせるわけないだろ」


「うん。どうにかしてでも生きるべきだよ」


「どうせならあっちの大陸で国を興すのはどうかい?」


「お前ら、ちゃんとマオ様のこと考えてくれてるんだな」


「あっ!有ったわよ。羊皮紙が沢山置かれてる部屋よ」


そこには勇者召喚の儀式が何故伝わり、行われるようになったかが記されていた。


始まりは300年程前の国王の夢からだ。天使なる者が夢に現れて、悪魔の手先である魔王と魔族がこの世界を脅かすので、それを知らせる水晶と不老で成長が早く戦える者を呼び出す魔法を教えてくれると言うのも。

場所はこの国の北東の大陸。

水晶が光ってからでないと魔王に立ち向かえるだけの強者は現れずとも言われたそうだ。

一度倒しても又現れたら呼び出すようにと。


たかが夢。その国王は笑い飛ばし気にしなかった。だが、自室に夢で見た水晶があり、捨てても戻り壊せないそれを机の引き出しに入れるようにしたと書かれてる。


そしていつしか水晶が光り、見た目は自分達と変わらぬ者たちが知らぬ地で野生動物のようにしている様を映すのを見て調査団を送ると、水晶にその調査団がいとも簡単に殺され犯されていく様を見て勇者召喚を行ったと。


「なんだよ。初めの勇者のこと蛮族とか書かれてやがる。そりゃ地球で紀元前の人を見たら文化は発達してないだろうよ。古代ギリシャやローマとかならまだしも。それが勇者を体よく利用する始まりだってのか」


「生き残った兵士の話によると、勇者が魔王を殺したと同時に2人が1つの光に飲み込まれて勇者だけが倒れていたと書いてるわね」


「うん。その勇者が渦に飲み込まれたあとに残った魔族は消えたと」


「よくこれで勇者が魔王を倒したら魔王になると推測出来たねぃ」


「こっちの紙には、次の魔王を水晶でみた前国王、最初に勇者を呼び出した国王が魔王を見て、自分が呼び出した勇者そっくりで驚いたって書いてあるの」


「私は無理なのを承知で実験がてら召喚されたのか」


「これは本格的に魔界に行って大元を断つしかないな」


「どうやって行くのよ?基本向こうから来てるし、その手段もわからないのよ?」


「そこはマオに頼むさ。空間魔法をひたすら上げまくって、行ったことのある場所に行ける魔法を使ってもらうのさ」


魔族と勇者についてこの国が知ってるであろうことを調べ終わったら勇者の盾に会いに行く。これからの行動をお互いに報告しあうためだ。




「えぇ。こちらはどうにかなるので皆で行ったらどうですか?足手まといにはならないでしょう。もしかしたら勇者の盾は行けないかもしれません」


「ああ。俺が責任持って新魔王が来たらぶっ潰してやるからお前たちは魔界とやらに行ってアルをぶっ潰してこい!」


戦争が終わり戦後処理を王都で行うランウィとオーディだ。

魔界に行くことを伝えたら勇者の盾とアリサを始めとする元奴隷達も付いていきたいと言い始めた。

ケンの恩赦で3人は奴隷から解放されたのだ。


「ケン様。私達はもう十分戦えます。モンスターと戦いレベルを上げながらもフラセとシアンは色んな物を作り、旅や戦いに役に立つことが出来るようになりました」


「うん。未知の場所なんだ。この強さなら大丈夫だと思うよ」


「といってもマオの嬢ちゃん次第だから、行くまでにはまだ時間かかるねぃ」


魔界へ行くまでにそれぞれ鍛えることになったのだ。ただ、新魔王の所在と強さは不明なので、ソイツを倒してから向かいたかったのだが見つからなかった。


まあ、マオが倒した中に混ざっていた可能性もあるだろう。そう納得し、いざ魔界へと向かうべく北東の大陸へと旅立った。


「ケン様本当にあの人達を連れて行かなくて良かったのですか?」


アリサが質問を投げかける。ランウィが言ってた通り未知の相手と戦うなら戦力はいくらあってもいい。


「念の為だよ。またアソコに魔族の侵略がないとも言い切れない」


「ねえ。私達の上陸バレてるみたいよ?」


そろそろ上陸といったところで大量の魔族が待ち構えていた。魔族を王都から一掃してから結構経っているがずっと待っていたのだろうか?


「シアンっていったかい?船のスピード落としてくれねぃかい?」


そう言ってセキシンは自身のマジックバックから銃を取り出した。ケンとナホの協力により、色んなタイプの銃を作ったのだ。


「対物ライフル?!セキシン。船でそんなの撃ったら……」


「心配いらねぃ」


その言葉を言いながら船のへさきにうつ伏せになり射撃を開始するセキシン。

一発撃つごとに揺れるが、ケンが想像してたより大分少ない揺れだ。


「やっぱこれ凄いねぃ。ケンの世界じゃこれより凄いのいっぱいあるってのかい」


あっという間に魔族を瓦解させ、上陸をすると声をかけられた。


「待ってたわ。私と子作りして新しい世界を作りましょ?」

実はこの拙い文で2作品目です。

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誤字脱字多いので指摘して貰えると助かります。

処女作、常識チートは非常識も良ければ閲覧お願いします。

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