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即行動

勇者が魔王を倒して魔王になる。ならば最初の魔王は?その答えはマオ曰くスキル魔王の器を作った、神が最初に作った魔族の生き残りアルを名乗る者が知っているだろうと。


「うん。勇者以外の人に殺されたから復活した。代わりに魔王の器に綻びが生じたってことかな?」


「つまりこの少女を開放するにはケン以外の誰かがまた殺さなきゃいけないのかい」


「散々非道を働いた私だ。遠慮せずやってほしいの。覚悟は出来てるしお願いしたい」


そうは言っても、無抵抗の少女を殺す。このハードルがどれだけ高いか。そしてもし失敗したらマオは死んだままになる。

重い沈黙の時間が流れて、違う方法を探そうとそういう空気になったとき彼が動いた。


「ケン以外がこの娘殺せば解決なんだろ?どうして誰もやらないんだ!」


言うが早いかリントンはマオの首を剣で跳ねた。迷いなく綺麗な太刀筋で。

流石に覚悟をしていると言っていたマオだが、いきなりは驚いたようで何も分からぬままポカンとした顔が転がる。

タリックスはマオに魔王様と繰り返しながら泣きつきしがみついている。

エアルゥはリントンにあ、あ、と何度か繰り返して。


「リントン。貴方って人は。何を考えて……。いえ、何も考えてないんでした」


マオの身体が薄くなっていき光の粒子になったと思ったら復活した。が、マオの目は強盗に襲われた少女のそれだ。


「うし!成功成功。あと何回すればいい?」


即座に止める勇者の盾。その言葉にケンの後ろに隠れてマオは。


「ケンゥ。マオあの人怖いの。助けて」


と、しがみついて助けを求めてる。それを見た勇者の盾女性3人はというと……


「次はYo!私の番Yeah!ヤラせろmy men出来なきゃ残念」


「何言ってるの?あのあざとい女の武器を振り回す子には私が」


「ルーシー?前から言おうと思ってたけど女の武器を常に揺らしてる貴女もアッチ側よ?」


ケンに抱きつきヘイトを一気に集めるマオ。しかしケンやオルフェスとセキシンも止めた。


「うん。今は流石にそれは止めよう」


「とりあえず鑑定が必要じゃないかい?」


「簡易ステータスオープン。私の大事なの見ていいのははケンだけね」


ピキキッ!という音が聞こえそうな位青筋を立てている女性メンバー。ナホはオルフェスが言っていた、自分はケンの理想という言葉があるので勝者の余裕で笑みを浮かべてる。


名前:マオ

スキル:魔王の器典


「あっ!魔王の器が少し変わってる」

「よし!とりあえずもう一回か」

「うん。とりあえず待とうか」

「お前さんあの少女見て出る言葉がそれかい」


「全く。リントンは直情なのはいいけど空気読もうぜ。俺の故郷じゃあまり変なことすると親の顔が見てみたいって言葉あるぞ?」


「「グフゥ!」」


事情を知らないケンの言葉に傷つくオルフェスとセキシン。子供として認知してるわけではないが、やったことの自覚はあるのだ。


「ねえケン。またスキル変わってるわよ」


鑑定

名前:マオ

スキル:魔王の特典


「おっ。少しずつ勇者特典に変わってるな。ちょっと待ってみよう」


リントンの剣の素振りをBGMにしながら待つこと10分。遂にあと一文字。


「しかし、仲間の強化ってそんな効果あったんだな。詳しくは見てなかった。ていうか見る余裕なかった」


「ケンは目が血走ってて詳細話さないから、あの時自分で調べてたからなんとなくはわかってたわよ」


「スキル魔者特典ってヤバい名前だYo!」


「とりあえずはリントンの出番はなさそうだな」


それから待つこと5分でマオは魔王の器から解放され、自分の見た目を利用するあざとい美少女が出来上がった。


「うん。あれで巨乳なら文句出ないよね」


「俺達にも回ってこないもんかいね」


落ち着いた所でマオとタリックスをどうするかとなったが、マオはケンに付いていくし、タリックスはマオに仕えるとのこと。


「それじゃあ最終目標の王都奪還をしましょうか」


勇者の盾のまとめ役エアルゥが戦争を終わらせる為に動き始めた。

2パーティーに別れて行動に、勇者の盾は監禁されてる王族を降伏を条件に救出しクーデターの成功に向けて。


ケンとナホを始めとした他のメンバーは魔族の掃討へと動く。マオに従うならよし、そうじゃなければ倒すしかない。


マオとタリックスは本当なら王族や貴族の相手をしてほしかったのだが、マオはリントンに怯え、タリックスはあの男をマオ様に近づけるなと憤慨だ。


ちなみにタリックスはマオとケンの間に召喚された勇者崩れだ。何もない所から槍を出したのはアイテムボックスで自分を召喚という高度な技を短時間で物に出来たのもそのせいだ。

目的は有能な労働力確保と、魔王が出る度に召喚するなら出る前に呼べばいいんじゃね?とのことだが、この事実を知ってるのはここにはまだいない。


「魔王がいない時に召喚された代償なのか、不老とアイテムボックスと召喚この3つしかなかった。こっちの言葉を覚える前にこの国には捨てられたよ」


魔族が現れる大陸に置いていかれ、ずっとサバイバルしてた所にマオが現れ、一目惚れし忠誠を誓い気が付いたら魔族になったと聞かされた。


ケン達がタリックスの話を聞きてるとき、地下牢にて勇者の盾は交渉を開始していたが、マオ達に酷くやられ命が助かるならとあっさり服従した。

後は戦争を終わらせる使命と戦後処理だ。後半は父に任せようと思うエアルゥ。


「なあ。俺達これからどうするんだ?」


「決まってるYo!あのガキンチョを私のケンから離すYo!」


「妹、2つ間違ってる。リントンは王都での行動を聞いていて、ケンは妹のではなくナホのだ。エアルゥ、ルーシー、ここを落としたんだ。他の街は攻めないんだろ?」


「まぁウィンナの言ってることも少しは正しくあります」


「このままだったらあの人達だけで魔族の世界に行きそうですから、マオ達と分断するのも必要かと」


ケンとナホに遠慮してアプローチをしなかった女性3人はマオに対抗意識を燃やし、正しい判断を出来ないでいる。


「エアルゥ。ランウィさんは国王になるの?」


ルーシーが変な思考に気づき空気を変えようと話を逸らす。


「お父さんはギルマス、オーディさんに国王を任せて自分は大臣をやるって言ってたわ」


「それはYo!傀儡政治になるYo!」


「でも"あの"ギルマスがエアルゥのお父さんの言うこと聞いて素直なのと、リントンが私達の話を理解するのどっちが簡単かしら?」


そのルーシーの質問にエアルゥでさえ答えられなかった。

実はこの拙い文で2作品目です。

話が気になった方はブックマークやレビュー、感想等を貰えると励みになります。

誤字脱字多いので指摘して貰えると助かります。

処女作、常識チートは非常識も良ければ閲覧お願いします。

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