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アンデッド

戦争が起きるとどうなるか。色んなことがあるだろうけど、思いつくのは人が死ぬというのが上位に思い浮かぶ人が多いだろう。


事実今起きてる戦争では、現王側の軍とランウィ率いる政変軍どちらも沢山死んでいる。

マジックバッグや魔法等による兵站や衛生や治療等で死者は減らせてはいるが、相手の兵力を減らすためにもしっかりとトドメを刺すことを推奨している。


政変軍は捕虜に対しては、奴隷の首輪を付け手厚く扱ってるみたいだ。


その戦争で出た死体を利用しようと企んでいるものが1人。いや、一体と言った方が正しいのかもしれない。


「ケンさん。ナホさん起きてますか?」


勇者の盾のルーシーさんが起こしに来た。何か状況が変わったのだろうか?

部屋に招き入れ話を聞くと、死体がゾンビとなってこちらを襲うと言うものだ。

しかも現王側の軍には襲わずこちら側だけを襲ってくるというのだから溜まったものではない。


最初は魔族の仕業かと思いましたが、とうとう向こうも禁術に手を染めたのかもしれません。


そうルーシーは呟くも、俺には魔族の仕業な気がしてならない。確かに王達なら平気で死体を兵器として使うだろう。

でも、この戦争の目撃者は全員殺す気だろうか?それとも全て奴隷行き?

死体をアンデッドとして扱う禁術を人同士で使うということは、そうでもしなきゃいけない位忌避される物だ。


「俺が様子を見に行ってくる。魔族なら奥の手を隠してる可能性があるから誰も来なくていい。ナホわかるよな?」


「ええ、本当は行きたいけど、今の私は足手まといだわ。しゃしゃり出て戦況を悪化させるヒロインにはなりたくないもの」


「そういうことだ。エアルゥさんの対魔族魔法は魅力的だけど、中級魔族以上は一筋縄で行かない奴等ばっかりなんだ。そう伝えてくれ」


ルーシーさんはしっかりと頷いてくれたのでアンデッドのいる場所を教えてもらい向った。


「なるほど、これは酷い」


そうごちるも、政変軍を助けないと、この戦争一気に負けてしまう。

アンデッドと戦う時は元を叩かないと切りがない。まずは術者を探さないと。


黒髪黒目というのはフラセが気付いたように、他の人も勇者ケンだと気付かれる恐れがあるので兜を被り隠している。


こっそり政変軍に混じりアンデッドを倒しながら術者を探すケン。


「しっかし、願いで覚えたスキルを使ってもスキルレベルに反映されてよかった」


剣術や格闘術は勇者特典にあるが、アイテム生成を覚えたり魔法は得手不得手有ったのだが、

ナホに回復魔法等を毎日かけたり結界で悪いものを寄せ付けないようにしてたこともあり、満遍なく魔法を使えるようになっていた。


「死を恐れないアンデッドがずっと紛れて戦いに出てこないのおかしいよな?!」


そう叫び、大地を蹴り高く飛び上がりながら目的のアンデッドに近づき胴体を袈裟斬りした。

アンデッドは首を落とした所で動くので、動けなくするか全身を消滅させたりしないと戦い続けるので、まずは部分破壊を試みた。

これで痛がれば魔族で何ともなければアンデッドだ。


アンデッドの群れの中で着地し、すぐさま態勢を整えようとしたケンに嘲笑のセリフがかかる。


「ふん。あっさり引っかかったな。貴様が飛び込んできたと言うことは要なのだろう?」


アンデッドの後ろの方に魔族はいたのだ。まさかそこまであからさまに隠れてるとはケンも思っていなかった。

襲いかかるアンデッドをなぎ倒しながら近づこうとするも真後ろから攻撃の気配が。


まだ俺の後ろは政変軍のはず。そう思い振り返ると、正気を失った目のまだ生きている政変軍がケンに襲いかかろうとしてる。


「ふはははは!誰か我の能力が死人と操るだけと言った?まだ生きてるそいつらを殺せるか?お優しい政変軍よ。貴様らは我等魔族の邪魔よ。ん?貴様、魔王様に一部匹敵するステータスにケンと言う名前、もしかして勇者か?」


どうやらバレたようだ。あんまり鑑定持ちの魔族っていなかったから油断してた。仮に隠蔽してても俺のスキルレベルは1だから隠し通せるとは思わないが。とりあえずは軽くステータス鑑定してみるか


名前:ロンサー

種族:中位魔族

HP:13000

MP:4800


STR:5500

VIT:3200

INT:4444

RES:5555

DEX:1000

AGI:3600


スキル見たかったけど弾かれたか。


「さてね。本当に魔族は弱虫でそうやって後からしか戦えないのか?」


死なない程度に加減して味方を倒しながら、アンデッドの数を減らす。このままだとジリ貧で負けそうだ。

勇者特典の奥の手を使うにしても距離がある。逃げられたら弱点が見破られたら困るから必殺の時しか使いたくない。


「お前ら!味方に何やってる!目を覚ませ」


あっ。このアホっぽい声はリントンさんだ。味方の軍にも関わらず結構な力で薙ぎ倒してる。動きに迷いがないな。


「おっ!ケン。待たせたな。面倒な魔族と殺るんだろ?アイツら終わるまで待ってるとかわけ分かんないこと言ってるから先に俺だけ来たぜ!」


あ、アホの子だ。でも心強い。あの魔族、ロンサーはリントンに何かしてるようだから操る能力が効いてないんだろう。


これなら魔族とアンデッドに集中して戦える。


ケンは後方の政変軍をリントンに任せてアンデッドの中へ突き進んで行った。

手に持った剣を一振りするだけでアンデッドが有象無象に蹴散らされていく。

以外にあっさり魔族まで到達したが余裕の笑みを崩さない。


「ケンよ。貴様が勇者ケンだというなら我には勝てんぞ。魔王様から聞いているのだ。貴様はステータスは高いが闘い方が不自然で常に全力を」


ロンサーは綺麗に回りながら飛んでいく。話してる途中でケンに殴られたのだ。


「出せていなかったさ。勇者特典の健康があって尚、本調子ではない状態で戦っていたからな。」

実はこの拙い文で2作品目です。

話が気になった方はブックマークやレビュー、感想等を貰えると励みになります。

誤字脱字多いので指摘して貰えると助かります。

処女作、常識チートは非常識も良ければ閲覧お願いします。

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