~着いたはいいものの…Ⅱ~
「いや盗賊も何も私はこの地方に来たばかりなもので
ここがそんな来たらまずい場所なんて知らなかったんです」
「それにこの服装そんなに盗賊に見えますか」
転生される前からすこしダメージのあるTシャツを着ていたが
ここまで来るのといろいろあったので所々さらに切れ
色も黒から茶色になっていたこともあり
確かに見た目が盗賊とか追剥に見える格好だった
「その服装いかにも盗賊と言った感じに見えるが?
それよりもこの禁断の森が分からないなどと戯言を申すな
この大陸で知らぬものなどいないは!」
なんか面倒なことになりそうなのでこの辺で無理やり話題を変えて逃げよ
「ということで私はこの近くにある街を目指しているのでこれで失礼します」
とにかくこんな怪力な人といるのは危険と思い
逃げようと来た森の方へと行こうとしたとき背中に炸裂音が聞こえた
足元には弾痕が…
「待て…怪しげな男そっちは町と反対だぞ…ついてこい」
そう言い腰に銃をしまい川の上流へと歩き出した…
その剣は何のためにあるのだろうか…
「どうやら本当にこの森のことを知らないらしいな…
あと言っておくがこの辺には魔物は出ないが夜になると
魔力が吸われて息絶えるから素直についてきた方が賢明だぞ」
「その魔力とやらが吸われると人間ははどうなるのですか?」
「干からびて死ぬ」
「…そうですか…」
ここはおとなしくついていくことにする
しばらくついていくと木々の抜けた場所に丘があり
その上に丸太で作られた山小屋がうっすらと見える
近くまでくると本当にこじんまりとしたおなじみの山小屋
と言った感じの物で気のせいか森の中よりも涼しく感じた
「ここは魔力が地面からあふれているから
体から魔力を取られることはない安心してくつろいでいいぞ」
中に入ると山小屋にしては設備が整っており
普通に暖炉やトイレなど炊事場なんかもある
「随分と設備が整っているけどここは何のために作られたのか?」
「ここはもともとこの禁断の森の観測所として作られたのだが
随分前にその観測していた機関はなくなったみたいだから
今は私くらいしか使っていない」
そういいつつソファに腰を下ろしマグカップのお茶をすする
お読みいただきありがとうございます
次回…なんとか助かったって家に上げられて…どうなるのか…
今後もお読みいただけたら幸いです