~異世界空中にて~
「ギィヤァァァ、死ぬって!!!!
今度こそ木っ端みじんに空中分解して死ぬって!!」
体が風圧によってミシミシとちぎれそうになって悶えている
と落ちている顔の前に小さな紋様が出てきて
そこに妖精の全体が透写されたものが映し出された。
優雅に椅子に腰かけお茶を飲んでいやがる
「大袈裟だな~
そろそろ止まるからもう少し我慢して」
「お前はこの風圧を感じていないからわかんないからだろうが!」
この痛みに耐えながら大きな入道雲の中で五分くらいたった時
ようやく異世界と思われる上空に出てきた見渡す限りの広大な大地
そしてそれを渡る川に沿って点々と家々が連なり町となっているのが見える
「ハイ!異世界に到着!」
そういうといきなり自然落下が止まり空中で浮遊した状態になった
「うぉ…と、止まった!?
こんなに急に止まったのに全然痛くない…
こんな空の上で止まって人の目とかいいのか?」
「まだこの世界の人は空を飛ぶ…
ということができないからね~」
妖精は椅子に座りながら紅茶を入れながらそんなことを言い出す…
「さて、ここの世界について説明しよう
この世界はまぁ君の生きていた世界で言うと18世紀後半の世界かな」
「つまり産業革命やってるってことか植民地政策とか」
「そうそうまあそんな感じの時代だね~
あと魔法が使える所くらいかな?君の生きていた世界との違いは」
「おぉやっぱり魔法使えるのか。」
まあこれまでの流れ的に察してはいたからあんまり驚きませんけどね
「ところで俺はこの後どうやって生活していくの?」
「まぁ、そのほかあとは地上にいる案内人に聞いてくね
私これでも忙しいので」
「いや絶対に紅茶飲んでる時点で忙しくないだろ!」
そう言い残し妖精は目の前から消えて
俺は今度は体が青い光に包まれて消えていった…
これがこの世界の魔法の一端なのだろうか…
お読みいただきありがとうございます
次回…初めて異世界についたのですが……どうも何か違う…
今後もお読みいただけたら幸いです