〜死後の世界Ⅲ〜
「最近多いのよね異世界に行きたいって人が」
その言葉を聞いてドキッとする…内心俺も行ってみたいと思ってたから
「昔、1000年くらい前から少しだけはいたのよ年間に10人いるかいないか程度で
異世界というよりもこの世界とは全く違う世界に行きたいって言う要望で」
そう返答しながらも何やら椅子の後ろで何かを探しては何かを唱えている
まぁ確かに生きていくうちに辛いこともあるだろうしな…椅子の後ろで何してるんだろ
「それが今やほとんどの方々が来世は地球ではない異世界に行きたいって言うのよね…」
…そういえば最近は漫画やらアニメでそんな導入がよく書かれてたな…
「それでここ最近の数はあまりにも異常なので制限を設けたんですね」
「その制限がさっき言ってたやつの事ですか?」
「そうそうそういう事〜いや〜やっぱり今の子は飲み込みが早いね〜」
「で、さっきから椅子の裏で何をやってるんです?」
「またまた〜わかってるくせに〜
では改めて儀式儀式と」
そういうと何やら椅子の後ろから引張出してきた
よく見ると…燕尾服?
それを妖精はどこからともなく一瞬で白い煙を出して瞬間的にはや着替えをして姿を表しこう言った
「え〜うぉっほんそれではこれから古より伝わる儀式をおこないたいと思います」
そういうと俺の足元に何やら青く光る円形の線が俺の周りを囲うように現れて中心から放射線上に広がり部屋の壁へと消えていった
「では改めておめでとうございます
谷川忠様あなたはたった今異世界に行く権利が認められました!
世界間としてはあなた方の時代でいう中世ヨーロッパの様な世界です
そして魔法なんかもありますよ〜
それに沢山の先輩方が送られていて比較的住みやすいと思いますよ
…どうされます?行きますか?」
俺は正直言って迷っている
果たして異世界に行っても漫画やアニメのような勇者になって逆ハーレムなんかになる気がしない
「あ、あと一言言い忘れてましたが生まれたときのステータスは今と変わらないのでご注意してくださいね」
…なるほど超人的能力やチートスキル的なものもないのか…それって行く意味あるの?
「えっと…その申し訳ないですが行きたくないのでやめてもらえませんか?」
「そう、そうよねそれでは良い異世界ライフを…ってえ?行かないの?」
お読み頂きありがとうございます
次回は少しだけ事件に進展があります
引き続きお読み頂けたら幸いです