超能力者開発指数 段階4 第1位
遡ること1時間前。イリイチは康太との闘争に勝った。紙一重での勝利はイリイチの意識を失わせた。現在イリイチに着いているのはイリーナのみ。戦闘経験が浅い少女は手馴れた超能力者を派遣すれば無力化できるだろう。この千万一隅の機会に、様々な思惑が動いている。まずは東京本校だ。まさか康太が敗北するとは思ってもみなかったが、戦闘不能にするという最低条件は成し遂げられた。あとは、本校に忠実な生徒を派遣して拉致するだけだ。それに選ばれた生徒は大城大司。本校順位第7位である。能力は重力系。自らの重力を変更して擬似的に空を飛ぶこともできる。
「イリーナか…。可愛いな。すごい好み。」
彼のの性癖は全く関係ない。ただ本校に連れてくれるなら何をしてもいいという条件がついているだけだ。全く関係ない。
本校からそこまで離れた距離ではない。イリイチとイリーナを見つけた時点でイリイチを始末して、イリーナだけを回収するだけの簡単な仕事だ。何故か興奮している様子で位置に向かっていく。
そうしていると、なんともいえない寒気がやってくる。10月にもなると若干寒い季節だが、それを踏まえても寒気がするのだ。
その答えは直ぐにわかった。目の前から、大量の鍵を鳴らしながら歩いている超能力者がいた。そしてそれは考えれる限り最悪の超能力者だった。
「酔い醒ましに闘ってやろうと思ったがよぉ、とってつけたような雑魚じゃあ酔い覚めにはならねぇなぁ。」
横浜校最高戦力。横浜校発表超能力者開発指数段階4の最上位。イリイチの上に唯一君臨する化け物。名前は…。
「ぼさっと立ってんじゃねぇよ。イリイチ回収しに来たんじゃあねぇのか?」
まともに闘いにならない。それは本能的に感じられる。超能力者は超能力者である以上、恐怖心というものが麻痺しているものが多い。そのうちの1人だった彼女は今恐怖で震えていた。
「はは、震えて黙って帰って寝るなら見逃してやんぜ。こちらとしても無駄な体力は…」
「やって見なきゃわからねぇ!」
もはや自暴自棄にも近い能力発動をする。空を舞い、重力を一気に身体に掛けることで翔を戦闘不能にしようとしている。
「おいおい、かっくいいじゃねぇか!」
空を浮遊している最中に、翔は地面に亀裂を入れる。その勢いで飛びだした瓦礫に乗って大城に近づいていく。
「似たようなことは出来るんだがな。残念賞だ。」
超能力を込めた握りこぶしで溝を殴る。その勢いで重力超能力が使えなくなり、そのまま下に落ちていく。それで気絶したのを確認して翔も下に飛び降りる。
「ま、楽しい光景が見られたから勘弁してやるよ。」
捨て台詞を吐き捨てると、まだ終わっていないことに気がつく。
「…おいおい、死ぬぞ。」
楽にした方がいいと感じた翔は暴風を作り上げる。行先を本校に指定して吹き飛ばした。そのままイリイチの位置に向かっていく。
「もしもし、超能力者は家に帰った。車を回してくれ。俺は徒歩で向かう。」
そこから数分もしない場所だった。イリーナは路地裏で寝ていた。そして、肝心のイリイチは血塗れで今にも息絶えそうな状態だ。
「おぉ、頑張ってんじゃん。学園の病院直行だな。民間の病院は使えねぇだろうし。」
イリイチはその声で目を覚ましたのか翔を認知する。
「よぉ、翔か。お前とこうしているのは2度目だな。」
「友だち大事だ。リーコンももう時期くる。よくこんな状態で生きてたな。」
イリイチの精神力に関心していると、リーコンが走ってこちらに来た。
「よぉ、リーコン。イリーナは無事だ。寝ているだけだ。とっとと学園に帰ろう。陰謀を暴くのはまた明日でもいいだろう。」
「そうだな。その出血なら自力で立つこともできねぇだろ?肩支えてやる。翔、行くぞ。」
凡その目標を果たした。イリーナは運転手が運び、イリイチは2人が支えて連れていった。
「シャンパンあんじゃん。」
今にも死にそうだと言うのに酒を目の前にして呑まずには居られないと呑み始めたのであった。
最初の方を書き直すかもしんないです。プーさんはすごく暇なんで




