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Keep Yourself Alive 第六感の場合  作者: 東山スバル
超能力者開発指数(PKDI)。
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現実案

「俺たちは違うものを闘わせて、向かってくるものを叩き潰せばいい。わかりやすい。いとも簡単にわかりやすい。」

生徒会の改選は建前上、投票で行われる。では何故建前なのか。それは投票を集計するものが全てを決めるからだ。ようするに、生徒会長の座を奪い合っているのでは無く、()()()()()()()()()()()()()()()()()簡単な話である。現会長義経だって、集計する権利を持っていたから会長になれたのだ。なぜその権利を得れたのかは、イリイチや翔に肉薄する実力を持っているからだ。この2人は例外である以上、義経が学園で1番の実力者だからなのだ。自らに対する支持者も多く、敵対しようとする愚か者は叩いて潰したからだ。

だが、今回は少し状況が違う。「学園1の超能力者」がなるものである会長の座を掴むのに値する生徒が不参戦なのだ。イリイチや翔という人外の化け物がいない。そうなると座布団は美咲に帰ってくるのだが、果たして彼女は本当に学園1位の座に相応しいだけの実力と人格があるのか。どちらと言うと担ぎあげているやつの方が上なのだ。それはこちらの大智も同様である。

「俺は新参者だから分からねぇが、もっとこうカリスマがいるものだと思ったがな。」

イリイチの言うことも分かる。大智も美咲も会長となると役不足。だが、他にはいない。この学年は個々の実力は高いが、絶対的な生徒がいないのだ。担ぎあげられているのではなく、みんなが望んで担ぎあげるような者がいない。

「ま、誰でもいいんだがな。結局のところ、お前らは俺を傀儡にして意見を通りやすくしようとしているだけだ。融通を効かせられるやつなら、俺でもなくてもいいのだろう。」

大智の言っていることは的を得ていた。イリイチやリーコンが欲しいものは傀儡なのだ。自分たちが表舞台に立つことなく権力を握るためにも、それらしい指導者がいれば十分だ。政治家は官僚の傀儡でいい。

「この際、外部から拾ってみる?」

1番現実的な落とし所かもしれない。未来が言ったことは。自分たちも翔たちもあまり関与していない人物を立たせて、いざと言う時には干渉すればいい。大智が会長になるにしても、美咲が会長になるとしても、不満は残る以上は、変な話全く関係の無い人間に任せるのも一興だ。

「そうするかぁ。俺や翔がぶつかればタダじゃ済まないしなぁ。あいつらに打診してみよう。闘わずして勝つのが真の強者だ。」

イリイチたちが急いでいるのは理由があった。生徒会改選と同時に行われることが布告されているものがある。超能力者開発指数というものだ。4段階で超能力が開発されているかを表す。これが何故急ぐ理由になるかと言うと、市場価値が公表されていない生徒は思いのほか多いため、今まで学年順位というものはあまり信用出来なかった。だが、開発指数は全生徒が測るため、開発指数の段階と段階での順位が公表されることだった。大智やリーコンは上位層にくい込んではいるが、「開発指数」というものは全くの未知だ。未来は現在学年2位であるため、そこまでの心配は要らないが。

そして何よりもイリイチという男の公式順位が発表されることが重要だ。シックス・センスという超能力の中でも異型である能力に評価をつける。データは集まっている以上は、もう結果は出ている。そうなると動きにくくなるのだ。

「ったくよ。余計なことしやがって。どうせ義経の馬鹿が判を押したんだろ。

自分はもうおさらばだからといってこのスーパールーキーくんに順位をつけようだなんて、舐め切ってんだろうが。」

彼らは焦らざるを得ない。今まで埋もれていた人材が出馬する前に決めておきたいのだ。時間を長引かせるのはそのまま損に直結する。だからといってこういう時期には都合のいい存在も、チャンスを狙って出てこない。

「もう仕方がない。高橋を会長に、大智が代理だ。この案で打診しよう。開発指数という未知なるもので決められる前に、少しでも権益を確保するんだ。」

イリイチが妥協案をだした。()()()で学年1位が会長に、学年2位が()()()()生徒が会長代理に。現実的な落とし所だ。彼らが連合になれば2年生で文句をつけるやつは、いない。

「古い順位で脅せるのも今のうちだ。先方もわかっているだろう。開発指数なんて誰も知らないんだ。古い順位に従ってこちらも決めてしまう。」

これ以上理想論を待っていても、更なる苦難が待っている。現実的な妥協案はすぐに提出され、決定したのであった。

やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ

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