15歳の私と黒の侯爵家 3
スマホとPCとを使っているのですが、
行の間がイマイチつかめなく、読みにくいようでしたら、
申し訳ありません;;
たくさん泣きました、
エドワルドさん、
リンデル君も、
私が落ち着くのを待っていてくれました。
エルデン君は途中で飽きてしまったようで、
エドワルドさんが運んできたお菓子をモグモグ、モグモグ、、、。
お気に入りの玩具をどこから?か、
持ってきて一人遊びを始めました。
積み木のような玩具を浮遊させているようです・・・
「旦那さまのお部屋から、赴かれたということは、
やはり、旦那さまの仕業だと思うのですが、、、
4ヶ月ほど前より、半年ほど家には戻らないと伺い出て行かれたものですから、
私共には、お嬢様の今の状態をどう捉えたらよいのか検討もつきません、、、
地球ですか、、、
まことに信じがたいお話です、
しかし、
お嬢様のお召し物や、
私めが知りもしない聞いたことのない不思議な言語をお察ししますと、、、
信じるしかないですね」
と、私の服装をまじまじと眺めながら、「ふふふ」とエドワルドさんなりに納得してくれたようです。
何かしら?突っ込まれると思っていたので、
特に質問を返されることもなく、
納得されてしまい、逆に不安になってしまう、、、
安心させておいてどこかに通報、引渡しでもされてしまうのかな?
「本当に、信じてくださるんですか?
自分で言うのもなんですが、
私、すごく妖しいと思んです、、、
嘘ついちゃってるかもですよ?
高価なものを盗みに入った泥棒さんかもしれないんですよ?」
おやっ!?
と、エドワルドさんは目を丸くし、
微笑み ながら、
「そうかもしれませんね?
しかしながら、当お屋敷は
高位魔術師アルベルト・ブロウ様のお屋敷なのです。
つまり、旦那さま以上の魔術あるいは魔法技術がなければ
当家への侵入は難しいのであります。
お嬢様は、魔術・魔法をご存知でないご様子ですし、
近隣の方達からは“黒の侯爵”、“血塗られ侯爵”と恐れられた、
旦那さまのお屋敷に、お嬢様のお召し物のような軽装の方が
来るには場違いだと思いましたので」
と、白のTシャツに、黄色のカーデガン、紺のジーンズに白地の靴下、履きなれたスポーツシューズの私。自分で改めて見直しても泥棒に入るにしては無防備な姿をしている。
ちなみに、髪の色は夏の日差しのおかげか?真っ黒ではなく、若干茶色がかった黒髪をショートボブにしてある。・・・(おしゃれに言うとだけどね・・・)。学校の規則?と言うか、高校進学に向けて希望校への印象が悪くならないようショートヘアは後ろ髪は襟足がかからないようにだとか、前髪は眉毛より上で切るだとか、、、夏のこの時期だからこそ?定着させろと、休み前にそれなりに生活指導を受けOKをもらった髪型である。「希望校に受かるまでは気を抜くな!」先生の声が聞こえた気がした・・・。はぁ。
っで、
はい、納得です。でも、盗賊が盗賊~って
格好しているとも限らないんじゃないかな・・・?
って、思うのですが。
疑っていてもしょうがないので、
エドワルドさんの説明してくれたことで、信じてもらえたと納得しておこう。
特別、こちらに非があるように捉えられていなくて
よかった、よかった、
なんか、不穏な名称が出てきたけれどね!?
「“黒の侯爵”、“血塗られ侯爵”ですか?」
「はい。この北の大地を収められる旦那さまは、ご近所付き合いを嫌いまして、それでも半径3キロ程度でしょうか?
侵入者を拒む結界を張っておいでです。」
本当は気さくな良い方なのですが、
しいて、悪いところと言うなら
幾分落ち着きのない所でしょうかね?
にこにこ~
と、ご老人らしい笑顔に笑い声で
ブロウ侯爵様の人柄を教えてくれました。
なにやら怖そうな異名を
持っておいでの様ですが、
悪い人ではないようで、
少しホッとしました。
「ねぇ、エドワルド、
とりあえず、この人の身辺が落ち着くまで
ここに居させてあげようじゃない?
部屋は空いているだろ?」
リンデル君が提案してくれ、
私、朝霧すず。
夏休みも残り10日の本日、異世界エステニアの生活をスタートさせるのでした。
読んでくださりありがとうございます(^^)♪