表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真祖の生まれ変わり?  作者: 八咫烏
2/18

2.吸血鬼の力

異世界に入るまであと2、3話ほどあります。

もう少しお待ちください。

冬の体育は嫌いだ、普通の人はそうだろうと思う。

持久走なんて無くなってしまえと思っている。

なんでこんな事話してるかって?それは

「今日は3,000メートルだ。2分後にはじめるから準備しとけ。」

今日の体育の授業が持久走だからだ。

別に嫌な理由は疲れるってことじゃない。

俺は吸血鬼だから3,000メートルぐらい全速力で走ったって疲れはしない。

嫌な理由は寒さだ、吸血鬼だって痛みは感じるし、寒さにだって弱いんだ。

うちの学校持久走男子だけ半袖半ズボンなんだよ、うちだけじゃないとは思うけど。

今日なんか気温マイナスだぜ?もう殺す気だろ。













ふう、なんて暖かい。

いつもは堅苦しくて仕方がない学ランがこんなにも愛おしく、素晴らしく感じてしまうのは持久走マジックと言えるだろう。

ちなみに持久走は真ん中あたりを狙っていつも走っている、目立ちたくないからな。


あともう少し頑張れば春休みに入る、そして新しい学年、俺が友達を作るチャンスだ。

今の時期、いや、5月の半ばにはクラスではだいたいグループが出来てしまっている。

そのグループに入れないコミュ症はもうそのあとの一年ほぼ地獄でしかない。

途中からそのグループに入るのはよほど高位にいるコミュ力のプロでしかない。

俺にはそのグループに入ることは出来なかった。

証拠に今俺に友達はいない。

だがしかし!新しいクラスになり、グループが形成されるときにうまくグループに入れさえすれば、2年での生活は天国のように変わるだろう。

今から楽しみで仕方がない。
















「ただいま、誰もいないか」

当然である、一人暮らしなのだから、むしろいたら怖い。俺の家は学校から電車5駅の所にある3階建てのマンションだ。いつも帰ってきたらシャワーを浴びてすぐに寝ている。

体質なのかこれが普通なのか分からないが2時間で目が覚めるのでちょうどいいんだ。

そこから飯を食べてマンションの屋上で無駄に時間を潰してまた寝る。

これが俺の1日。

























「え〜、皆さん積み重ねの力を知っているでしょうか?知っている人も知らない人もいるかもしれません。でも今回の春休みには、是非皆さんにこの積み重ねの力を実感してもらいたいです。1日の勉強時間を今よ…」


うん、長い!やっぱり春休みとか、夏休みの前の式って校長先生の話長いよな。

なんかいいこと言ってるときもあるけどさ。

今日は終業式、終了式?どっちか分からないけど、取り敢えず今日で今年の学校は終了。

いや〜、長かった。実に長かった。

ボッチが過ごす一年は長い、いやボッチが全員そういうわけじゃないと思うけど…。

けど俺の場合友達が欲しいのに出来ないから、余計に長く感じるんだよ。

別に友達いっぱい欲しいわけじゃないんだ、1人でも分かり合える友達がいればそれでいいんだ。

その1人がいないんだけどな、俺の場合は。

まぁ、それもこの春休みまでだけどな。

取り敢えず春休みが始まる、何もする予定がないけど。


















春休みにすることないって言ったけど、これまで何気に試したことがなかった吸血鬼の身体能力について検証してみようと思う。

舞台はここ深夜の学校のグラウンド!

ここの学校人数はそこまで多くない割にグラウンドやたら広いんだよ。

うちの学校の七不思議の一つでもある。

取り敢えずやっぱり100メートル走からだよな、こんだけ広いと多分周りからは見えないだろう。



結果2秒…どうなんだろう。

確かに速いけど、吸血鬼の真祖としてどうなんだろう。

この身体になってから血を1回も飲んでないから身体能力が下がっているのだろうか。

多分下がっているのだろうけど、血を飲んでいる時期に計ったことがないからわからない。


結果

走り幅跳び…約18メートル

垂直跳び約8メートル



まぁ、すごいな。これがどうなのか分からないけど。記録がその2つしかないことについては触れないで欲しい。器具のこととか考えてなかったから、その2つしかないんだよ。用意したのストップウォッチだけだし。



まぁ、結果としては普通に、人外だったってところかな。

ちなみに再生能力に関しては期待して欲しい、この前マンションの上から、滑って落ちて頭潰れたけどすぐに再生したから。

けど、死ぬほど痛かったけどね。



そう、俺吸血鬼なのに日光とか弱くないのかって話だけど、弱くないんだよな。

ニンニクも十字架も海水も他の吸血鬼はどうか知らないけど、俺には何もきかないんだ。

他の吸血鬼も血の力の強いやつは効果が薄いと思う…多分。

だからまぁ、俺死ねないんだ、死ぬつもりもないけど。

いるか分からないけど神様くらいしか殺せないんじゃないかと思っている、存在そのものから消すくらいしないと死ねないだろう。

あ、吸血鬼なのにさっき血飲んでないって言ったけど、吸血鬼が身体を維持するのに血を飲まないといけないのは血の力が弱いやつなんだよ。

ある程度力の強い吸血鬼たちは、血を飲まなくても生きていけるんだよ、ただ力は低下してしまうけど。







と、そろそろ4時か、帰って寝よう。

異世界に入るまでは急いで書きたいと思っているので、今日もう1話投稿できたらします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ