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珠、雪で遊ぶ

雪だー!!

珍しく、小田原に雪が積もりました。

本当に珍しいらしく、政兄(まさにぃ)も初めてだと言っていました。

積もったといっても、少しだけなのですが、遊ばないと損です!


雪を踏みしめると、ザックザックと音がします。

シャーベット状ですね。

とりあえず、雪だるまを作りましょう。

しんちゃんとこたにも手伝わせます。

こたは寒いのか、鼻の先が赤くなっています。

動いていれば、寒さなんて感じなくなるよ!


「子供は体温が高いからいいよな」


「こたもこどもでしょ」


まだ元服していないので、十分子供です。

背伸びしたい気持ちはわかりますけどね。


雪をたくさん集めて、大きな雪だるまが完成しました。

しかし、顔がありません。

棒があったので手はあるのですが、のっぺらぼうだと可哀想です。


「かおがない…」


「台所から使えそうなものをもらってきましょう」


しんちゃんが走っていきましたが、雪の中走ると危ないよ?


他の女性陣は何をしているのかというと、歌の会だそうです。

歌を嗜んでいる者に声をかけ、近くのお寺で連歌をやるのだとか。

雪が積もった今しかないと、雪をテーマにした歌を詠んでいくそうで。

まったく興味がないので、ついて行くのをやめました。

というか、そんな急に声をかけられても迷惑でしょうに。


しんちゃんが戻ってくると、台所からもらった古くなった小豆と馬のご飯用の人参を持っていました。

いいチョイスです!

早速、人参で鼻を、小豆を数粒使って目を作りました。

ついでなので、小豆を並べて口も作ります。

なかなか可愛らしく仕上がりましたね。

満足です。


冷えた体を温めるため、お部屋で火鉢にあたります。

火鉢の上でお餅も焼きます。

それをお汁粉にしていただきます。

甘味が少ないこの時代。あんこは神ですね。

体が温まると、眠くなってきました。

母上たちが戻ってくるまで、お昼寝でもしていましょう。


小田原は雪が積もらない地域らしいので、他の地域は大雪だったことでしょう。


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