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 砂漠の中に味屋っていう一軒家がある。ハイミナールも煙草も売ってる。僕は煙草を買おうとして、エレカを待たせた。いきなり殴られた。多分、僕がミシェルだからだ。

みんな現金に換えたカスタネットでハイミナールを買おうと殺気立ってたな。在庫ってもんがあるからね、躍起だったよ。

ハイミナールも煙草も買えなくなった。しょうがないから僕はバスケットを開けて、エレカと二人でクロワッサンを食べ始めたんだ。半分に割ってね。みんな羨ましそうに見てたな。

バスケットの中にはスイートブールも入ってた。驚かせようとして入れておいたんだ。エレカは嬉しそうにしてたな。アビゲイルも指を咥えて見てた。あっ、そうか、アビゲイルも来てたんだ。

ハイミナール買う金でパン買う奴ぁいないよ。取られそうになって僕は持ち上げて背伸びした。何かに似てるな、とは思ったけど分からなかった。

誰かを呼ぶ声がした。カスタネットだった。ママが迎えに来たんだ。エレカは山を向いて逡巡してた。僕は組み敷かれてスイートブールを取られちゃった。

僕はエレカの方を向いて、それでいいと肯いた。子供にはママが必要だ。

僕はエレカに手をやって「You've Got a Friend」と囁いた。僕は君のハックルベリーフレンドだからねって意味だ。

もし戻って来るようなら、アビゲイルもタテイシもワーイプもジッカもレイカも君の友達になってくれるよ。

「シーユースーン」

寂しくて死ぬんじゃないよ。僕は無理やりエレカと握手した。

Can't Take My Eyes Off Youの意味が分かった気がするよ。

君の瞳に恋してるならしからば、「僕の瞳は君のもの」と言おう。

詰めかけた客たちを尻目に野糞を固めたスカラベが三点倒立で持ち上げたのはフンコロガシなんだ。

心の愛を見つめて、日はまた昇る。


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