第88話 狐子供の好奇心②
お待たせ致しましたー
……綺麗。
綺麗!!
とっても綺麗!!
あんなの……前はなかった!!
父上や母上が、ご飯の時に飲む……お酒みたいに、綺麗な色のなにか!!
その周りにも……綺麗な小さな光が飛んでいる。
なんだろう……なんだろう!!
あの綺麗なのは……なに?
宝石みたい!!
けど、宝石よりもずっと大きい!!
触っていいのかな?
触ってみたい!!
フータはプルプルしてたけど……あれはゴツゴツしているのかな?
どんな感じだろう?
気になるなあ!
ただ……変な声が聞こえるんだよね?
─────────────────────……うふふ、うふふ
触って、触って?
助けて……助けて?
この石に、触れて?
変な声。
誰もいないのに……聞こえるんだ。
屋根裏を見ても……誰もいない。
だけど……触っていいのなら!!
僕は、綺麗なものに近づいて……手を伸ばしたんだ。
触ると、あったかかった!
もっと、と……両手で触ったら。
光が……強くなった!?
「わぁああああああ!?」
目を開けていられずに、離れようとしたんだけど。
くっついたように……出来なかった!?
次回はまた明日〜




