第87話 国王の困惑
お待たせ致しましたー
何が起きたのか……騎士らの報告を聞くまで、事態が飲み込めずにいた。
「陛下! 離宮の上階に、不審な光が!!」
私はいつものように、執務をこなしていただけだったが。
騎士の一人が、突如……城にいきなり出た光とやらを報告してきた。
場所が離宮と言うこともあり、すぐに王妃や息子である王子の安否を確認せんがために……騎士らに離宮の出入りを許可したのだが。
少しして……別の騎士が報告に来た。
「陛下! レイン王子が、光の元へ向かったとの報告が!!」
「……何?」
好奇心旺盛の塊である……レインであれば、たしかにそのような事をしてもおかしくはない。
直ちに、騎士らに保護を頼もうにも……遅過ぎるだろう。
レインは私の息子。
狐族の血筋を濃く引いているので……下手をすれば、普通人間や獣人らより、足が速い。
今頃、光の元へ到達しているだろう。
だが……それが、手遅れだとしても。
私とて、一人の子供の父親だ。
「……陛下。いかがなさいましょう」
騎士らは……次の指示を待つための問いかけをしてきた。
これには……私はもう答えを決めていた。
「……私も離宮に向かう。君達は、離宮ならびに城内の警護強化を。外部からの侵入者はないはずでも、事態が悪化する方が良くない」
「「はっ!!」」
私は卓の上をそのままにし、執務室を急いで出た。
廊下は騒ぐ臣下らで通りにくそうではあったが。
「皆の者!! 私を通せ!!」
国王である私の声にはすぐに反応を見せてくれ……さっと左右に避けてもらえた時に出来た道を、私は狐族の本気で離宮まで駆けていくことにした!!
次回はまた明日〜




