表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

81/99

第81話 天神様と怒り①

お待たせ致しましたー

 かなり飛んでいるけれど……トビトの『闇霧』のお陰で、下から騒ぐ声などは聞こえてこなかった。


 概ね、忍べているのだろうね?



(……大丈夫、のようだね)



 世界樹からの加護かもしれないし、違うかもしれない。


 どちらにしても、聖樹石を得るためであれば……使える手段を使わないわけにはいかない。


 私達は、リーフィア城に真っ直ぐと向かい……門を越えても、下で衛士とかが叫ぶ様子もないので……さらに、離宮へと向かう。


 場所は昨日来たばかりで覚えていないわけではないが……あの大きな建物だと言う目印があるし、飛翔しているから道を正しく使う必要がない。


 途中、ヒトにはすれ違ったが……誰も私達を気にしない。やはり……トビトの魔法が効力を発揮していると言うことだ。私には、おそらく出来ないだろう。



(……適材適所とも言う。私にも出来ることがあるのなら、それはそれだ)



 今は、聖樹石を手に入れなければ。


 フェアリーとやらが障害であるようだから……何とか突破せねば。


 この美しい城の中で、戦闘は出来れば避けたいが……そうは言っていられないだろうね?


 これも……試練とやらかもしれないから。



『い……し! 近い!!』



 離宮にあと少しと言うところで、フータがいつも通りに石の気配を探れたようだ。



「やっぱり、あの離宮?」


『う……ん!』


「……ふぇありーとやらは?」


『……た、くさん』


「穏便に、石を渡して欲しいけど」



 トビトが受けた邪気のこともある。


 これまでの二つのように……簡単にはいかないだろう。


 私は受けなかったが、邪気を当てさせてまで……こちらを邪魔だと理解しているのなら。


 やはり……元怨霊、元天神としては。


 少々……愚か者には、お仕置きをしようじゃないか?


 どのように、は……彼らを見てからじゃないとわからないが。


 私は少々……いや、だいぶ、見たことがない彼らに……怒りを覚えているよ。


 それが顔に出ているのか、フータもだがトビトも少し私から離れていた。



『マスター?』


「……どうなされた?」


「ふふ。ちょっとだけ怒っているんだ」



 ああ……かつての親王への怒りも、かくなるものだったか。


 負の感情が、内側から溢れ出てくるよ。


 ひとまず……怒りを抑えようとは試みたが、なかなかに難しく。


 離宮に近づくにつれ……私の内側は熱いくらいの感情の渦が荒れていくのだった。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ