第67話 天神様と風呂上がり
お待たせ致しましたー
温泉を堪能し、そろそろ宿の食堂に行こうとしたのだが。
私やレイン親子のやり取りを見ていた、とある客の一人があるものを薦めてくれたのだ。
「……乳と果実汁の飲み物?」
「これが、風呂上がりに最高なんだよ!!」
天神だった頃……宮司らに付いて行き、たまに『銭湯』なるものを覗いたりはしたが。風呂上がりなどに、飲み物を飲んでいたのは見た。
コーヒーを牛乳と合わせたものや……今手にしている飲み物のようなものを。たしか……『フルーツ牛乳』?
「……これが飲み物?」
トビトはまだまだ顕現して日が浅いので、何が食べ物なのかもよくわかっていないので仕方がない。
「おうよ! 今回は俺が奢ってやっから、飲みな! あの坊主があんなにも元気になったからよ!!」
「レインをですか?」
「ちょいと知り合いでな? 母ちゃんが、ちょいと病気なんだと。だから……あんなけ笑ってる顔見んのは久しぶりだ」
「……じゃあ、遠慮なく」
軽く瓶に口をつけると……思った以上の甘味と同時に濃い味わいに、つい一気に飲みたいとごくごく喉を動かしていく!!
(甘い!! 美味しい!!)
飲み切った頃には、周りから何故か拍手されてしまったが。
「はっは! よっぽど気に入ったようだな?」
『マスター! す……ごい!!』
「……美味しいです!」
「だろ? そっちの兄ちゃんや精霊の坊ちゃんも飲みな?」
「……ありがたく」
『わーい!』
フータははじめから一気飲み、トビトは私のように少し飲んでから同じように。二人とも笑顔になったので気に入ったみたいだ。
「こう言うのは、温泉ならではですか?」
「そうだな? 俺も他所は時々行くが……ここのが一等美味いぜ」
「奢っていただきありがとうございます」
「いいってことよ」
甘いものを飲んだのだからいい……少々塩気が強いものが食べたくなってきた。
身だしなみなどをしっかり整えてから、食堂に向かい。
「がっつりして、お酒に合うものをお願いします!!」
「あいよ!!」
『たく……さん!』
「そうだね! たくさんお願いします!」
「はは! わかったよ」
シトゥリとは違う女性だが、気前の良い女将が対応してくれたので。
楽しみに……待つことにしたのだが。
ここのエールも……やはりぬるかったよ。
次回はまた明日〜




