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絶滅危惧種は恋をする  作者: ななな
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プロローグ〜北条凜音とは〜

物語の舞台は日本っぽいところ

開発が進んで日々形を変える都会

正反対に涼しくときの流れがゆったりとした田舎に住んでいるのはこの物語の主人公 北条凜音ほうじょうりとであった

 ここは都心から離れた片田舎

 今は7月で、すでに都会の方では真夏日を迎えていた

 猛暑日まであと何度だの今朝見たテレビの中のキャスターが言っていた

 しかしここは田舎なのであまり気温は高くない

 あるのは生い茂る木々と田んぼ

 あとニ〜三軒くらいの家が固まってある

 家から駅までの距離は5キロ

 コンビニも駅にある

 駅から大学までは電車で三十分程度

 田舎にある大学だ

 

 彼は大学では植物について学んでいた

 傷一つなさそうなきれいな澄んだ黒い瞳

 あまり逞しくない体は白くて細っこい

 ふさふさとした猫の毛のような純黒の髪は染めたこともアイロンやコテをとうしたこともなさそうなくらい艷やかで、少しだけ耳にかかっている

 彼の名前は北条凜音(ほうじょうりと)

 

 都会の人たちが見たら彼をこう言うだろう

「現代だと、絶滅危惧種だな」と

 

 凜音の一日を説明しよう

 まず共に暮らす祖母が早起きなので4〜5時くらいに目を覚ます

 そして洗面台で顔を洗う

 祖母が居間にいるときはテレビをつけておく

 それからお弁当作り

 コンビニが遠いのと、そもそも彼は人見知りなため、田舎で数少ないコンビニにたかる人混みが苦手でコンビニはあまり使っていなかった

 だからお昼はいつもお弁当を作って持っていっていた

 その後は朝ご飯作り

 作り終わったらすぐに食器を洗う

 祖母に朝ご飯を出す

 彼は食べない 祖母はいつも心配そうにしているが

 駅で食べていると言い聞かせている

 食べていないが

 

 その後に畑の水やり、草むしり

 田舎の家庭菜園は規模が違う

 結構時間がかかる

 

 その後諸々の準備をして家を出る

 

 

 駅までは自転車で行く

 景色の殆どが田んぼ

 4月ごろは水面を反射する光で波紋の形がわかるくらい何もなかった田んぼが

 今となっては大草原が広がってるみたいに青々と生い茂っている

 いつ見てもそれは広くて大きい

 

 駅につくと駐輪場に自転車を置きに行く

 この駐輪場は学生だと1ヶ月五百円で駐められる

 1年間だと五百円まけてくれてて、五千五百円だ

 

 電車を降りてから大学までは五分くらいで着く

 授業を受けて、空いたときには図書室で自習をしている

 凜音は日によるがだいたい2時くらいで終わるのでそれからは6時までバイトをする

 時給1050円と少し高いのにはわけがある

 凜音が働いているところは少し人気な喫茶店なのだが、働いているのが凜音と店長だけなのだ

 バイトなのにシフトが多く入った月はボーナスのようなおまけのようなくらいのお金が入っていることがある

 確かに忙しいがコンビニのバイトのほうがやることが多そうだと凜音はいつも明細を見て申し訳なくなる

 

 それから行きと逆の順序で帰って

 家につくのが7時〜8時

 そこから夕飯を作って祖母と食べる

 祖母は基本近所の人と家の中でお茶をしているか家庭菜園しているかテレビを見ているかのどれかで日中は時間をつぶしているようである

 

 彼の一日はこのようなものだ

 

 そして凜音は根っからのおばあちゃん子である

 あることを契機に幼い頃から祖母の手一つで育ててもらった

 

 これが北条凜音についての大まかな説明である

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