第4話 閉鎖
「ンマーイ!!!」
おっとイカン、つい声に出てしまった。
絶対美味しいヒロシ様が、
「ちょっとウンコ出そう」
とか言って便所に行ったので、さっき回収した爪を味見してみたのだ。
ちなみに絶対美味しいヒロシ様のウンコは長い。
この間なんか俺のウチに来て
「ちょっとウンコ出そう」
とか言って便所に行ったまま、2日間出てこない事があった。
いくら呼ぼうがドアを叩こうが出てこなくて、
"コレは中で死んでいるかも知れない"
とか思っていたら夜中の2時頃
「バイトに遅れるゥ!!パパゥパゥパゥ!」
とか急に出てくるからこっちが死ぬ程ビビったわ!
2日間も一体、中で何をしていたのか聞いたら、
「ウンコしてました」
いやそれは知ってるから!
でも普通そんなに時間かかんないよね!
だから問いただそうとして引き止めたら
「今すぐ行かないと、呪い返しにあう」
おいおい何だよそのバイト!!
今すぐヤメロ!!
その上、紙が異常に減っていたから、
「いくら何でも尻拭きすぎだろ!」
って怒ったら、
「拭いてねぇっス!腹減ったから、食ったんス!」
どっちでも同じだ馬鹿野郎!
そもそも腹減ったなら
出・て・来・い・や!!
あと、カレー食ってる時に限ってしてくる、詳細なウンコ話。
マジ殺意すら抱く。
お前はきっと、そーゆーの平気なタイプなんだろうネ!
だって便所で紙食ってるし!
でも俺はマジで、そーゆーのダメなタイプ。
全然カレー食えなくなっちゃうから!
そーいや!!
俺がずっと楽しみにしてたカレー屋のムルギー(渋谷に有るカレー屋。超名店。)行った時も、ウンコの話してきたな!!!
しかも声がデケーから、絶対店中に聞こえてたよアレ!!
もしかして、店出た後何者かに後頭部殴られて、1週間も生死の境をさまよったのって、
そのせいだったんじゃあ無いのかなァ!
…ヤベェ…
すげぇ腹立ってきた…
ウンコから戻って来たら、軽く喉笛噛みちぎるくらい、やってもイイよね。
いや、そのくらいしないと、軽く釣り合わないと思うんだ。
それにしても、遅いなぁ!!
そんな俺の鼻っぽい耳に、慌てるスチュワーデスさんの声が聞こえて来た。
「お客様!お客様!ご無事でしょうか?
お客様ー!ご返事お願いしますー!」
ー大丈夫ですよ、スチュワーデスさん。
ウンコ長いのは、いつもの事です。
俺のウチでなんかァ、2日間出て来ませんでしたからねェ。
アァ…マジでブチギレそうだァ!
所構わず長便するんじゃぁネェ!
このクソ野郎がァァァ!パパゥパゥパゥ!!
「飛行機の便所の扉破壊キイィーーック!」
フヒィーーーーン!!!
続くゥ!!!
ええ、
使い方が少し違うのは、分かっているんです。
でもそんな事より、いい大人が延々ウンコの話を書いてる事を、問題にして欲しいんです。